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2008年10月15日 (水)

【演】【読】なぜか葛根湯

カテゴリーがむちゃくちゃだけれど、メインは演芸日誌ということにしておこう。

ここ二週間ほど、いや、もっと長くなるか。
ずっと風邪気味。
なんとなく、風邪をひきそうな、でも風邪ともいえないような状態が続いている。
勤め先でも、周囲は風邪ひきさんばかりだから、無理もない。

私は、めったに風邪薬を飲まないが、この葛根湯はよく飲む。
効き目のゆるい漢方薬だから、いくら飲んでも平気な気がして。

葛根湯といえば、もう何度も書いたことだが、私は桂枝雀の落語のくすぐりをおもいだす。
江戸時代の医者は、免許もいらないので、誰でも勝手に名乗ることができた。

こういう医者がたくさんいた。
やぶ医者、すずめ医者、たけのこ医者。
すずめ医者は、これからやぶへ飛んでいこうとしている医者。
たけのこ医者は、これからやぶ(竹やぶ)になろうとしている医者。

やぶ医者は、藪医者と書くが、語源は「野巫医者」だという説がある。
医師免許などない時代、呪術でもって病気を治す(という医術)があったのだ。

西洋医学の薬は、私にはどうも信用できない。
漢方がいいのだ。

Kakkontou今日の収穫。
(葛根湯は除く)

勤め先近くのBOOK OFFで、昼休みに購入。








『流れる星は生きている』

 藤原てい 中公文庫 定価648円(税別)
『日中戦争見聞記 1939年のアジア』
 コリン・ロス 金森誠也/安藤勉 訳
 講談社学術文庫 定価1050円(税別)

いずれも、読まれた形跡なし。
BOOK OFFでの中古価格は、定価の5~6割程度。
中公文庫や講談社学術文庫は、古本でもやや高め。

このところ、このての本が目についてしかたがない。
なかなか読めないことがわかっていながら、ついつい買ってしまうのだ。

(こんな “病気” に効く薬はないものか)

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コメント

葛根湯の顆粒を常備しています。
薬はほとんど飲みませんが、風邪っぽいときには、
すぐに葛根湯です。

知里幸恵さんの番組、
アイヌの人たちが
先住民族としての誇りを持つようになられる、
大きなきっかけとなったのですね。
「アイヌ神謡集」に命を捧げられた知里幸恵さん
金田一京助さんも立派な学者だったと再確認いたしました。

投稿: モネ | 2008年10月16日 (木) 20時57分

>モネさん
知里幸恵さんを扱ったNHKの「その時歴史が動いた」を、私も昨夜みました。
私は、番組内容にちょっと不満でした。
45分という時間枠をさし引いても、表面的すぎるし、あまりにも美談仕立てで、幸恵さんの人間像が伝わってこないのです。
金田一博士にしても、ちょっと違うなと私は感じました。
あのドラマ仕立てに問題があるように思います。
いっそ、劇画で描いた方がよかったようにも。

まあ、そういう番組なんですが。
(以前、南方熊楠を扱ったときも、同じように感じたものでした)

かつて、私のサイト(晴れときどき曇りのち温泉の「資料蔵」)
 http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/
で、知里姉弟、金田一博士については少しつっこんで書きました。
ご覧いただけると幸いです。

それはそうとして、北海道の映像は美しく、懐かしく思いました。

投稿: やまおじさん | 2008年10月16日 (木) 21時34分

資料蔵、読ませていただきました。
NHKの番組は、やまおじさんのようによく調べておられる方には、
物足りなかったり、描き足りないところが目に付き、
ご不満は残るだろうなと思っていました。

でも、知里幸恵を全然知らなかった人にとって、
あのような番組で取り上げられたということは、
意味深いものがあったと思います。

やまおじさんは、本当に、よく研究しておられますね。

投稿: モネ | 2008年10月17日 (金) 00時12分

>モネさん
もの足りない、描き足りない、というよりも、ちょっと違う(誤解を与える)ところがあったように思い、それが残念でした。
ここに詳しくは書きませんが。

ともあれ、この番組がきっかけになって、知里幸恵さんの「アイヌ神謡集」が広く読まれるようになるといいのですが。

あの番組に流れていた、カムイユカラの謡いは、私がサイトで紹介した中本ムツ子さんによる『「アイヌ神謡集」をうたう』(3枚組CD、草風館)に収められているものです。
ああいうふうに、謡い継がれてきたのですね。

投稿: やまおじさん | 2008年10月17日 (金) 05時44分

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