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2009年10月16日 (金)

【読】ピーター・バラカン(続)

Peter_barakan_black_musicピーター・バラカン 選
 『ブラック・ミュージック』

  ― アフリカから世界へ ―
 Gakken 2009/9/28 第1刷発行

アフリカ的な要素をもった音楽、それが「ブラック・ミュージック」ということだろう。
この本で紹介されている音楽のほとんどは、私には未知の世界で、それだけに刺激的だ。

ジャズと呼ばれる音楽にも、とうぜんのことだが、アフリカ的要素が色濃くみられる。
ピーター・バラカンさんが紹介している(彼のお気に入りの)ジャズのアルバムのなかには、私が好んで聴いてきたものもいくつかある。
そんなページにぶつかると、嬉しくなる。

(アルバムジャケット画像はAmazonから拝借した)

51by3spj8el__sl500_aa240_Albert Ayler Trio  Spiritual Unity
 アルバート・アイラ・トリオ
 スピリチュアル・ユニティ

<アルバート・アイラは音楽でフィ-リングが肝心だと言ったそうです。ある意味で当たり前な発言かもしれませんが、ジャズの世界では技術だけを重視する向きもありますから、ゴスペルのようなフィーリングを持って完全にフリーに吹きまくる彼のテナー・サックスを受け入れない人も少なくないでしょう。無理に説得するつもりもありませんが、この人のサウンドそのものはとても魅力的です。太くて、ヴィブラートがかかっていて、優れたソウル・シンガーにたとえてもいいと思います。>

Albert_ayler_ghostsこのアルバムには、「ゴースツ Ghosts」という、アイラの代表曲が二つのヴァージョンで収録されている。
ピーターさんは 「非常にかわいらしいメロディ」 と評しているが、うまい表現だと思う。
私もこのアルバムが好きだが、「かわいらしいメロディ」 という言葉を、これまで思いつかなかった。
それはそれは単純だが、忘れられないメロディ(テーマ)なのだ。

You Tube
 Albert Ayler - Spiritual Unity - 04 - Ghosts_second variation Visit my website:
http://www.youtube.com/watch?v=_gYdekQUcUU


51wr26rp8kl__sl500_aa240_John Coltrane  Live At The Village Vanguard
 ジョン・コルトレイン
 ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード

あまりにも有名なこのアルバムを、堂々と推薦しているところがかえって小気味よい。
エリック・ドルフィが好きな私には、彼が参加しているこのアルバムは愛蔵盤の一枚。

<中学生の時に友だちに聴かされたこれをすんなり好きになって、いまだにコルトレインの中で最も馴染みのあるアルバムです。録音された当時これは最先端の音楽で、彼の自由な即興を拒絶したジャズ・ファンもいたわけですが、今は聴きやすい感じがするほどジャズの概念が大きく変わりました。>


もうひとつ、「第1章 アフリカ」 「南アフリカ」 の冒頭でのインタビューに、ピーターさんらしさがよくでていると思うので紹介したい。

<やっぱりポリリズムというのはアフリカの音楽には不可欠な要素なので、いったんその面白さをつかめたら、アフリカの音楽にどんどんハマっちゃうと思いますよ。/ただ、ロックの1、2、3、4というリズムしか知らない人だと、身体にすぐにはなじまないかもしれません。……73年だったかと思いますが、僕の弟がやっていたグループのドラマーと一緒に、ドクタ・ジョンとアラン・トゥーサンとミータズの出るライヴにいに行ったことがあるんです。>

<僕はもう彼らのレコードも聴いているし、大好きだったんですが、でも隣にいる彼は、ミータズのドラムがヘタだというんです。リズムが合っていないというんですね。ほとんどロックしか聴いていない人間は、ニューオーリンズのあのシンコペーションを聴いてもヘタくそに聞こえちゃうわけです。>

<普通のジャズを聴いているかなり専門的な知識を持った人でも、セロウニアス・マンクを始めて聴いたときに、あのピアノがヘタくそに、音が外れて聞こえてしまうということはあるものです。マンクが自分なりにアフリカ的な音感をピアノで出そうと思って隣りあった音を弾いているということがわかる人とわからない人がいて、わからない人の方がはるかに多かった。……>  (インタヴュー●アフリカ2 アフリカ音楽の魅力を探る)

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