« 【歩】春だなあ (近くを歩く) | トップページ | 【演】喜平橋落語の会(第一回) »

2009年2月11日 (水)

【読】満蒙開拓青少年義勇軍

読んでみたいと思っていた本が、すぐ近くの図書館にあったので借りてきた。

船戸与一の長編小説 『満州国演義』 の四巻目まで読みおえたところ。
ちょうど同じ時代、同じ土地にまつわるこの本を思いだしたのだ。

Amazonで見ると、いい値がついていたし状態も良くないようなのだ。
こういう本は図書館を利用するにかぎる。


Manmou_kaitaku_giyuugun『満蒙開拓青少年義勇軍』
 上 笙一郎 (かみ・しょういちろう) 著
 中公新書 315  1973/2/25発行

この本を知ったのは、だいぶん前に読んだ渡辺一枝さんの『桜を恋う人』(集英社文庫)のあとがきで紹介されていたからだ。









「満蒙開拓少年義勇軍」 とはなにか。
渡辺一枝 『桜を恋う人』 「まえがきにかえて」 より。

<1931年(昭和6年)、満州事変(柳条湖事件)勃発。 1932年、傀儡国家「満州国」成立(ただし中国人民は「偽満州国」と呼び、昔も今も「満州国」の存在を認めてはいない)。 1934年、執政溥儀を満州国皇帝に就任させ帝政を開始し、1936年、国策としての満州移民「二十ヶ年百万戸送出計画」が成立。>

<1937年7月7日、盧溝橋の日中両軍の衝突を契機に、日中戦争が始まり、日本の大陸侵攻は拡大の一途をたどっていった。>

<そして、国策によって大陸へ送り込まれて行った少年たちがいた。>


Watanae_ichie_sakura『桜を恋う人 二つの祖国に生きて』
 渡辺一枝 (わたなべ・いちえ) 著
 1990/10 情報センター出版局
 1995/9/25 集英社文庫

去年の春、読んだ。
2008/4/12の記事 【読】桜を恋う人
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_9e74.html

この本に描かれているのは、岩間典夫さんという人の激動と波乱の半生。
1943年(昭和18年)に14歳で満蒙開拓少年義勇軍の一員として中国に渡り、終戦間際に召集されて二等兵となり、敗戦後はソ連の捕虜としてシベリアに送られ、後に国共内戦中の中国で中国人民解放軍の兵士となり、交易馬車の護送中にオロチョン族に襲撃されて捕らわれ、やがてオロチョン族の指導者としてオロチョン族の村の建設に力を費やし、現在(この本の執筆当時)は中ソ国境の遜克県で政治協商会議委員会の副主席を務める、中国国籍となった日本人である。
(本書 「まえがきにかえて」 より)


こういう人がたくさんいたのだと思う。
じぶんがあの時代に生まれていたら、どうしていただろう、と思うことがよくある。

「満蒙開拓少年義勇軍」、その存在すらすでに忘れら去られようとしているが、今からわずか70年前にあったことだ。
満州へ新天地を求めて移っていった人々のなかに、私の血につながる人がいたかもしれない。
私の友人のなかにも、血のつながる先祖が彼の地で生涯を終えたという人もいる。

人ごとではなく、じぶんのこととして読んでみようと思う。

|

« 【歩】春だなあ (近くを歩く) | トップページ | 【演】喜平橋落語の会(第一回) »

【読】読書日誌」カテゴリの記事

あの戦争」カテゴリの記事

こんな本を手に入れた」カテゴリの記事

満州」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/139344/44026728

この記事へのトラックバック一覧です: 【読】満蒙開拓青少年義勇軍:

« 【歩】春だなあ (近くを歩く) | トップページ | 【演】喜平橋落語の会(第一回) »