【読】樺太、敗戦直後
ちょうど去年の今頃、買ってあった本を、ようやく読みはじめた。
【読】さらに二冊 2008年8月21日 (木)
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_8880.html『永訣の朝 樺太に散った九人の逓信乙女』
川嶋康男 著 河出文庫
2008/8/10初版発行 244ページ 720円(税別)
親本
『「九人の乙女」はなぜ死んだか』 (恒友出版、1998年)
『九人の乙女一瞬の夏』 (響文社、2003年)
そういえば、昨年の今頃だったろうか、日本テレビでドラマ化、放映されたのだった。
私は見ていないけれど。
【参考サイト】 2009/8/9追記
日本テレビ
http://www.ntv.co.jp/
霧の火~樺太・真岡郵便局に散った九人の乙女たち
http://www.ntv.co.jp/kyu-otome/
<終戦まもない昭和20年8月20日の朝、南樺太・真岡郵便局に勤務する、九人の若い女性電話交換手が自決した。/ソ連軍の進駐がどんなものなのか予測不可能な状況下、通信業務の使命を全うする中で、何が彼女らを死に追いやったのか……。/関係者への徹底取材で、当時の乙女らの日常と、悲劇の真相を追跡するドキュメント。> (本書帯より)
徹底した取材で、美談仕立てではなく歴史の真実を追求している――こう言えばいいのか。
十代、二十代の若い電話交換手の写真が本文中の随所に掲載されている。
彼女たちの生きた姿が目にうかぶような、クールな筆致で書かれた好著である。
70ページほど読んだところ。
もう一冊、現代の樺太・サハリンが舞台の本を手に入れた。『奇妙な時間(とき)が流れる島 サハリン』
田中水絵 著 凱風社
1999/11/25初版発行 262ページ 1800円(税別)
上の本を読み終えたら、読んでみよう。
現在のサハリンの姿が見えてきそうな本だ。
Amazon
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4773624027
<長い間のロシア暮らしの経験をきっかけに、著者は1992年から98年にかけて何度もサハリン(旧樺太)を訪問、その機会にサハリンに住む多くの人々(民族)と交流を重ねる。本書は、東アジアの近現代史を機軸にして、著者自身が歴史認識を深めていく過程を、悲喜こもごものエピソードをまじえて綴った紀行書。サハリンの過去と現在を知るには、好個のテキストでもある。>
| 固定リンク
「【読】読書日誌」カテゴリの記事
- 【読】2023年11月に読んだ本(読書メーター)(2023.12.01)
- 【読】北方謙三「チンギス紀」を読み始めた(2023.11.29)
- 【読】「パレスチナ 戦火の中の子どもたち」(古居みずえ)(2023.11.13)
- 【読】2023年10月に読んだ本(読書メーター)(2023.11.01)
- 【読】2023年9月に読んだ本(読書メーター)(2023.10.01)
「こんな本を手に入れた」カテゴリの記事
- 【読】図書館にリクエストしたのはいいけれど(いつか読みたい本)(2023.09.17)
- 【読】イラク水滸伝(高野秀行)(2023.08.10)
- 【読】池澤夏樹=個人編集 世界文学全集(2023.05.12)
- 【読】池澤夏樹さんの新刊『また会う日まで』(2023.04.25)
- 【読】北方謙三版「水滸伝」に嵌る(2023.01.02)
「こんな本を読んだ」カテゴリの記事
- 【読】2023年11月に読んだ本(読書メーター)(2023.12.01)
- 【読】北方謙三「チンギス紀」を読み始めた(2023.11.29)
- 【読】「パレスチナ 戦火の中の子どもたち」(古居みずえ)(2023.11.13)
- 【読】2023年10月に読んだ本(読書メーター)(2023.11.01)
- 【読】2023年9月に読んだ本(読書メーター)(2023.10.01)
「あの戦争」カテゴリの記事
- 【読】「パレスチナ 戦火の中の子どもたち」(古居みずえ)(2023.11.13)
- 【演】ガザの戦争と沖縄戦(2本の映画)(2023.11.12)
- 【読】図書館にリクエストしたのはいいけれど(いつか読みたい本)(2023.09.17)
- 【読】2021年12月に読んだ本(読書メーター)(2022.01.01)
- 【読】2021年 ぼちぼちいこうか総集編(今年読んだ本)その2(2021.12.27)
コメント
気になるけれど、事実をよく知らない。それが、「九人の乙女」の真岡郵便局の電話交換手の話でした。もちろん「ドラマ」も見ていません。つい最近、ホルムスク(旧-真岡)へ行ってきた私としてはAMAZONへ行くしかありませんでした。ご紹介ありがとう。
私はこのほかにもロシア文学をごっそり、またロシア文学関連の関連の特に日本人では亀山郁夫、米原万里、森有正、小林秀雄、江川卓、米川正夫・・・・。自分でも困っています!!
投稿: 玄柊 | 2009年8月 8日 (土) 06時00分
>玄柊さん
てっきりお読みになった本だと思っていましたが、そうでしたか。
つい最近サハリンを訪れてホルムスク(真岡)にいらしたのでしたら、この本に描かれている土地は目にうかぶことでしょう。
一年前に出たばかりの文庫本です。新本で書店にあると思いますが、Amazonがてっとり早いですね。
投稿: やまおじさん | 2009年8月 8日 (土) 06時33分
サハリンの本、手元にはペレストロイカ直後の鉄道紀行の本があります。
宮脇俊三「韓国・サハリン鉄道紀行」文藝春秋
マニア向けで鉄道に関することがほとんどですが(爆)
投稿: こまっちゃん | 2009年8月10日 (月) 21時34分
>こまっちゃん
いつも、鉄道情報、旅情報、本の情報など、ありがとうございます。
今年サハリンを訪れた私の友人はこの本を読んだようです。
http://northlancafe.kitaguni.tv/e1287393.html
私はそこまで手がまわりませんが(笑)。
投稿: やまおじさん | 2009年8月11日 (火) 21時22分