【読】ガダルカナル (続)
われながら、よく頑張ったと思う。
誰もほめてくれないようなことだから、せめて、自分で自分をほめてあげたい、なんちゃって。
長大なガダルカナル戦記の、230ページまですすんだ。
残すところ、本文75ページ。
図書館の二週間の貸出期間に達したので、ネットで延長。
図書館も、ネット予約、ネット貸出延長ができるようになっているので、便利である。五味川純平 『ガダルカナル』
文藝春秋 1980年
こうまで時間がかかるのは、毎日すこしずつしか読めない事情もあるが、内容が読みにくいためだ。
いたるところに、当時の戦闘記録や手記が引用されていて、それが読みにくい。
たとえば、こんな感じ。
<一 敵ハ我友軍機出動ノ間隙ヲ利用シ依然揚陸点 高射砲陣地 我第一線ヲ爆撃アルモ 我企図ヲ察知シアラサル如ク 我飛行場射撃ハ効力アルモ弾数僅少ノ為敵活動ヲ封殺シ得ス>
<二 軍攻撃準備ハ概ネ予定ノ如ク進捗シ 第二師団ハ地形ノ嶮難ヲ克服シ十八日夕迄ニ「ルンガ」上流河合ニ 師団ノ両歩兵団長(一ハ那須、一ハ川口少将)歩兵第二十九連帯ヲ集結セリ>
これは、軍司令所からの電報だそうだ。 (P.198)
こんなカナまじりの古い文章は、適当に読み飛ばせばいいのだろうが、私の性格からそれができない。
困ったものだ。
私を混乱させることが、他にもある。
旧日本軍の組織、編成がよくわからない。
連隊、大隊、中隊、小隊、さらには、大きな単位の師団ぐらいまでは、頭に入っているが、「十七軍」と「第二師団」の関係は?となると、もうわからない。
Wikipediaなどを見て、すこし調べてはみたが、規模のイメージがわかない。
さらには、海軍の組織というか編成が、これまた、わけがわからない。
それはさておき、五味川純平という人、よくぞここまで調べたものである。
執念といっていいかもしれない。
惜しむらくは、詳細な地図の掲載が少ないため(P.199にようやく一枚掲載されている)、登場する地名の位置関係がわかりにくいことだ。
本文では、ここまで詳細に記述しているのだから、地図や当時の軍編成図ぐらいは欲しいところ。
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