« 【楽】大吟醸 | トップページ | 【遊】巨大ダリア(皇帝ダリア) »

2008年11月14日 (金)

【楽】待っても春など来るもんか

もう一枚、中島みゆきの古いアルバムをひっぱりだして聴いていた。

Miyuki_youwoike中島みゆき 『夜を往け』
  1990/6/13 リリース  ポニー・キャニオン

それほど聴いていないアルバムだと思っていたが、聴きなおすと、ほとんどの曲は耳になじみがある。

「with」 は、私の友人の息子さんが、まだ小学生だというのに、いたく気に入ったらしい。
たしかに、ストレートに訴えてくるものがある。
少年の心にも響く、なにかがあるのだろう。

 ♪ 僕の言葉は意味をなさない
   まるで遠い砂漠を旅してるみたいだね ……

 ♪ 旅をすること自体おりようとは思わない
   手帳にはいつも旅立ちとメモしてある
   けれど

これに続くリフレインが好きだ。

 ♪ with・・・その後へ君の名を綴っていいか
   with・・・淋しさと虚しさと疑いとのかわりに

中島みゆきの詩の才能がいかんなく発揮されていると思う。


もう一曲、「北の国の習い」 がいい。
中島みゆきの数ある楽曲のなかに、いくつかこういうコミカルな歌があって、なにやらほっとする。

歌いだしが意表をつく。

 ♪ 離婚の数では日本一だってさ
   大きな声じゃ言えないけどね ……

調子にのって歌詞をそのまま書き写していると、どこからか苦情が来そうなので、概略、こういう内容だ。

 離婚の数では日本一
 しかも女から口を切って 一人になることを選ぶ
 北国 (これはどうしても北海道がイメージされる) の女は 「耐えない」 から ……

私はそうは思わないが、このあたり、北海道生まれで札幌の大学に学んだ 「道産子」 の彼女自身の自嘲なのか。


この歌も、サビのリフレインが秀逸だ。

 ♪ 待っても春など来るもんか ……

そう。そのとおり。


もう一曲、「あした」 も、私が大好きな曲だ。
歌詞にいきなり登場する 「イヤリング」「フリルのシャツ」 といった、いわば小道具が効いている。
ここにも彼女の詩才が感じられる。


【収録曲】 全10曲
夜を往け/ふたつの炎/3分後に捨ててもいい/あした/新曽根崎心中/君の昔を/遠雷/ふたりは/北の国の習い/with


全体に曲調がもっちゃりとして、アレンジも重厚すぎる難しい曲が多いので、それほど好きなアルバムではないが、そこはそれ、腐っても中島みゆき。
きらりと光る佳曲が何曲かあるのだ。

|

« 【楽】大吟醸 | トップページ | 【遊】巨大ダリア(皇帝ダリア) »

【楽】音楽日誌」カテゴリの記事

中島みゆき」カテゴリの記事

こんな音楽を聴いた」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【楽】待っても春など来るもんか:

« 【楽】大吟醸 | トップページ | 【遊】巨大ダリア(皇帝ダリア) »