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2008年10月29日 (水)

【読】大東亜共栄圏の図版

われながらタイトルがいまいちだが、あいかわらずこんな本を読んでいる。
(まだ、あとがきと解説を読んだだけだが)

Chichi_no_senki『父の戦記』
 週刊朝日 編  朝日文庫 (し3-13)
 2008.8.30 380ページ 700円(税別)

新聞の書評欄でみつけたのだったか、よく憶えていないが、すこし前に手に入れた。
今日、出かけるときに電車の中で、カバーの図版をつくづく眺めていた。
じつに興味ぶかい。

カバー装幀=長井究衡
カバー図版=中野正治 画
「米英の日本反撃態勢地図」
『少國民新聞』 昭和17年10月25日付 日曜カラー版

当時の少年たちは、こういう図版をみて夢をひろげていたのだろう。
私がその当時少年だったら、きっと同じように大東亜共栄圏の夢に、胸をふくらませていたことだろう。
まちがいなく。

この絵地図は、よくできていると思う。


内容は、週刊朝日が終戦二十年記念として公募した、一般人50人の戦争体験手記をあつめたもの。
(1965年12月に単行本として、1982年8月に朝日選書として、朝日新聞社から刊行されたものの文庫化)

あとがきを読んで、ちょっと首をかしげるところもあって、内容にはあまり期待していないが、読んでみようと思う。
なぜ、首をかしげたか。
ここに書くのは難しいけれど、朝日新聞、週刊朝日の、ちょっと鼻につく 「正義感」 が感じられる。
朝日を目の敵にしているわけではないけれど。

1,716編の応募があったという。
週刊朝日 8月13日増大号(1965年)で、入選作が掲載された。

98編が予選で選ばれ、これを、審査員の臼井吉美、阿川弘之、伊藤桂一の各氏と、当時の足田編集長の間で回読、さらに会合して討議の結果、入選5編、佳作20編が選ばれたという。

この文庫版では、さらに25編が追加されて、合計50編。

中国(北部、南部、東北部)、内モンゴル、東シナ海、朝鮮半島、千島列島、シベリア、ボルネオ、ミンダナオ島、ニューギニア、スマトラ島、セブ島、ニューブリテン島、南太平洋、ルソン島、サイゴン、硫黄島、マレー半島、サイパン島、トラック島、ビルマ、ガダルカナル島、真珠湾、内地、沖縄……。

目次に記載されている、それぞれの手記の舞台となった地名を、ざっとひろいあげてみたのが、これだ。
これだけの広範囲にわたって、日本の陸海軍の将兵が戦うためにでかけていったのだ。
そして、ほとんどが、ひどい体験をして帰ってきたのである。
(1965年に手記を書いた人たちは、なんとか帰国できたのだから)

一枚の絵地図が、いろいろな想像をかきたてる。

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コメント

積読が続くのに「零式戦闘機」(吉村昭)やら、他の本を買い込んでいます。どこかにこもって、一冊に集中しないと先へすすすみません。特に、8冊本(司馬「坂の上の雲)再読中となれば、困ったものです。
それにしても、やまおじさんの読書は集中力がありますね。電車内で読むのでしょうか?

投稿: 玄柊 | 2008年10月30日 (木) 07時15分

>玄柊さん
集中力というか、たんなる凝り性というか。

私もなかなか読めませんよ。
通勤のバスや電車の中で読み継ぐだけで、休日も長時間本を読まないので、一週刊に一冊といったペースです。
寝床で読むこともありますが、すぐに眠くなってしまうので、睡眠薬のようなものです。

読める量の数倍の本を買うので、たまるいっぽうで、家人の評判はよろしくありません。

投稿: やまおじさん | 2008年10月30日 (木) 21時11分

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