【楽】歌詞のちから
作詞家の阿久悠が亡くなって、一年になる。
数日前、テレビ番組でこの人の生涯をたどるドラマが放映され、家人といっしょに見た。
いまになって、凄い人だったなと思う。
番組の中で、役者が演じるところの阿久悠が、「歌謡曲の時代はおわった」 という科白を吐いていた。
いまや「J-POP」 などというわけのわからないジャンルができてしまい、作詞に関してはシロートのような人たちがつくった、英語まじりの、まったく訴えてこない歌詞が氾濫している。
たしかな言葉で紡ぎあげられているヒット曲をあつめた、このトリビュートアルバムは、いい。
歌い手の個性が光る。
アレンジも斬新で、聴き飽きた感のあるこれらの歌が、生き返ったように心に響いてくる。
「あんたを、まだ死なせやしない」 (このCDのキャッチコピー)
―― 阿久悠が残した歌(歌詞)のちからは、時代をこえて生き続けるだろうな。
歌鬼 (Ga-Ki)
阿久悠 TRIBUTE
UNIVERSAL MUSIC 2008.7.30
どの曲も、カバーしている歌い手の個性が光っている。
なかでも、元ちとせ、工藤静香、山崎ハコの三人は、すごいと思う。
強烈な個性(じぶんの歌唱法)をもった歌い手だからだろう。
収録曲データ (Amazonのサイトより)
楽曲 (オリジナルアーティスト/発売日/オリコン最高位)
1. ジョニイへの伝言 (ペドロ&カプリシャス/73.3.10/24位)
2. 白い蝶のサンバ (森山加代子/70.1.25/1位)
3. 思秋期(ししゅうき) (岩崎宏美/77.9.5/6位)
4. たそがれマイ・ラブ (大橋純子/78.8.5/2位)
5. 熱き心に (小林旭/85.11.20/12位)
6. ペッパー警部 (ピンク・レディー/76.8.25/4位)
7. 恋のダイヤル6700 (フィンガー5/73.12.5/1位)
8. 時の過ぎゆくままに (沢田研二/75.8.21/1位)
9. 朝まで待てない (ザ・モップス/67.11.5/38位)
10. ざんげの値打ちもない (北原ミレイ/70.10.5/14位)
11. ひまわり娘 (伊藤咲子/74.4.20/20位)
このアルバムでの歌い手 (収録曲順)
1. ジョニイへの伝言 (鈴木雅之)
2. 白い蝶のサンバ (一青窈)
3. 思秋期 (森山直太朗)
4. たそがれマイ・ラブ (中西圭三)
5. 熱き心に (元ちとせ)
6. ペッパー警部 (Mizrock)
7. 恋のダイヤル6700 (音速ライン)
8. 時の過ぎゆくままに (工藤静香 feat. 押尾コータロー)
9. 朝まで待てない (甲斐よしひろ)
10. ざんげの値打ちもない (山崎ハコ)
11. ひまわり娘 (杏里)
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