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2008年8月21日 (木)

【読】さらに二冊

なかなか読むほうが追いつかないのだが、また、こんな本を手に入れた。

Eiketsu_no_asa『永訣の朝 樺太に散った九人の逓信乙女』
 川嶋康男 著  河出文庫 2008.8.10

北海道に帰省していたとき、道新(北海道新聞)で紹介されているのを読んで知った本。
著者は、1950年北海道生まれというから、私と同年代。

<終戦まもない昭和20年8月20日の朝、南樺太・真岡郵便局に勤務する、九人の若い女性交換手が自殺した。/ソ連軍の進駐がどんなものなのか予測不可能な状況下、通信業務の使命を全うする中で、何が彼女らを死に追いやったのか……。/関係者への徹底取材で、当時の乙女らの日常と、悲劇の真相を追跡するドキュメント。>
(本書の帯より)

Jigoku_no_nihonhei『地獄の日本兵 ニューギニア戦線の真相』
 飯田進 著  新潮社選書 273 2008.7.20

今日、新刊書店でみかけて購入した。

<二十万以上の兵士が上陸したあの島の三年間の戦火の流れと戦場の光景を、再現しようと試みたのが本書です。/何度パソコンのキーボードを打つ手を置いて、嘔吐(へど)の出そうな思いを抑えたことでしょう。 想像し得る限りの地獄絵図を、はるかに超える実態が明らかになって浮かび上がってきたのです。>
(本書の帯 「はじめに」 より)

著者は1923(大正12)年、京都府生まれ。
43年、海軍民政府・資源調査隊員としてニューギニアへ。
敗戦後、戦犯容疑者として勾引され刑を受けた。

このところ、戦争関係のドキュメントの出版がめだつような気がする。
いいことだと思う。
実際に戦争を体験した人たちが、後の世代に、あの戦争の実態をリアルに伝えていってほしい。



読みかけの本も、もうすぐ終わりそうだ。
文庫で520ページもあり、読みごたえがある。
事実の重さに圧倒される思いばかりが強く、じぶんの中でまだ整理がつかない。

Nihon_no_hyakunen8『日本の百年 8 果てしなき戦線』
 橋川文三・今井清一 編著  ちくま学芸文庫 2008.5.10

あの戦争を冷静に俯瞰し、かつ、庶民レベルの視点もまじえて、公正・トータルにとらえた、すぐれた著作だと思う。

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コメント

昨日録画していたNHKの澤地久枝さんの番組を見て、ミッドウェー海戦の戦没者の調査など、その情熱は戦争を体験した人だからこそできたのだと思いました。
膨大な資料、文献が澤地さんの家の地下室に、きちんと整理されてありました。

語り継ぐ、記録を残すことは大切ですね。
また苦しくても、目をそむけてはいけないことがあると思いました。

投稿: モネ | 2008年8月22日 (金) 09時03分

>モネさん
感傷に溺れずにディテールを記録することの大切さを、私も痛感しています。
ちくま学芸文庫のこの本で、今日はヒロシマの被爆体験記『原爆の子』の一部を読みました。
悲惨このうえない状況を冷静に描いていて、胸に迫るものがありますね。
情緒に流されない文章、私もめざしたいと思いました。

投稿: やまおじさん | 2008年8月22日 (金) 21時25分

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