【読】船戸さんの対談集
15年も前の対談集だが、なかなか面白い。
船戸さんは、対談の名手でもあったのだ。『諸士乱想 トーク・セッション18』 船戸与一
徳間文庫 1998/4/15刊
325ページ 552円(税別)
(親本 KKベストセラーズ 1994/6刊行)
18人の対談相手は――
張本勲、原田芳雄、長倉洋海、ファイティング原田、森雞二(棋士)、前田哲男、大藪春彦、黒田征太郎、荒勢(元力士)、関野吉晴、北方謙三、内藤陳、中村敦夫、鈴木邦男、辺見庸、大沢在昌、若松幸二(映画監督)、牧野剛
括弧内は私が補った。
錚々たる顔ぶれだ。
黒田征太郎との対談まで読んだところだが、今のところ、この黒田征太郎との対談がいちばん面白い。
ちなみに、本書のタイトル 「諸士乱想」 という言葉は、吉田松陰の 「処士横議」 をもじったものらしい。
といっても、「処士横議」 なんて、はじめて耳にした。
<処士とは、「身分」ではなく「志」によて立った吉田松陰のいう草莽の士、横議とは彼らが藩の境界を踏み破って全国的に展開した横断的議論> (巻末 家上隆幸氏の解説より)
―― ということらしい。
私には難しくてよくわからないけれど、タイトルにこめられた船戸さんの意気込みは、なんとなくわかる気がする。
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