【読】長倉洋海さんの写真集
長倉洋海さんの写真集を二冊、手に入れた。
そのうちの一冊は値が張るものなので図書館から借り、もう一冊は図書館に置いていなかったのと、私にも買える値段だったので書店で購入。長倉洋海 『地を駆ける ―1980-2009―』
平凡社 2009/10/8発行
B5変型版 415ページ 4800円(税別)
<私を突き動かしてきた写真。そこに写るのは目の前に広がる光景、そこにいる人の姿だけだ。宇宙のかなたも地球の果てもとらえることができないし、「歴史」も「世界」も一枚の写真に写すことはできない。音もなく、動くわけでもない。しかし、一瞬を切り取る写真だからこそ、そこに写し込めるものが確実にある。出会った一人一人がどのように生きたのか、またどう生きようとしているのか。喜びや苦悩ばかりでなく、生きることの美しさも、今の時代の有り様もそこに写し込むことができるはずだと私は思う。/そんな一枚を求めて、私は写真を撮り続けてきた。そして、これからも。 長倉洋海> (「序 小さなカメラを手に」 より)
長倉さんの写真家生活三十周年記念写真集とのこと。
10980年から2009年にかけて撮影した写真から構成し、文章はすべて書き下ろし。
そういえば、書店で見た時、帯に 「船戸与一氏絶賛」 とあった。
買いたい誘惑にかられるけれど、値が張るので迷っている。長倉洋海 『シルクロードの子どもたち』
毎日新聞社 2009/9/20発行
19×20cm 95ページ 1900円(税別)
先日このブログで紹介したカレンダー 「子どもたちの大地」(JVC)に使われている写真がここにある。
長倉さんの写真には、必ずと言っていいほど、生き生きとした人の姿が写し込まれている。
いわゆる風景写真はない。
この人は、心底、人間が好きなんだなあ。
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