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2008年12月26日 (金)

【雑】今年も、またリセット

年末、さいごの仕事を終えて家に帰ってくると、毎年きまってこう思う。
「今年も、またリセット」

去年の今頃も、おなじようなことをこのブログに書いていたっけ。
一昨年も。

こうしてまた、ひとつ歳を重ねるわけだ。


昼休み、コンビニで手に入れた雑誌。

Brutus200901BURUTUS 2009年 1/1・15合併号
 マガジンハウス  590円(税込)

表紙にひかれて買ってみた。
「生き方」を考える本、という巻頭の特集がなかなかいい。
パラパラとめくっていると、南方熊楠がとりあげられていて、うれしくなった。

こんな人たちが、それぞれ見開きで紹介されている。
チェ・ゲバラ/須賀敦子/北大路魯山人/伊丹十三/岸恵子/開高健/南方熊楠/向田邦子/ル・クレジオ/椎名林檎/赤塚不二夫




朝は朝で、電車の中で読んでいた宮部みゆきさんの時代小説の一節に、ジーンときた。

Miyabe_kanninbako宮部みゆき 『堪忍箱』
 新潮文庫  476円(税別)

<この荷車には何が積んであるんだろう。藁で包んで荒縄で縛った四角いものが、ぎっちりと並べてある。ひどく重そうだ。でもこれを引いて持っていかない限り、引き手は金をもらえないし、今日のおまんまにはありつけない。仕事というのはそういうもので、雨でも天気でも暑くても寒くても、ひと言も文句を垂れたりしてはいけないのだと、おっかさんは言っていた。>
(「砂村新田」より)

そうなんだな、と思う。
働いて、働いて、文句も言わず、子を育て、老いて死んでいく、そんな無名の人々がいちばんえらいのだ。

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