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2009年5月 3日 (日)

【読】読了 『怪しいシンドバッド』

高野秀行さんのこの本も、期待を裏切らずおもしろかった。

Takano_sindbad高野秀行 『怪しいシンドバッド』
 集英社文庫 2004/11/25
 293ページ 552円(税別)
 (親本 朝日新聞社 1997/7)

高野さんが「十九歳から二十九歳にかけての十年間に経験した、旅や海外生活のエピソードを集めたもの」(著者あとがき)である。

集英社文庫からでている高野さんの本では、『幻獣ムベンベを追え』(文庫2003年1月/親本1989年)、『巨流アマゾンを遡れ』(文庫2003年3月/親本1991年)に続く、三冊目にあたる。

インド、アフリカ、タイ・ビルマ、中国、コロンビア、などを旅した時のおもしろいエピソードが満載。

高野さんは、ご自身を 「自分のやっていることがシンドバッドに似てるなと気づいた」 という。
「シンドバッドの冒険」 の、あのシンドバッド。
高野さんに言わせると、航海先でいつも災難にぶつかり死ぬほどの目にあいながら、懲りずにまた航海に出る、「懲りないやつ」――それが船乗りのシンドバッドである。

この本のタイトルはそこから来ている。

<ちがうところと言えば、シンドバッドは仕事で航海に出るが、私の場合は「旅」であることだろう。 つまり、好きでやっていることだから、彼よりもずっと楽しいことが多い。
 シンドバッドが聞いたら、「冗談じゃねえ、一緒にするな!」と怒るかもしれない。 でも、彼だって、転職すればもう少しは楽な生活が送れるかもしれないのに、懲りもせず航海に出かけるわけだから、やっぱり好きなんだとしか思えない。 何が好きかって? そこが、世界で最も有名かつ最も哀れな船乗りに、おこがましくも私がいちばん共感するところだ。 「何か未知なるもの」――これに尽きる。>  (はじめに)


出版順序からすればすっかり後まわしになってしまった、アマゾンの旅の本(『巨流アマゾンを遡れ』)を次に読んでみようと思う。

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コメント

この本の中では「コンゴ人は学習能力が高すぎ、欧米人は学習能力が低すぎ」という高野氏の見解が痛快です。

追伸:

「怪獣記」入手しました。
ある意味、今までの著書の中で一番すごいかも・・・。

投稿: こまっちゃん | 2009年5月 5日 (火) 09時51分

>こまっちゃん
いろんな意味で痛快な本でした。
私は昨夜からアマゾンの本にとりかかりました。
その次にシルクロードの本を予定しています。
『怪獣記』もいずれ注文することでしょう。

投稿: やまおじさん | 2009年5月 5日 (火) 10時11分

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