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2009年9月 1日 (火)

【読】おわり と はじまり

「読書日誌」のカテゴリーでいいのかどうか、わからないけれど。

いよいよ、九月。
終わるものがあれば、これから始まるものもある。

おわり
五木寛之 『親鸞』 354 東京新聞 2009年8月31日(月) 朝刊
 「愚禿親鸞の海(四)」
 親鸞の頭の奥で、若い日に見た二上山の夕日が重なって見えた。
 そのとき、親鸞は心のなかに、怒涛のようにわきあがってくる念仏の響きを感じた。その響きは、沈みゆく夕日を追うように、海をこえ、燃えあがる空にはてしなくひろがっていった。 (完)

はじまり
池澤夏樹 『氷山の南』 001 東京新聞 2009年9月1日(火) 朝刊
 「密航者 01」
 その年の一月も終わりに近いある日の午後、港に近い公園の大きな木の陰から、一人の少年が道路を隔てた建物を見ていた。
 正確にいえば少年の終わり、青年の始まり。その時々で自分がどちらに属するかわからなくなる。どっちでもいいやという年頃。……


五木さんの連載小説は、私が東京新聞に変えたときにはすでに始まっていたが(だから、最初から読んでいない)、毎回欠かさず読み続けた。
最終回は、ちょうど衆議院選挙の開票報道の日だったため、いつもの最終面ではなく、目立たない場所にひっそりと掲載されていた。
いかにも、最終回という感じで。
連載はおもしろかったけれど、ものたりなさも感じた。

さて、池澤さんの小説はどうだろうか。
この書き出しから、もう、池澤夏樹さんらしい世界。
これから先を期待してしまう。
連載開始から読めるので、読み続けながら、毎日切り抜きしようかとも思う。


Itsuki_shinran_354Ikezawa_rensai_001

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コメント

残念ながら、とっている新聞にはこの連載はなく、五木の「親鸞」は本になったら読もうかなと思っています。池澤夏樹のほうも楽しみですね。

投稿: 玄柊 | 2009年9月 2日 (水) 16時07分

>玄柊さん
さて、いつになったら単行本がでるのでしょう?
夢枕獏さんの『宿神』(朝日新聞連載小説)も、なかなか出版されないし。
池澤夏樹さんの連載小説は、なかなか面白そうですよ。
北海道新聞にも連載されているはず。

そうそう、私のブログと相互リンクしているサイトに、五木寛之さんの情報が満載されています。
「五木寛之で自分をほめる!」
http://blog.livedoor.jp/itsuki_hiroyuki/

投稿: やまおじさん | 2009年9月 2日 (水) 22時06分

『人間の運命』をよみましたよ。五木さんは、とても平易な言葉で難問について語れる人で、気持の底に働きかけてくれるので有難いです。『親鸞』も図書館に入ったら読みたいなと思っているのですが、時間かかりそうですね。昨日、U氏に教えてもらった情報で古本屋を2件廻ってきました。新しい店で、店主も本好きで、これから散歩がてら(原チャリですが)寄らせてもらう楽しみができました。でも商売としては厳しいだろうなあと、ちょっと心配でもありますが。庄野潤三が先ごろ亡くなったのですが、最初の処女出版の本がたまたま入ったとかで、懐かしく購入しました。昨日は良い一日となりました。

投稿: みやこ | 2009年10月12日 (月) 09時49分

>みやこさん
五木寛之『親鸞』は12月に発刊されるそうです。
私はこのところ少々くたびれ気味で、読書がすすみません。
奥多摩の御岳山(みたけさん)に一泊して、薪神楽という神事をみてきました。
能管、太鼓の伴奏だけで舞われる神楽は、言葉よりも胸にしみました。

投稿: やまおじさん | 2009年10月12日 (月) 16時14分

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