【演】【読】なぜか葛根湯
カテゴリーがむちゃくちゃだけれど、メインは演芸日誌ということにしておこう。
ここ二週間ほど、いや、もっと長くなるか。
ずっと風邪気味。
なんとなく、風邪をひきそうな、でも風邪ともいえないような状態が続いている。
勤め先でも、周囲は風邪ひきさんばかりだから、無理もない。
私は、めったに風邪薬を飲まないが、この葛根湯はよく飲む。
効き目のゆるい漢方薬だから、いくら飲んでも平気な気がして。
葛根湯といえば、もう何度も書いたことだが、私は桂枝雀の落語のくすぐりをおもいだす。
江戸時代の医者は、免許もいらないので、誰でも勝手に名乗ることができた。
こういう医者がたくさんいた。
やぶ医者、すずめ医者、たけのこ医者。
すずめ医者は、これからやぶへ飛んでいこうとしている医者。
たけのこ医者は、これからやぶ(竹やぶ)になろうとしている医者。
やぶ医者は、藪医者と書くが、語源は「野巫医者」だという説がある。
医師免許などない時代、呪術でもって病気を治す(という医術)があったのだ。
西洋医学の薬は、私にはどうも信用できない。
漢方がいいのだ。今日の収穫。
(葛根湯は除く)
勤め先近くのBOOK OFFで、昼休みに購入。
『流れる星は生きている』
藤原てい 中公文庫 定価648円(税別)
『日中戦争見聞記 1939年のアジア』
コリン・ロス 金森誠也/安藤勉 訳
講談社学術文庫 定価1050円(税別)
いずれも、読まれた形跡なし。
BOOK OFFでの中古価格は、定価の5~6割程度。
中公文庫や講談社学術文庫は、古本でもやや高め。
このところ、このての本が目についてしかたがない。
なかなか読めないことがわかっていながら、ついつい買ってしまうのだ。
(こんな “病気” に効く薬はないものか)
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コメント
葛根湯の顆粒を常備しています。
薬はほとんど飲みませんが、風邪っぽいときには、
すぐに葛根湯です。
知里幸恵さんの番組、
アイヌの人たちが
先住民族としての誇りを持つようになられる、
大きなきっかけとなったのですね。
「アイヌ神謡集」に命を捧げられた知里幸恵さん
金田一京助さんも立派な学者だったと再確認いたしました。
投稿: モネ | 2008年10月16日 (木) 20時57分
>モネさん
知里幸恵さんを扱ったNHKの「その時歴史が動いた」を、私も昨夜みました。
私は、番組内容にちょっと不満でした。
45分という時間枠をさし引いても、表面的すぎるし、あまりにも美談仕立てで、幸恵さんの人間像が伝わってこないのです。
金田一博士にしても、ちょっと違うなと私は感じました。
あのドラマ仕立てに問題があるように思います。
いっそ、劇画で描いた方がよかったようにも。
まあ、そういう番組なんですが。
(以前、南方熊楠を扱ったときも、同じように感じたものでした)
かつて、私のサイト(晴れときどき曇りのち温泉の「資料蔵」)
http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/
で、知里姉弟、金田一博士については少しつっこんで書きました。
ご覧いただけると幸いです。
それはそうとして、北海道の映像は美しく、懐かしく思いました。
投稿: やまおじさん | 2008年10月16日 (木) 21時34分
資料蔵、読ませていただきました。
NHKの番組は、やまおじさんのようによく調べておられる方には、
物足りなかったり、描き足りないところが目に付き、
ご不満は残るだろうなと思っていました。
でも、知里幸恵を全然知らなかった人にとって、
あのような番組で取り上げられたということは、
意味深いものがあったと思います。
やまおじさんは、本当に、よく研究しておられますね。
投稿: モネ | 2008年10月17日 (金) 00時12分
>モネさん
もの足りない、描き足りない、というよりも、ちょっと違う(誤解を与える)ところがあったように思い、それが残念でした。
ここに詳しくは書きませんが。
ともあれ、この番組がきっかけになって、知里幸恵さんの「アイヌ神謡集」が広く読まれるようになるといいのですが。
あの番組に流れていた、カムイユカラの謡いは、私がサイトで紹介した中本ムツ子さんによる『「アイヌ神謡集」をうたう』(3枚組CD、草風館)に収められているものです。
ああいうふうに、謡い継がれてきたのですね。
投稿: やまおじさん | 2008年10月17日 (金) 05時44分