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2008年10月30日 (木)

【雑】こんにちは 東京新聞

長年購読していた朝日新聞を、今月いっぱいでやめる。
来月からは、ずっと購読したいと思い続けていた東京新聞だ。

朝日を購読し続けていたことに、特別な理由はない。
なんとなく、である。

しかし、あまりにもゴミが増えるので、いやになってきた。
朝日新聞社の責任ではないのかもしれないが、折込チラシの量がはんぱじゃないのだ。
新聞の本紙と同じぐらいのチラシが、毎朝はさみこまれてくるのには閉口する。
週末は、とくにひどい。

不動産(マンションや戸建住宅)、クルマ、スーパー、ドラッグストアー、家電店、などなど。
不動産のチラシって、どうしてあんなに厚くていい紙を使うのだろう。

不動産やクルマは、当面、購入予定がないし(買えない)、スーパーのチラシを見比べて一円でも安い店で、ということもしない。
唯一、面白がってみるのは家電店(PC関係)のチラシぐらいだ。

新聞の配達店の人に聞くと、あのチラシを好む人もいるらしいが、東京新聞は、ほとんど折り込みチラシがない。
紙面もシンプル、無駄がないという感じ。


11月からの購読なのに、なぜか、今朝は朝日と東京の両方が新聞受けにはいっていた。
ページ数もすくないし鞄にいれやすいので、出勤のときに持っていったが、もともと新聞をほとんど読まない性分なので、今朝の東京新聞もあまり見ていない。


0810300001_208103000030810300002東京新聞 2008年10月30日 朝刊

一面のコラム(筆洗)には、読書週間にちなんで、向田邦子さんのエピソードが書かれていた。
向田さんが小学五年生のとき、お父様の本棚にあった夏目漱石の『吾輩は猫である』を読んで、小説を読む楽しみをおぼえたという。
漱石全集の第一巻である。
小学生が読むには、いい小説に出会ったものだ。

<ほろ苦い味や皮肉。しゃれっけ。男というもの。そして小説。偉そうにいえば文学>を教えてもらった気がするという (『眠る杯』より)
――と、向田さんの文章の一部が引用されている。

三面(最終面)の連載小説は、五木寛之の『親鸞』だ。
今日が、連載58回目。
たぶん、読み続けることはないだろうが(朝日に連載されていた夢枕獏さんの『宿神』も、全部切り抜いていたものの、途中までしか読まずに放ってあるぐらいだから)、なんとなく、五木さんの小説というだけでうれしい。

四コマまんがは、ちびまる子ちゃん。

ローカルな記事が充実している東京新聞が、たのしみだ。


ただひとつ、朝日をやめると残念なことがあって、それは、『アサヒタウンズ』というタウン紙が読めなくなること。
家人が最後まで抵抗していたのも、このタウン紙のことだった。

販売店の人にお願いしてみたが(アサヒタウンズだけは付けてもらえないかと)、やはり、そういうことはルールからはずれるらしく、一人に許すと他の人にも許さなきゃいけなくなるので、おあいにくさまということだった。


さようなら 朝日新聞
こんにちは 東京新聞



まったくの蛇足だが、先日、ラジオ番組(TBSラジオ「久米宏のラジオなんですけど」)で、北海道の富良野に住む倉本聡さんが話していたのを(電話インタビュー)聴いた。
倉本さんは、新聞を購読していないし、テレビもニュースとドキュメンタリー番組ぐらいしか見ないそうだ。
なかなか、そこまで徹底することはできないな。

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コメント

五木の「親鸞」が連載開始しているとのこと、情報をありがとう。「東京新聞」で連載ということは「北海道新聞」でもと思い調べたところ、やはり、連載中でした。
「朝日新聞」・・・わたしも北海道へ移住して9年、しつこくとり続けていますが、地方の情報の薄さは歴然としています。
幾つかの連載などのよさを除けば、権威!と伝統にこだわる必要はもうないかな・・・倉本さんのように、新聞さえ読む必要はないかもしれません。

投稿: 玄柊 | 2008年10月31日 (金) 08時42分

>玄柊さん
そうですね。
北海道新聞や西日本新聞、他にもあるかもしれませんが、掲載されているようです。

西日本新聞のサイト記事
http://www.nishinippon.co.jp/PR/shinran/index.shtml

地方紙のよさ、というのは確かにあります。
朝日、読売、毎日の、全国紙拡販競争にはうんざりです。

投稿: やまおじさん | 2008年10月31日 (金) 21時38分

朝日新聞は高校のとき父に頼んでとっていましたが 東京に出てきたころはうさんくさくおもってしまい購読したことはありません だいたい新聞拡張員がやくざみたいで えらそうなことを書いているくせにとおもいました わたしは1971年からずっと東京新聞 10年くらい前から仕事上必要なので日経もとってます どちらもチラシの少ないのがいいですね 小平の拡張員はそんなことはなかったですね 引っ越してきたころはよく来ましたが 東京といえば引き下がりこの何年かは来たことがありません だから30年以上東京なのに新規で契約するといろいろもらえるという特典に浴していません たまには展覧会の切符でもくれるとよいのですが…… あとはGoogleニュースを一日一回はチェックしています
五木寛之のは読んでます さすがにおもしろい 新聞小説は毎日読む習慣をつければいいのです 忘れても二三日分まとめて読むつもりで 経験から言えば切り取るといつか読もうとおもいながら続きません
なぜ新聞小説を読むかというと 好きな作家は本を買いますが 新聞小説はそれにりに評価された作家が長編を執筆するわけで 長編はけっこう時間をとられるので少しずつならいいかなということと読んだことのない作家も多く どんな書き手なのかということで読んでもいいかな と そして面白くないときは途中でやめればよいのですから 中上健次の『鳳仙花』は東京新聞で読みました 秦恒平の『冬祭り』などは本になったものも読みました
ちなみに秦恒平のサイトです
http://umi-no-hon.officeblue.jp/home.htm
電子版 秦恒平・湖の本はスキャン原稿で未校正ですがテキストで読めます

アサヒタウンズは図書館で保存しているはず
いまサイトに行きましたが新聞目録には載ってなかったけれど
聞いてみてはどうですか 朝日といっしょに綴じてあるかもしれません 地域資料を大事にしてチラシまで保存している小平ですからあるはずです
ちなみに国分寺図書館の駅前分館では永久保存ですね
http://www2.city.kokubunji.tokyo.jp/新聞index2.html

投稿: uji-t父 | 2008年10月31日 (金) 23時35分

>uji-t父さん
いつもいろいろ教えてくださって、ありがとう。
朝日、読売の拡販員、立川にいた頃はひどかった。
それこそ黒いスーツを着たこわもてのお兄さんが、朝日の勧誘にきました(その頃、事情があって読売を購読していました)。
あれは、さすがに怖かった。
それも、一人じゃないんですよ。
家内は、すっかりびびっていました。
小平は、そんなこともなく、今度の東京新聞の販売店も、朝日の時と同じ店です。

新聞連載小説、たしかに切り抜きなんかすると、いつでも読めると思って読まないものですね。
そういえば、連載もので、毎号きちんと読んだのは、五木寛之の『戒厳令の夜』(小説新潮だったと思う)だけですね。

投稿: やまおじさん | 2008年10月31日 (金) 23時49分

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