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2009年8月 7日 (金)

【読】樺太、敗戦直後

ちょうど去年の今頃、買ってあった本を、ようやく読みはじめた。

【読】さらに二冊  2008年8月21日 (木)
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_8880.html

Eiketsu_no_asa『永訣の朝 樺太に散った九人の逓信乙女』
 川嶋康男 著  河出文庫
 2008/8/10初版発行 244ページ 720円(税別)

親本
 『「九人の乙女」はなぜ死んだか』 (恒友出版、1998年)
 『九人の乙女一瞬の夏』 (響文社、2003年)

そういえば、昨年の今頃だったろうか、日本テレビでドラマ化、放映されたのだった。
私は見ていないけれど。

【参考サイト】 2009/8/9追記
 日本テレビ
  http://www.ntv.co.jp/
 霧の火~樺太・真岡郵便局に散った九人の乙女たち
  http://www.ntv.co.jp/kyu-otome/

<終戦まもない昭和20年8月20日の朝、南樺太・真岡郵便局に勤務する、九人の若い女性電話交換手が自決した。/ソ連軍の進駐がどんなものなのか予測不可能な状況下、通信業務の使命を全うする中で、何が彼女らを死に追いやったのか……。/関係者への徹底取材で、当時の乙女らの日常と、悲劇の真相を追跡するドキュメント。> (本書帯より)

徹底した取材で、美談仕立てではなく歴史の真実を追求している――こう言えばいいのか。
十代、二十代の若い電話交換手の写真が本文中の随所に掲載されている。
彼女たちの生きた姿が目にうかぶような、クールな筆致で書かれた好著である。

70ページほど読んだところ。


もう一冊、現代の樺太・サハリンが舞台の本を手に入れた。

Tanaka_sakhalin『奇妙な時間(とき)が流れる島 サハリン』
 田中水絵 著  凱風社
 1999/11/25初版発行 262ページ 1800円(税別)

上の本を読み終えたら、読んでみよう。
現在のサハリンの姿が見えてきそうな本だ。








Amazon
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4773624027

<長い間のロシア暮らしの経験をきっかけに、著者は1992年から98年にかけて何度もサハリン(旧樺太)を訪問、その機会にサハリンに住む多くの人々(民族)と交流を重ねる。本書は、東アジアの近現代史を機軸にして、著者自身が歴史認識を深めていく過程を、悲喜こもごものエピソードをまじえて綴った紀行書。サハリンの過去と現在を知るには、好個のテキストでもある。>

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コメント

気になるけれど、事実をよく知らない。それが、「九人の乙女」の真岡郵便局の電話交換手の話でした。もちろん「ドラマ」も見ていません。つい最近、ホルムスク(旧-真岡)へ行ってきた私としてはAMAZONへ行くしかありませんでした。ご紹介ありがとう。
私はこのほかにもロシア文学をごっそり、またロシア文学関連の関連の特に日本人では亀山郁夫、米原万里、森有正、小林秀雄、江川卓、米川正夫・・・・。自分でも困っています!!

投稿: 玄柊 | 2009年8月 8日 (土) 06時00分

>玄柊さん
てっきりお読みになった本だと思っていましたが、そうでしたか。
つい最近サハリンを訪れてホルムスク(真岡)にいらしたのでしたら、この本に描かれている土地は目にうかぶことでしょう。
一年前に出たばかりの文庫本です。新本で書店にあると思いますが、Amazonがてっとり早いですね。

投稿: やまおじさん | 2009年8月 8日 (土) 06時33分

サハリンの本、手元にはペレストロイカ直後の鉄道紀行の本があります。

宮脇俊三「韓国・サハリン鉄道紀行」文藝春秋

マニア向けで鉄道に関することがほとんどですが(爆)

投稿: こまっちゃん | 2009年8月10日 (月) 21時34分

>こまっちゃん
いつも、鉄道情報、旅情報、本の情報など、ありがとうございます。
今年サハリンを訪れた私の友人はこの本を読んだようです。
http://northlancafe.kitaguni.tv/e1287393.html

私はそこまで手がまわりませんが(笑)。

投稿: やまおじさん | 2009年8月11日 (火) 21時22分

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