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2009年9月15日 (火)

【山】山渓、岳人10月号 (トムラウシ遭難検証記事)

待望の山岳雑誌が今日発売された。
昼休み、さっそく錦糸町駅ビルの本屋で購入。

『山渓』の記事はひと通り読んでみたが、『岳人』の方は、まだ拾い読みした程度。


Yamakei_200910『山と渓谷 10月号』
 山と渓谷社 2009 №894 880円(税込)
 2009/10/1発行 (9/15より店頭販売)

特集 トムラウシ大量遭難
巻頭14ページ カラー・グラビア記事
気合いがはいっている。

Part1 遭難までの経過と問題点
 戸田伸介さん証言より
  ※記事では伸介となっているが新介が正しいと思われる
Part2 検証1 気象
 風の恐怖 台風の暴風域レベルの強風が彼らを襲った
検証2 ガイド
 悪天のなかを強行 低体温症の兆候を見抜けなかったのか?
検証3 登山客
 生死を分けたもの まず基礎体力。あきらめない意思を強くもつ
Part3 特別インタビュー
 「『ツアー=寄せ集めの集団』というわけではない。
  みんな助け合って下山しようとしていた」
Part4 対談
 越谷英雄×黒川 惠 ツアー登山の功罪と未来を考える


Gakujin_200910『岳人 10月号』
 東京新聞 発行 通巻748号 800円(税込)
 2009/10/1発行 (9/15より店頭販売)

詳報 トムラウシ山遭難
 いま登山者にもとめられること


こちらは、カラー1ページ、白黒記事15ページで、派手さこそないが『山と渓谷』とはちがった切り口で、興味ぶかい。

「事故までの行動概要」という、詳細な行程表とツアー参加者への質問・回答が4ページにわたって掲載されている。

また、このツアー登山の内容についてこれまであまり報道されなてこなかった(少なくとも私は詳しく知らなかった)驚くべき事実が明かされている。
それは、ヒサゴ沼避難小屋に「ガイド補助」(ネパール人)が一人だけ残った理由(ツアー会社の事情)だ。

<ガイド補助が避難小屋に残ったのは、自社のツアーのための場所とりと引き渡す装備の管理があったからだが、ここに今回の遭難におけるひつつの要因がある。/小屋に置いていった装備は、10人用のテント、シート、コンロ、ガスカートリッジ、鍋など山行に必要なものばかり。実は、この日の午後には次のツアーが別ルートからヒサゴ沼避難小屋に到着し、この装備を使用することになっていた。> (『岳人 10月号』 P.151 記・岩城史枝 より)

補助ガイドが避難小屋に残ったことは報道されてきた。
次のツアー客のため、という報道もあったが、詳しいことがわからなかった。
「場所とり」「装備の使いまわし」……なんともはや、恐ろしいツアー会社だと思う。

この『岳人』の記事によると、一回のツアー登山(定員15人)で200万円以上の売り上げになるという。
(事故のあったツアーは1人15万2千円×限定15人=228万円)

<調べてみると7月下旬には、ヒサゴ沼避難小屋に、26、27、28、29日と入れ替わり立ち替わりアミューズトラベル社の4つのツアーが連日泊まる設定になっていた。前記と同じくひとつのツアーで200万円以上が動くと考えると……。北海道のツアー登山が「ドル箱」といわれるゆえんだ。事故時と同じように、装備の受け渡しを山中で行う予定があったかはわからないが、同一会社のツアーが、連日にわたり避難小屋を宿泊施設のように利用するという現実に愕然とする。> (同記事 P.151))

これでは、まるで「トコロテン式」の観光ツアーと同じではないか。
ガイドたちの頭に、予定厳守の意識が強かったのでは、という疑いもわいてくる。
つまり、次のツアーが同じ避難小屋を使うのだから、小屋に戻って停滞すると考えることに抵抗もあったのではないだろうか。

また、最初から予備日を設定していなかったのも、このようなツアー会社のやり方からすれば当然のことかもしれない。

私は、今回の遭難について、ツアー会社(アミューズトラベル社)の責任を徹底的に追及すべきだと思う。
この遭難事故で亡くなった方々のためにも。

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