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2009年10月 3日 (土)

【読】ひさしぶりに勢古浩爾さんの一冊

『日本残酷物語 1』(平凡社ライブラリー)を読みつづけているが、そのあいまに、こんな本も。

Seko_iyana_yononaka勢古浩爾
  『いやな世の中 <自分様の時代>』
 ベスト新書 KKベストセラーズ
 2008/4/14 742円(税別)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584121842

あいかわらずの勢古節が痛快だ。

<だいたい、だれもかれもが「様」になりたがりすぎである。というより、いつのころからか、客商売の人間たちから「様」扱いをされるようになって、そうか、おれは「様」なのかとわたしたちはのぼせあがったのである。そりゃそうだよな、お客様は「神様」だもんな(ほんとは「金様」ね)、と調子に乗ったのである。>

<近年における気の利いたふうな言葉の第一位は、なんといっても「自分らしさ」であろう。大ヒットである。二位が「楽しみたい」か。「地球(環境)にやさしい」「人にやさしい」の「やさしい」もあるな。そして三位は「がんばらない」と同率の「元気をもらった」「勇気をもらった」であろうか。>

<すこし前だったら「感動をありがとう」がヒット作であった(いまも生き延びている)。なにがありがたいんだか。いちいち「感動した」と口に出していうものではないと思うが、それもいうなら「感動した」だけで充分である。なんだ「ありがとう」って。もらってばかりじゃないか。>

次から次と、まことに気もちがいいが、勢古さんは根がまじめな人なので、ほんとうに言いたいことは次のようなセンテンスにこめられていると思う。
なにやら最近の五木寛之に似てきたような気もするが。

<努力しても報われない。人生は自分の思い通りにならない。裕福にはなれない。宝くじにはあたらない。健康は損なわれる。失恋する。傷つく。コケにされる。挫折する。なりたいものになれない。年老いて醜くなる。だれも認めてくれない。すべて、あたりまえのことである。
 それでも生きる。自棄になることは簡単だ。それでもまっすぐに生きる。生きられなければ、それでもいい。よくはないだろうが、是非もない。>

目次より
 第1章 蔓延する「自分病」
 第2章 空々しい言葉は聞き飽きた
  「美しい国」にげんなり/「セカンドライフ」が白々しい/いい気な「おひとりさまの老後」
  「夢を持て」という強迫/「元気をもらった」が暑苦しい 等々
 第3章 あえて時代に遅れる
 第4章 「低く暮らし高く思う」人生

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