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2009年10月29日 (木)

【読】読了 『禁じられた江戸風俗』

なかなか本が読めない生活が続いているが、一週間以上かけて読みおえたのがこれ。

Shiomi_edo_huuzoku『禁じられた江戸風俗』 塩見鮮一郎
 現代書館 2009/8/20刊
 213ページ 1800円(税別)

塩見鮮一郎という人は、『浅草弾左衛門』 という本で知った。
浅草弾左衛門については、このブログでカテゴリーをたてているので、興味のある方はご覧いただきたい。
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat8007726/index.html

この本は、帯に書かれているように、江戸(天保)の事細かな禁令風俗を検証したもの。
エキサイティングな内容だった。
カバーの絵は、歌川国芳の「ひとをばかにしたひとだ」というだまし絵。
「天保の改革」で役者絵が禁じられていた頃、これに反発した浮世絵師が描いた。

本書の内容から離れてしまうが、あとがきに、うれしいことが書かれていた。
何がうれしいかって、私の住む町の図書館がでてくるのだ。

<あとがき  小平中央図書館は市役所と西武多摩湖線をまたいだ位置にある。二十数年まえのわたしは自転車でよく通った。完成してまだ間もないのか、きれいで気持ちがよかった。開架の書棚がひろくて、『賀川豊彦全集』までもがならんでいた。それよりも、二階の辞書や事典、古地図や復刻本、和漢書の、ふつうは目にふれないような本がひょいと手にとれるのがいい。……>

その通りなのだ。
この図書館の二階には、貴重な資料がたくさんあり、しかも貸出しているものが多い。

塩見さんは、続けてこう書いている。

<わたしのように大学の図書館の恩恵に浴せなかった者は、これでじゅうぶん、宝の山である。それを思い出して、ネタ探しにでかけた。/なん年ぶりだろう。/七十パーセントぐらいの本がむかしの場所にあった。歴史や民俗など、頭によみがえった本を確かめに書棚にむかうと、なんとハチ公のようだ。ちゃんとまっていてくれた。>

この二階でみつけた、東京大学出版会の『大日本近世史料』のうちの「市中取締類集」が、この本を書くきっかけになったという。

図書館好きにはうれしい話だ。
引用が長くて、ご退屈さま。
(ここまで読んでくださった方に、感謝)


そういえば、同じ著者のこんな本も買ってあった。
読んでみようかな。

Shiomi_hinmin_teito『貧民の帝都』 塩見鮮一郎
 文春新書(文藝春秋) 2008/9/20刊
 251ページ 770円(税別)

<明治期、東京に四大スラムが誕生。維新=革命の負の産物として出現した乞食、孤児、売春婦。かれらをどう救うか。渋沢栄一、賀川豊彦らの苦闘をたどる。近代裏面史の秀作。> (本書カバーより)

<東京はスラムの都だった 日本を近代国家に! 首都にあふれる生活困窮者を救え! 時代の大波に振り落とされる人々の群れ。 奇案、姦計が入り乱れる救済策。 東京のかくしておきたかった<過去>……> (本書帯より)

塩見さんの、地べたから見あげるような視線が、私は好きなのだ。

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