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2009年8月15日 (土)

【演】喜平橋落語の会(第三回)

盛夏の昼さがり、友人夫妻が訪ねてきてくれた。

お昼をいっしょに食べたあと、恒例の「喜平橋落語の会」を開催。
落語の会、といっても桂枝雀のDVD観賞会なのだが。

Shijaku_dvd_06_2『枝雀落語大全 第六集』
 高津の富/不動坊
 EMIミュージック・ジャパン GSB-1206

高津の富
 昭和63年(1988年)6月13日放送
 TBS 『落語特選会』
 (東京国立劇場)より収録
不動坊
 平成4年(1992年)2月14日放送
 ABC 『枝雀寄席』
 (ABCホール)より収録

「高津(こうづ)の富」は、私の大好きな噺のひとつ。
もともと上方の落語で、東京にはいってきて「宿屋の富」という演題になっている。
高津神社の境内で抽選がおこなわれていた「富くじ」、今でいうところの宝くじの噺だ。

枝雀の得意ネタのひとつで、これまでさまざまな演出のものを見たり聴いたりしてきた。
今回観たものは、演出が若干ちがっていた。
高津神社で富くじのあたり番号をたしかめる場面での、「一文なしのからっけつおやじ」の反応が、私の馴染んできたものとちがうが、これはこれで面白かった。
(どちらかというと、「ねーの、ねーの」と繰り返すバージョンのほうが好きなんだが)

同じDVDに収録されている「枝雀散歩道」で、弟子の桂九雀は、枝雀がこの噺をホールで演じたときの客席の反応を語っている。
枝雀の高座がはじまると客席の反応ががらりと変わり、ぐいぐいと舞台に引きつけられていく様子を、弟子入り前の九雀はホールの後ろの方の席から見ていたという。
枝雀の英語落語のことも話していて、外国人が英語落語に引きこまれていく様子も話している。
枝雀の一面を垣間見る思いがした。

「不動坊」は、どんな噺だったか忘れていたが、途中で思いだした。
ストーリーじたいは他愛のないものだが、枝雀の演出はさすが。
おおいに笑った。

さて、四回目の「落語会」はいつになるだろうか。

 

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