【読】読めるかな?
昨夜から読みはじめたのだが、はたして読み通せるだろうか。
心もとない。
というのも、異国の異民族の物語で、日常生活からかけ離れた世界なので、集中して読まないと続かないのだ。
電車の中で少しずつ読むには適さない小説だろう。
図書館へ、いったん返却するかもしれない……。
『世界が生まれた朝に』
エマニェル・ドンガラ 著 / 高野秀行 訳
小学館 1996/12/10発行
287ページ 2000円(税別) 絶版
こういう小説は、森の中の静かな喫茶室のような場所でゆっくり読みたいものだ。
雑念に惑わされない時間がほしい。
せめて一日か二日、自由に使えるほんとうの休暇があるといいのに。
私が生きる日々はあまりに慌ただしく、ゆとりがないことに気づく。
28ページで止まってしまっているが、ふと、池澤夏樹のある種の小説の世界を思いださせる。
池澤夏樹 『マシアス・ギリの失脚』
新潮文庫 1996年6月
親本 1993年 新潮社
新潮社の単行本をBOOK OFFで見つけて、ずいぶん前に読んだ。
不思議に魅力的な世界だった。
― e-honサイトより ―
南洋の島国ナビダード民主共和国。日本とのパイプを背景に大統領に上りつめ、政敵もないマシアス・ギリはすべてを掌中に収めたかにみえた。日本からの慰霊団47人を乗せたバスが忽然と消えるまでは…。善良な島民たちの間でとびかう噂、おしゃべりな亡霊、妖しい高級娼館、巫女の霊力。それらを超える大きな何かが大統領を呑み込む。豊かな物語空間を紡ぎだす傑作長編。谷崎潤一郎賞受賞作。
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