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2009年7月20日 (月)

【山】トムラウシ山遭難 当時の状況がわかってきた

北海道 大雪山系トムラウシ山の遭難事故(2009/7/16)。
インターネットで新聞社の報道を拾っていると、当時の状況がわかってきた。

最終日、四人いたガイドのうち一人がヒサゴ沼避難小屋に残ったことは、すでに書いた。
(次のツアー客のために残ったという理由もおかしなものだが)
遭難当日の朝、三人のガイドが十五人の登山客を率いて出発した。
すでに風雨が激しく、前日までの疲労も蓄積されていた。


ガイドの行動

登山客、ガイドに業煮やし「救援要請を」 大雪山系遭難
  asahi.com (朝日新聞社) 2009年7月20日4時46分
 http://www.asahi.com/national/update/0719/NGY200907190029.html

このツアーに参加して生還した、愛知県清須市の戸田新介さん(65)の談話。

山頂付近で動けなくなった人が出始めて約1時間半たってからのこと――

<16日午前10時半ごろ、山頂に近い北沼付近で女性が動けなくなり、ガイドが1人付きそった。戸田さんら他のメンバーは「何をしているのか」と、少し先で待っていたが、ガイドは一向に戻ってこない。風雨が強まり、「寒い。わーわー」と奇声を発し始める女性も出た。>

<1時間半が過ぎた。戸田さんはその場にいた別のガイドに「どうするんだ。様子を見てきてくれ」と頼んだ。しかし、さらに10分が過ぎても何の反応もない。我慢出来なくなった戸田さんは大声で叫んだ。「この事態をどうするんだ。遭難だと認めて救援を要請しろ」 /すると、北沼付近にいたガイドが戻って来た。「歩ける人は、先に下りてもらえますか」。救援要請は聞き入れられず、違うガイドが先導して先を進むことになった。>

<1時間半も風雨の中で立ち止まっていたため、体が思うように動かないメンバーが多い。ペースが速いガイドにはついていけなかった。>

ガイド自身がパニック状態におちいっていて、冷静な対応ができていなかったことがわかる。
集団登山では、全体の行動についていけなくなる人が出てきても不思議ではない。
その時にどうするか、ツアー登山に限らず、リーダーに求められる役割は大きく、責任重大。

「危険なツアー登山」 と、私が言い続けているのは、ここだ。

やはり、早めに救助要請すべきだったのだ。


衣服の問題

私が気になっていた衣服の問題も、この記事の談話でわかった。

<戸田さん自身も体力の限界が近づいた。何とか助かったのは、山頂に近づいた時に雨がっぱの下にフリースをもう1枚、着たからだという。着替えるために雨がっぱを脱ぐと雨にぬれるが、「このままでは寒さでやられる」と思い切った。/戸田さんは指摘する。「重ね着をさせるなど、ガイドが指示を出すべきだったのではないか」。戸田さんのほかに防寒対策をする人はほとんど見られなかったという。/今回のコースは岩場も途中にあり、風雨が加われば難コースになる。雨でぬれた岩場で足を滑らせたり、風で波立つ小川の前で立ちすくんだりする人もいた。 >

「たら・れば」 の議論ではなく、このような状況でガイド(あるいはリーダー)がとるべき行動は何か。
戸田さんがおっしゃっているように、全員の体調を確認し、その場で可能な限りの防寒対策を施すことだった。

報道写真に写っているのを見ると、ガイドたちは大きめのテントを持参していたようだから(注)、もっと早い段階で、テントを張って弱りきっている人だけでも収容し、無理な下山を見あわせることは可能だったのではないか。
また、避難小屋に残ったというガイドとの連絡はとれなかったのだろうか。


【2009/12/21追記】
いまだに私のブログ記事が検索サイトから検索され、読まれているようなので、誤解のないように補足しておく。
(注)報道された映像に映っていたドーム型テントは、このパーティーが持参したものではなかったことがわかっている。
9/16の私のブログ記事
 「【山】岳人10月号 (トムラウシ遭難検証記事) を読んで」
  
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/10-a10a.html
でも少しだけ触れたが、『岳人10月号』に書かれていた内容によると、このテントは現地で「拾った」ものである。
以下、『岳人2009年10月号』 150ページより。

<7月16日(木) 17時00分前  Mガイドが、ツェルト(男性客うAの私物)まで様子を見に行くと、そこに入っていた女性客HとTガイドは絶望的な状況であった。Mガイドは南沼キャンプ地方面に歩き、携帯の電波が入る場所を探し、アミューズトラベル社に、「すみません。7人下山できません。救助要請します」、「4人くらいだめかもしれないです」といった内容のメールを16時49分に送信する。その先少し歩くと男性客Dがうずくまっていた(意識は未確認か?)。さらに先に青いビニールシートの塊があり、中にテント、毛布、ガスコンロを見つけた(のちに登山道整備業者が非常用に残していた装備品と判明)。Mガイドは倒れていた男性客に毛布をかけてビバーク地点へ戻り、拾ったテントを付き添いで残った男性客Aと立て、お湯を沸かす(それまでは、男性客の持参したコンロ類などが使われていた)。その後、介抱されていた女性客1人がいびきをかきはじめるとともに体温が下がってゆき、意識が遠のいたため、男性客らがほおをさすり、名前を呼び、「頑張って」と声をかけたが脈がなくなる。Mガイドが心臓マッサージをしたが、意識は戻らなかった。>

(12/21追記 ここまで)



当日出発時の状況

遭難当日、なぜ無理な出発を強行したのか。
同サイトの別の記事で詳しいことがわかってきた。

複数客、出発前にガイドに「中止を」 大雪山系遭難
 asahi.com (朝日新聞社) 2009年7月20日4時49分
  http://www.asahi.com/national/update/0719/TKY200907190369.html

<北海道大雪山系トムラウシ山(2141メートル)で8人が死亡した遭難事故で、パーティーが前泊した避難小屋を出発する前に、悪天候や沢の増水、疲労の蓄積などを不安に思った複数のツアー客が「中止した方がいい」とガイドに申し出ていたことが北海道警への取材でわかった。出発後も「引き返した方がいい」「救助要請を」と訴えたツアー客がいたという。>


悪天の中で無理な行動を続けたことが、この遭難の大きな原因だったことが明確になった。
30分後にヒサゴ沼避難小屋を出発した他のパーティーが、無事下山したという報道もある。
パーティ・メンバーの体調と、気象状況とのかねあいで、紙一重の差で明暗がわかれたように思える。


このツアーに同行したガイド(あるいはツアー添乗員)は、出発時、四人。
リーダー(ガイド)については詳しいことがわからないが、私が読んだ新聞記事では、32歳という記述もあった。

このコースを過去十数回ガイドした経験があると報道されているリーダー(他のガイドはこのコースは初めてだったと報道されている)、というのは、いったいどういう人なんだろう。
残り三人のガイドのうち、一人(吉川寛さん 61歳)は亡くなってしまったが、他の二人がどういう人だったのか。
このあたりの報道は規制されているのか(警察の事情聴取を受けていると思われる)、詳しいことがよくわからない。

また何かわかれば書きたい。


【参考サイト】
  少し古いネット記事だが参考までに。
  田部井さんのコメントは、別の新聞記事でも読んだが、その記事でも
  ツアー登山のもつ危険性、安全なツアーの選択の重要性を指摘していた。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090717/dst0907171152011-n1.htm
 【北海道遭難】「ガイドの判断に疑問」登山家の田部井淳子さん - MSN産経ニュース
  2009.7.17 11:47
登山家 田部井淳子さんの談話
「3泊4日の長い登山の最後で体力が落ちていたところに、雨に降られ風に吹かれたのだろう。ぬれた状態で風が吹くと体温が急激に下がり低体温症になるケースがある。突然歩けなくなり意識がなくなることもある。ガイドはすべての客の様子をきちんと見ていたのだろうか。ツアーには体力がある人もない人もいる。1パーティーで19人という人数も多すぎる。パーティーは基本的に分かれてはいけない。天気が悪ければ引き返したりとどまることもできたはずだ。ツアーだと飛行機などの予定が決まっているために行動計画に無理をしていなかったのか。ガイドがなぜ今回の判断をしたのか疑問だ」

http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY200907170469.html
 登山一行ちりぢり ガイド、8人を見失う 大雪山系遭難
 asahi.com (朝日新聞社) 2009年7月18日3時0分
<北海道大雪山系で起きた遭難事故をめぐり、トムラウシ山(2141メートル)で遭難したパーティーは、途中で歩行困難者が出る中で少なくとも八つに分裂していたことが北海道警への取材でわかった。道警は、同行ガイドや主催したアミューズトラベル社(東京)が安全確保を怠った結果、一行がバラバラとなり、8人の死者を出す事態に至った可能性があるとみて、業務上過失致死の疑いで社長らから事情を聴いている。近く同社を家宅捜索する方針だ。>


【参考サイト 追記】 2009/7/20夜
ネットではこの話題でもちきりだが、やはり一次情報に近いものしか信頼できない。
下記サイトは、十勝毎日新聞という地元(帯広)のサイトで、かなり詳しく、かつ信頼できそうだ。
 http://www.tokachi.co.jp/

トムラウシ山遭難ドキュメント|WEB TOKACHI-十勝毎日新聞
  2009年07月17日 14時12分
 http://www.tokachi.co.jp/news/200907/20090717-0002084.php

【緊急企画 夏山遭難】トムラウシ山の惨事(上)|WEB TOKACHI-十勝毎日新聞
  2009年07月18日 15時11分
 http://www.tokachi.co.jp/feature/200907/20090718-0002104.php

【緊急企画 夏山遭難】トムラウシ山の惨事(下)|WEB TOKACHI-十勝毎日新聞
  2009年07月19日 15時11分
 http://www.tokachi.co.jp/feature/200907/20090719-0002116.php


【参考サイト 追記】 2009/7/21
報道写真に写されているドーム型のわりと大きなテントをどのように使ったのかがわかる。
当時の生々しい状況も。
読んでいて胸が痛くなる。

中日新聞:生還男性が状況語る 大雪山系遭難:社会(CHUNICHI Web)
  2009年7月19日 09時26分
 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009071990092218.html

【参考サイト 追記】 2009/7/21
中日新聞は、その後も詳細な情報を掲載しているようだ。
私が疑問に思っていた、携帯電話での救助要請がどこまで可能だったかがわかる。

中日新聞:ガイド、救助要請せず山頂付近に1時間半 大雪山系遭難:社会(CHUNICHI Web)
  2009年7月21日 12時20分
 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009072190121958.html

【参考サイト 追記】 2009/7/23
asahi.com(朝日新聞社):凍死の7人は軽装、生存者は防寒上着 大雪山系遭難
  2009年7月23日3時4分
 http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY200907220485.html

【参考サイト 追記】 2009/7/25
遭難当時のかなり詳しい状況がわかってきた。
このように詳細で正確な報道がもっとほしいと思う。

悪天候の山中、極限状態で次々と… 大雪山遭難ドキュメント  (1/3ページ) - MSN産経ニュース
  2009.7.23 13:46
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090723/dst0907231350013-n1.htm

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コメント

>登山家 田部井淳子さんの談話
>ガイドがなぜ今回の判断をしたのか疑問だ

まあ、登山家の視点だけではわからんことも多いですね。

新聞でちらりと見た記事で気になることが書いてありました。
ガイドさんの身分ですが、亡くなった方は契約社員だそうですが、他の二人は派遣とか日雇いに近い身分だったと思います。
ツアー内容の変更によるクレームを恐れた可能性はあると思います。客からのクレームに弱い旅行会社だとガイドが正しくても次から仕事を回さないこともあるようですし。

そういう意味では福知山線の事故にダブを面が多いですね。
会社の処分を恐れて安全を無視した行動をしてしまうという意味では全く同じです。

あわせて、旅行業界での値下げ合戦も遠因にあると思います。
人件費削って安いツアーを提供しているとも考えられます。
人件費が高くてもしっかりしたガイドを雇えば問題なかったはずですが、なかなかそうはできない事情も何となくわかります。

投稿: こまっちゃん | 2009年7月20日 (月) 09時36分

>こまっちゃん
私も同じようなことを考えていました。
今回の「ツアー登山」に参加された方に悪いので、あまり書きませんでしたが、こういう事故は「登山事故」以前の問題、旅行ツアー的な安直な企画じたいが悪いと思います。
尾瀬ハイキングなどとちがって、北海道の山岳縦走はこういうツアーではダメです。

投稿: やまおじさん | 2009年7月20日 (月) 10時11分

■大雪山系遭難:「寒さ、想像超えていた」 ツアー社長会見―ドラッカーが救ってくれた苦い経験のあるトムラウシ山
こんにちは。今回の遭難10人もの人たちが、凍死です。北海道は、真夏でも、特に海や山は、本州では考えられないほど寒くなる場合があります。寒さ対策が肝要です。私も、昔のこの近辺で道に迷ったことがあります。そのときに、経営学の大家ドラッカーの著書に書かれてあることを思い出し、機転を利かせて、危機を脱することができました。それ以来、ドラッカーの著書をかなり読むようになりました。大事なことは、企業経営でも、登山パーティーでもビジョン(方向性)を持つということだとを身をもって知ることができました。ここに、書いていると長くなってしまいますので。詳細は是非、私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2009年7月20日 (月) 10時40分

>yutakarlsonさん
コメント、ありがとうございます。
ドラッカーの話、興味深く読ませていただきました。
函館にお住まいなんですね。
北海道の夏は寒いことが多く、私の実家のあたりでも火の気がほしいぐらいだと言っていました。

投稿: やまおじさん | 2009年7月20日 (月) 20時11分

初めまして、トムラウシのことをいろいろ調べていたら、ここのページにたどり着きました。とても的確な推察ですね。

私も小学校5年から中学の2年くらいまで50代の母とその友人たちが、元山岳ガイドをしていたおじさんに連れられて毎年8月の終わりに、北アルプスの山を1つつづつ、三俣蓮華、槍が岳、白馬、常念と登ったことがあります。

そのときは、8人の素人集団に対してガイド側に彼の仕事関係(植木屋さんをやっています)の20代部下が5人くらいでした。

そのときには気づかなかったのですが、もし、歩けなくなったり、事故になったら、担いで下ろせるくらいのことを考えてガイド側の人数がいたのではないかと思います。

また行程も優しい山から難易度を上げていくようでした。

それでも知っている仲間同士だから行けたのだと思います。

体は3日目が一番疲労が溜まります。3日目にこれだけの時間を歩くのはとてもしんどいです。それがあの強風の中を歩くとすると。。。

起こるべくして起きた事故かと思われます。

投稿: クリフハンガー | 2009年7月21日 (火) 09時55分

>クリフハンガーさん
ごていねいなコメント、ありがとうございます。
小学、中学の頃、いい山登りを経験されましたね。

私も親しくさせていただいた実力のあるプロのガイドさんを知っていますが、参加者の実力を熟知したうえで少人数のガイドしかしない方です。
雪山や岩登りの初歩、アイスクライミングなどを教わりましたが、何よりも、山登りの楽しみ方を教えてもらいました。
参加メンバーも気心の知れた人ばかりで、安心できました。

今回の遭難事故をひきおこした一般公募のパーティーは危険ですね。
旅行会社が決めた余裕のない日程を、現地の状況でガイドさんが変更することは難しかったのでしょう。
このようなツアースタイルの登山は、もうやめた方がいいと私は思います。
もし、私の知り合いから相談を受けたら、ぜったいに参加しないように言います。

そういう苦い思いから書きました。
中高年の、ピークハンター的な百名山ブームにも首をかしげたくなります。
山登りのほんとうの楽しみ方があると思うのです。

投稿: やまおじさん | 2009年7月21日 (火) 14時03分

 こんばんは。
 突然失礼いたします。
 トムラウシの事故の記事を検索してここにたどり着きました。

 今回の事故は北海道人の私にもとてもショックでした。事故で亡くなった方に心からご冥福をお祈りいたします。

 さて、北海道の山に登る時の装備について意見させてください。

 私の家族や親戚には登山が好きな者がたくさんおり、母は今回事故があった大雪山にも数回登ったことがあります。その母は「やはり防寒備が甘かったのではないか」と言ってました。

 私はよく母の登山に連れて行かれたことがあるのですが、母が登山(北海道の山)をする時は次の装備は夏でも欠かさなかったものです。

 まず、服は

 ①ウールのセーター
 ②ウィンドブレーカー
 ③カッパ

 です。。。
 
 そして、大雪山に登る時は

 ①ウールの靴下
 ②冬用の下着(上下)
 ③スキー用の手袋

 です。。。

 下着は晴れていても、夏でも、冬用です。暑ければ脱げばいいのです。
 出発時は歩きやすさも考えて普通のコットンの靴下をはいて行きますが、途中寒くなった時(特に今回のように遭難した時など)にコットンの靴下の上にはいて二重履きにします。
 手袋は普通の冬用の手袋でもダメです。一番防寒機能の高いスキー用の手袋を用意します(ちゃんと5本指になっているもの)。

 食料は通常の食料の他に

 ①大きな板チョコ3枚
 ②軍隊仕様の水筒
 
 万が一、遭難した時、1日1枚食べ最低でも3日しのぎます。余裕があれば、カロリーメイトのような高栄養の保存食を持ちます。水筒は自衛隊と同じ仕様のものを持って行きました。

 私は子どもの頃母と羊蹄山に上ったことがありますが、その時はさすがに上記した装備は全部持てませんでした。でも、母は必ず私の分のセーターとチョコレートを持ち、下着は暑いくらいのものを着させたものです。

 本州の方にとっては、「そこまでする!?」という感じでしょうし、当時の私も同じように思ってました。
 しかし、今回のような事故をみると、母の用意した装備は決してやり過ぎではないと思います。
 
 今後、大雪山への登山を検討されている方の参考になれば幸いです。

 長文、失礼いたしました。
 

投稿: 通りすがりの北海道人 | 2009年7月25日 (土) 01時15分

>通りすがりの北海道人 さん
コメント、ありがとうございます。
今は、ウール以外にも軽くて暖かい素材の登山用衣類がたくさん出ていますね。
風速20メートルもの強風では、防水・防風性にすぐれた雨具(上下)と、暖かいインナー(ウールのセーター、フリース等)、そして何よりも木綿以外の下着は必携でした。

今回、遭難されたパーティーのコースは長い縦走でしたから、荷物の重さとのかねあいもあり、軽くて暖かい装備の有無が生死をわけたのかもしれません。
(そのような報道も目にしました)

ただ、悪天の中の行動は、やはり避けるべきだったと私は思いますが。

投稿: やまおじさん | 2009年7月25日 (土) 05時40分

>やまおやじさん

 私もそう思いますねー。
 母もそれは言ってました。
 
 母と一緒に利尻山に行った時、15分ほどで悪天候になって引き返したこともありますしねー。

 今の気象予報の精度は高いし、時間ごとの予報もされているから、数時間後の悪天候は予想できたのではないかと思います。

 当日、登山を中止した方もいたのではないでしょうか?
 なんとも、悔やまれることの多い事故だとおもいました。

投稿: 通りすがりの北海道人 | 2009年7月25日 (土) 16時31分

>通りすがりの北海道人 さん
私も縦走の二日目あたりで雨にやられて(テント泊でしたが)その先の長い行程を諦め、引き返したことが何度かあります。
ツアー登山の怖さは、そういう個人判断ができないところでしょうね。

投稿: やまおじさん | 2009年7月26日 (日) 00時58分

初めまして、大雪の麓の住人です。
去年の惨事から1年経ち、人々の記憶から遠のいてしまうことが残念です。
もう直ぐ一周忌、亡くなられた人々のご冥福をお祈り致します。
私が無念に思うのは、ツアー客がガイドを全面的に信頼して行動していたにも拘らず、信頼を裏切ったことです。
ツアーガイドは信用できず、ツアー登山は危険であるとは誰も考えていなかったはずです。
心情的には、個人の自己責任などと言う意見を目にすると、やるせなく、切ない気持ちになり、怒りさえ感じます。
唯、飛行機の時間を気にして、日程を優先させた為に無理を強いた感もありそうです。
遺族感情からすれば絶対に許せないことです。
登山ガイドの責任より、会社ぐるみの組織犯罪ではないかとさえ疑ってしまいます。
若しも15人の登山パーティーが4人の山岳ガイドを雇って縦走していれば、ガイドが引き返すか停滞したと考えます。
登山者の生命が第一で、日程は優先されなかったと思います。
雨と霧で湿度100パーセント気温3度では濡れた靴も衣類も乾きません。
前日からの雨で生乾きのままこの日出発された人もいたかも知れません、前線通過後の寒気で日の出と共に上昇するはずの気温は逆に下がり、過酷な状況でガイドの指示に従順だった登山者のことを思うと、涙が乾きません。
私も60年も生きてきて、いろいろな方と会う機会がありました。
エベレストに登頂された方、厳冬期の富士山を愛する方の中には大雪山系の夏山を馬鹿にして、遭難することが信じられないとか、高齢者だから致し方ないとかの類です。
大雪山系を馬鹿にするなと言いたい。
夏でも、厳冬期の富士山並みの強風が吹くのです。
エベレストと言っても、誰でも登れる山に変わってませんか?
経歴に酔いしれた危険な職業ガイドが発生することがないように祈ります。
この事件が特定団体の利害関係で歪められたり、捏造されたりしないことを強く望みます。
ある人は摂氏零度の気温、ある団体は摂氏6度の気温。
ある人は風速30メートルを超える強風、ある団体は風速15メートルと報告されてます。
利害が絡むと人間は変わります。
小細工や捏造など、無いと信じてますが、少しだけ吹っ切れない何かを感じます。
遺族の為にも偽らざる真実を明かして欲しいのです。
遺族は真実を知りたいはずです。

投稿: し | 2010年6月24日 (木) 22時18分

>し さん
コメント、ありがとうございます。
(同じ内容で2件投稿されていましたので、1件を非公開とさせていただきました)
もう一年になるのですね。
事故報告書はお読みになりましたか?
もし、まだでしたらお読みになるといいと思います。
この事故の姿がよく見えてきます。
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-fe2b.html

>登山ガイドの責任より、会社ぐるみの組織犯罪ではないかとさえ疑ってしまいます。
>若しも15人の登山パーティーが4人の山岳ガイドを雇って縦走していれば、ガイドが引き返すか停滞したと考えます。

私も同じように考えています。
私は「犯罪」とまでは言いませんが、ツアー会社の責任は大きいと思います。これが登山でなくて普通の旅行であれば、ツアー会社の責任を厳しく問う声がもっと出ていたことでしょう。

私はずっと「ツアー登山」という登山のやり方そのものに問題があると考えています。
連れていく、連れていってもらう、つまり「引率」スタイルの登山では、しっかりとした「引率者(ガイド)」が必要なことはもちろん、計画段階で非常時対策をしっかりとらないと、同じような悲劇が繰りかえされるのではないか、と危惧しています。

投稿: やまおじさん | 2010年6月25日 (金) 04時37分

突然の素人登山者の言にも拘わらず、丁重な補足を加えて頂きいたみいります。
唐突な意見で大変驚かれたと思います。
私は厳冬期登山を始めようとした時に、亡き父より勘当すると言われ、冬山は山スキーでニセコや十勝岳で遊んでました。
夏のトムラウシには、3回ほど訪れましたが、奥深く鎮座し、遥かなる山そのもので、景観美に酔いました。
それにしても遠かったし、疲れました。
快晴のもと無事に下山しましたが、最悪の天候では危険なコースです。
尾根道が広すぎて強風時には避難しても風を避けられません。
地形から強風の通り道になっている箇所があり、そこでは台風のような風が吹くと友人が証言してます。
通常、あの縦走路では10度から20度程度の体感温度が普通ですが、あの時だけは零下15度位の体感温度であったのではないかと存じます。
事故報告書では、風速15メートルになってますが、旭川と帯広の測候所では25メートル以上の強風となってます。
データの改竄は、作為がある為でしょうか?
何の意図があるのでしょうか?

投稿: しびっく | 2010年6月28日 (月) 22時19分

>しびっく さん
コメント、ありがとうございます。
私もしびっくさんのご意見にほぼ同意しますが……

>事故報告書では、風速15メートルになってますが、旭川と帯広の測候所では25メートル以上の強風となってます。
>データの改竄は、作為がある為でしょうか?
>何の意図があるのでしょうか?

事故報告書(トムラウシ山遭難事故調査特別委員会・平成22年3月1日)を読みなおしてみましたが、80~83ページ(気象から見た本遭難の状況及び問題点)には次のようにあります。

「札幌の高層観測によると、16日9時の1900m付近の気象は、気温が8.5°Cと急降下し、風速も19m/secを記録している。」
「8時30分ごろにロックガーデンを通過するまでの間、風速20m/sec以上の強風が吹き荒れていたことが窺える。最大瞬間風速は平均風速の1.5~2倍に達すると言われるので、この間の最大瞬間風速は30~40m/secにも達したと考えられる。」

私が読んだこの事故報告書は、あるていど公平なものだと評価しています。

「データの改竄」とおっしゃるのは、旅行会社(アミューズ・トラベル)が発表したものを指していらっしゃるのでしょうか?
ちょっと気になりましたので、書かせていただきました。
お気を悪くなさらないでください。

投稿: やまおじさん | 2010年6月29日 (火) 19時31分

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