【歩】今年も寒桜が
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数日前、新聞の折り込みに六花亭の通信販売の案内がはいっていた。
FAXで注文したところ、今日、宅配便(代引き)で届いた。
なつかしい、北海道の匂いがする。六花亭
http://www.rokkatei.co.jp/
坂本直行さんがデザインした、六花亭の包装紙、パッケージが好きだ。
何年も前だが、北海道に帰省したおり、中札内美術村にあった坂本直行記念館をたずねたことがある。
柏の林に囲まれ、広大な北海道の原野の雰囲気が残っているいい場所だった。
また行ってみたいな。
中札内美術村
http://www.rokkatei.co.jp/facilities/index.html
六花の森
http://www.rokkatei.co.jp/facilities/index2.html
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船戸さんの新刊。
発売前からネット予約していて、つい先日入手。
きのうから読みはじめた。船戸与一 『新・雨月』
― 戊辰戦役朧夜話 ― (上・下)
徳間書店 2010/2/28発行
508ページ/496ページ
各 1900円(税別)
幕末・維新期の歴史冒険小説。
といっても、船戸さん一流の「叛史」だから、いまブームの坂本龍馬のような「正史」をにぎわす有名人は、背景としてしか登場しない。
私は、新撰組や龍馬などを扱った小説やドラマが、嘘っぽくてどうも好きになれない。
フィクションのような、フィクションでないような……いかにも、「実在しました」というのが、いやだな。
ひさしぶりの船戸ワールド。
こちらは、「フィクションだが真実」という、骨太の「船戸史観」がベース。
楽しみだ。
― Amazon より ―
新・雨月 戊辰戦役朧夜話 上
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198629048
内容(「BOOK」データベースより)
西軍・長州藩の間諜・物部春介は修験僧に扮していた。木戸孝允から新発田藩での一揆使嗾の命を受け、成功。次に武器商人スネル兄弟経営の商館を潰すため新潟にむかった。長岡の元博徒・布袋の寅蔵は、家老の河井継之助に信服して組を解散。以降、継之助のために動いている。会津藩政務担当家老・梶原平馬は奥羽越列藩同盟結成を機に、北方政権樹立を夢みる。慶応四年、生き残りをかけた各藩の思惑と、時代の流れのなかで、うごめき死にゆく者たち。
新・雨月 戊辰戦役朧夜話 下
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198629056
内容(「BOOK」データベースより)
白河口は膠着状態にあった。西軍側は伊地知正治と共同で指揮をとるため、土佐の板垣退助が加わった。奥羽越列藩同盟軍による白河の小峰城奪回の総攻撃は8回とも失敗。長岡城を奪還したものの、負傷した越後の蒼龍・河井継之助は斃れ、そして秋田久保田藩が西軍側に寝返り、続いて三春藩が裏切った。奥羽越列藩同盟の瓦解が始まった。戊辰戦争がもたらしたものとは…常に叛史の視点から作品を生み続け、冒険小説を牽引してきた船戸与一が、近代への幕開けに真っ向から取り組んだ渾身の巨編。
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「やまはは」と読む。あるいは「やまんば」。
今週火曜日から、夢中になって読み続けている。
ここ数日、ひさしぶりに小説の醍醐味に酔っている。坂東眞砂子 『山妣(やまはは)』
新潮社 1996/11/20発行
488ページ 2205円(税込)
Amazon
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410414701X
<内容(「BOOK」データベースより)
明治末期、東京からやって来た旅芸人が静かな越後の山村に嵐を巻き起こした。その男の肉体に隠された秘密、そして地主の若夫婦との間に芽生えた密やかな三角関係が、伝説の中から山妣の姿を浮かび上がらせる。明らかになっていく山妣の凄絶な過去。そして熊狩りの日、山神の叫ぶ声が響き、白雪を朱に染める惨劇の幕が開いた―。雪国の自然と習俗を背景に、情念と伝説が織りなす愛憎劇を濃密に描きホラー・伝奇小説の枠を破った比類なき千二百枚。 >
三部構成。
よくできていると、感心する。
今日、ちょうど第二部まで読みすすんだ。
あまり書くと、ネタあかしになってしまうので詳しくは書かないが、これほどよくできた小説にはめったに出会えない。
文庫もでている(新潮文庫、上下二巻)。
私は、単行本を大型古書店で安く手に入れた。
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アイヌ文様刺繍家のチカップ美恵子さんが、2/5に亡くなったことを、今日知った。
今年は、私が親しみを感じていた人の訃報が多いような気がする。
さびしい。
どうしんウェブ 北海道新聞 より
チカップ美恵子さん死去 アイヌ文様刺しゅう家 61歳
(02/05 16:07、02/05 16:11 更新)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/214079.html
asahi.com より
アイヌ文様ししゅう家、チカップ美恵子さん死去http://www.asahi.com/obituaries/update/0206/TKY201002050587.htmlチカップ美恵子 『森と大地の言い伝え』
北海道新聞社 2005/3/3発行
【読】サハリン、アイヌ民族
2009年8月14日 (金)
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-2f07.html
【読】暑い夏の読書
2009年8月21日 (金)
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-116f.html
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一週間前の放送を見逃していたのだが、NHKオンデマンドというのがあって、有料だがPCで見ることができた。
有料というのがひっかかって迷っていたが、見てよかった。
NHKオンデマンド
https://www.nhk-ondemand.jp/index.html
「あるダムの履歴書~北海道・沙流川流域の記録」
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010013873SC000/index.html
NHK ETV特集 2010/2/7(日) 放送
http://www.nhk.or.jp/etv21c/backnum/index.html
二風谷ダム建設に最後まで反対した萱野茂さんや貝沢正さん(いずれも故人)が登場したが、正さんの御子息の貝沢耕一さんにスポットをあてた番組だった。
わずか十年で、なかば土砂に埋もれた二風谷ダム。
国によって建設計画の凍結が決定した平取ダム。
今も問題は目の前にある。
貝沢耕一さんのことばが胸に残る。
「百年かけて壊したものを元に戻すのに、三百年かかる……」
沙流川流域の森林を無計画に伐採し、何のためだかわからない巨大なコンクリートの建造物を作ったことによる、大きな大きなツケが残されている。
【参考映像】 YouTube
再考・平取ダム計画 北海道沙流川レポート
http://www.youtube.com/watch?v=b4Cmu1uj2eQ&feature=related
Nibutani Dam buried with mud.(埋まりゆく二風谷ダム)
http://www.youtube.com/watch?v=Kg8vXYHU3R4&feature=related
2006 沙流川洪水 The Saru River Flood and Dam Accident
http://www.youtube.com/watch?v=zdSyVnnFH7E&feature=channel
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昨夜、みぞれまじりの小雨のなか、阿佐ヶ谷へ。
阿佐ヶ谷 ロフトA
VINTAGE A VOL.1 ~山崎ハコ 阿佐ヶ谷ライブ~阿佐ヶ谷駅南口、パールセンターにある地下の店。
ロフト(LOFT)といえば、1980年代初頭、新宿LOFTへハコさんのライブを聴きにいった頃のことを思いだす。あれから三十年近い歳月が流れ、ハコさんも私も変わってしまったけれど、ひさしぶりに元気なハコさんの姿を見ることができて、うれしかった。
「阿佐ヶ谷ロフトA」は、地下の小広いライブスペースで、荻窪の「ルースター」や、吉祥寺の「のろ」に似た感じがした。
開場の18時前に店に着き、入場を待つ。
前売りチケットの整理番号が一桁台だったので、地下への階段を降りた店の入口で待たせてもらったが、階段には開場を待つ行列ができていた。
大入り満員である。
阿佐ヶ谷という場所のせいもあるのだろうが、ハコさんの人気は根強い。
うれしくなる。
19時過ぎ、開演。
体格のいいギターの安田裕美さんがステージにあらわれ、2台のギターのチューニングがおわる頃、華奢な体つきのハコさん登場。
この人が登場するだけで、ステージがぱっと華やぐ。
その昔、ハコさんがステージにあらわれると、彼女の緊張が伝わって開場はしーんと静まりかえっていたものだったが、今は全くちがう。
明るく、よくしゃべるようになった。
冒頭一曲目の出だしから、右手の爪が割れるというハプニングもあったが、安田さんが楽屋からガラス製の爪やすりを持ってきてくれる。
そういえば、これも昔の話だが、吉祥寺の「曼荼羅」ライブで、演奏中に弦が切れたことがあった。
あの頃は、弦を張り替えるあいだも客席はぴーんと張り詰めた空気だったが……。
セイタカアワダチソウ――「織江の唄」の歌詞(五木寛之)に触れて、先日亡くなった立松和平さんのエピソードが語られる。
「高田渡トリビュート」に収録されている「祭(フィエスタ)」では、高田渡さんのエピソードも。
立松和平さん(ハコさんは「わっぺいさん」と呼んでいた)も、渡さんも、遠くへ行ってしまった。
休憩をはさんで、後半は、ビリー・ホリデイ、美空ひばり、藤竜也/エディ蕃、サッチモなどのカバーが中心だったが、これもよかったな。
「恋は愚かというけれど」 (I'm A Fool To Want You)
「りんご追分」
「横浜ホンキートンク・ブルース」
「このすばらしき世界」 (What A Wonderful World)
(ハコさんが歌う日本語詞は、渡辺えり子さんによるものだということを初めて知った)
一夜あけて、曲目も曲順もあいまいになってしまったが、ひさしぶりにいいライブを体験できて満足。
私のすぐ前に座っていた若い女性(隣りに座っていた男性に連れて来られたようで、ハコさんのライブは初めての様子)が、ずっと食い入るようにステージをみつめていたのが印象的だった。
帰りに店を出て歩いていると、おそらく四十代とおぼしき男性二人が、「いいライブだったなあ」「セカンド・アルバムを聴いたのが俺たち高校生の頃だったな」などと話しているのを耳にはさんで、うれしくなった。
ハコさんの、歌に賭ける熱意が、こうして伝わっていくのだな。
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このところ内容の重い本ばかり読んでいたので、ひさしぶりに軽い本が読みたくなった。
あの高野秀行さんが推奨していた、この本。
今日から読みはじめた。青山 潤 『アフリカにょろり旅』
講談社文庫 2009/1/15発行
338ページ 600円(税別)
親本 2007年2月 講談社刊
<世界で初めてニホンウナギの産卵場所を特定した東京大学海洋研究所の「ウナギグループ」。今回の目標は、全18種類のウナギのうち、唯一まだ採集されていない「ラビアータ」を見つけることだった。過酷な状況下、幻のウナギを求めて、二人の研究者が繰り広げる爆笑アフリカ冒険記。第23回講談社エッセイ賞受賞作。> (カバーより)
軽くて、愉快な本だ。
「エンタメ・ノンフィクション」とは、高野秀行さんの造語で、エンターテインメント・ノンフィクションの略。
まえに書いたことがあるので、こちらの記事もどうぞ。
【読】エンタメ・ノンフの面白本 2009年5月28日 (木)
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-a179.html
【読】この本が面白そうだ(書物を知る楽しさ) 2009年5月23日 (土)
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-ee20.html
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このブログのサイドバー 「*ココログからのお知らせ」 にもありますように、ココログで 「マイリスト表示障害」 が解決していないようです。
そのため、「おすすめサイト」 と名づけた私のリンク集も表示されず、困っています。
リンク集を廃止したわけではありません。
ご了承ください。
なお、「この一枚 この一曲」 と 「この一冊」 のコーナーを、プロフィールページに移しました。
これらは、メインページのサイドバーに表示されていましたが、煩雑に感じるようになったため、移動しました。
私の好きな音楽(CD、レコード)や本を紹介しています。
ご興味をお持ちの方は、プロフィールページをご覧ください。
「ほう、こんなCDや本があるんだ」 と、何かしらお役にたてばさいわいです。
(2010/2/11 記)
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立松和平さんが急死したことを知り、驚いている。
今日の東京新聞朝刊(2010/2/10)によると――
<一月中旬に体調を崩し、軽い心不全と診断され入院。精密検査で解離性大動脈瘤と分かり、手術は成功したが、薬で眠ったままの状態が二週間以上続いていた。>
享年、62歳。
元気そうに見えた。
「岳人」 という山岳雑誌に 「百霊峰巡礼」 を今年二月に発売される2010年3月号まで、75回連載していた。
人の命のはかなさを思う。
Life is what happen to you while you are making other plans.
(人生とは、何かを計画している時起きてしまう別の出来事のこと)
― 星野道夫さんの友人だった シリア・ハンターのことば ―
「岳人」 2009年9月号 (東京新聞出版局)
特別連載69 「百霊峰巡礼」 両神山
文=立松和平 写真=丸山 剛
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とうとう読みおえた。五木寛之 『親鸞』 上・下
講談社 2010/1/1発行
310ページ/318ページ
各1500円(税別)
本の帯から、魅力的な登場人物を紹介しておこう。
まだ読んでいない人には、よけいなお世話とは思うが、この小説の魅力を伝えたいので。
(上巻・下巻で一部重複する)
主な登場人物
―上巻 帯より―
●忠範・範宴 この物語の主人公。のちの親鸞
●犬丸 忠範の家に仕える、正体不明の召使い
●サヨ 犬丸の妻、愛情豊かなしっかり者
●河原坊浄寛 元武者、いまは鴨川の河原の聖
●ツブテの弥七 ツブテ打ちの名手、白河印地の党の頭
●法螺房弁才 元比叡山の行者、弁舌巧みな巷の聖
●伏見平士郎 美しき、残酷無類の怪少年
●後白河法皇 今様で世を治めんとする「暗愚の王(きみ)」
●慈円 寺門、権門をあやつる政教の黒幕
●良禅 比叡山での同僚。危うい美少年
●玉虫 旅先の大和路で出会った、傀儡女(くぐつめ)
●紫野 六角堂で出会った、不思議な女
―下巻 帯より―
●範宴・綽空・善信 物語の主人公。のちの親鸞
●恵信 かつての紫野。労咳を病んで死線をさ迷う
●鹿野 紫野の妹。越後から来た、若く快活な娘
●安楽房遵西 念仏での世直しを謀る美青年
●法本房行空 筋骨隆々、念仏一筋の無骨者
●犬麻呂 人買い稼業で稼ぐ、かつての犬丸
●ツブテの弥七 元白河印地の頭、餌取小路の顔役
●法螺房弁才 元比叡山の行者、医術を心得る聖
●黒面法師 悪行の限りを尽くす奇怪な修験者
●良禅 慈円に仕える比叡山の若き実力者
●信空 長年法然に仕えた高弟
●日野宗業 苦節の末、出世街道を歩む伯父
下巻のおわりちかく、「首切られ念仏」 の章が、なんといってもこの小説の山場。
電車の中で読んでいて、ぐっときてしまい、落涙しそうになった。
五木さんのこの小説には、次のような(当時の下層の)人々の呼び名がひんぱんにでてくる。
牛飼い、車借、馬借、辻芸人、傀儡(くぐつ)、行商人、遊び女(あそびめ)、神人(じにん)、博奕の徒、盗人、流れ者、武士(むさ)、等々。
<彼は辻説法はいたしませぬ。寺や、市場で人をあつめることもしない。ただ、ひたすら歩きまわって、さまざまな顔見知りの男女と話をかわすだけです。…(中略)…そのほとんどが、世間でさげすまれている者たちで、いわば都の闇にうごめく影のような男や女たちだといいます。牛飼いもいる、車借、馬借もいる、……(後略)> (下巻 P.239)
こういった人々の具体的な顔が、もっとえがかれているとよかった。
それと、これは私だけの感想かもしれないが、この時代の人たちが、何をどのように食べていたのか知りたかった。
食べ物は、その時代を知るたいせつな要素だと思うので。
(以前、テレビで観た「武士の一分」という映画が優れていたのは、主人公が黙々とめしを食うシーンがあったからだと、私は思っている)
ともあれ、なかなか魅力あふれる小説だった。
仏教(念仏)の世界は、私にはさほど身近に感じられないテーマではあるが、次の一節など、すばらしく感動的だ。
<死後の世界というものを、だれもがある瞬間、ふと想像しないではいられないのだろう。ことに業のふかい仕事と世間で見られている職業についている人びとは、気にせずに生きているように見えて、じつは胸に太い針を刺されているような思いを日夜おぼえているようだ。これまで仏の道を説く僧たちは、人間の犯す数々の罪について、そのおそろしい報いを人びとに語ってきた。僧の言葉は数百年のあいだに、深く、固く世間の常識として定着してきている。/そのなかでも、殺生、という行為は、ことに罪業ふかき行いとして教えられてきた。生きものの命をうばう仕事は、罪であり、悪であるというものである。>
<人は殺生を行わずには生きていけないのだ、と善信は思う。/「山川草木悉有仏性」と、比叡山では教えられた。山にも、川にも、森にも、草や木の一本一本にまで仏の光がやどている、という。/牛馬をほふり、魚獣をとり、戦で人を殺す者だけに殺生の悪を説くのはまちがっている。その獲物を食らい、武者を操りながら、贅沢な暮らしをつづけているわれらも同じ悪を背負っているのだ。> (下巻 P.266-267)
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今日、上巻を読みおえて下巻へ。五木寛之 『親鸞』 (下)
講談社 2010/1/1 第1刷
318ページ 1500円(税別)
2008/9/1~2009/8/31 以下の27紙で連載されたものに、加筆修正
北海道新聞、東奥日報、岩手日報、秋田魁新報、山形新聞、福島民報、新潟日報、山梨日日新聞、東京新聞、中日新聞、北陸中日新聞、県民福井、京都新聞、神戸新聞、奈良新聞、大阪日日新聞、日本海新聞、山陰中央新報、山陽新聞、中國新聞、山口新聞、徳島新聞、四國新聞、愛媛新聞、高知新聞、西日本新聞、琉球新報
今日読んだところでは、「法然上人の目」 という章での法然との問答が圧巻だった。
親鸞が範宴(はんねん)と名のっていた、二十九歳の頃のはなしだ。
法然という人のイメージがこれまで私にはなかったが、なかなか魅力的な人物にえがかれている。
法然のとりまき連中に臆することなく、ずばずばと思ったことを率直にのべる若き親鸞(範宴)もまた、人間くさく、魅力的である。
この小説のひとつの山場だろう。
この先、新聞連載であらすじは知っているのだが、それでも面白く読んでいる。
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昨日、青梅を車で走っていたら、白梅、紅梅がちらほら咲きはじめていた。
この団地でも、紅梅が咲いている。
毎朝、バス停まで歩いていく道に、この樹がある。
冷えこみが続いているけれど、たしかに春が近づいている。
撮影 2010.2.7 小平市
青梅(吉野梅郷)の 「美よしの園」 でいただいた、梅うどん。
このお店で、梅香を練りこんだお香を買った。
梅干・梅食品 東京青梅:美よしの園
http://oh-ume.com/
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店頭発売前から予約し、早々に手に入れていたのだが、今日、ようやく読み始めた。五木寛之 『親鸞』 (上)
講談社 2010/1/1 第1刷
310ページ 1500円(税別)
東京新聞連載時、途中からしか読めなかったから、今回、冒頭部分をはじめて読んだ。
じつにおもしろい。
さすが、五木寛之。
のちに親鸞となる日野忠範という少年と彼をとりまく世相が、魅力的に描かれている。
ようやく、新聞連載で読み始めた部分(「幼年期との別れ」)まで読みすすんだ。
ちょうど、上巻の三分の一だ。
東京新聞 2010年1月10日(日) 朝刊 読書欄 (記者:中村陽子) より
<「善人」とは言い切れない自分を自覚しながらも、信仰に向かってひたむきに励む姿が、共感を誘う。 「実際のことは、誰にも分かりません。プライベートなことを全く書き残していない人なので、かつては非実在説があったほどです。奥さんや子供の数にも、いろんな説があります。」 そんな中、迷い悩みながら成長する一人の青年として、若き日の親鸞像を浮かび上がらせた。/立ち回りを含む挿話が随所に盛り込まれ、活劇を見るようなエンターテインメント性も備える。>
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ずっと前にも、おなじタイトルで書いたことがあったっけ。
♪ こんな風に過ぎて行くのなら
いつか 又 何処かで
なにかに出逢うだろう ♪
(浅川マキ こんな風に過ぎて行くのなら)
何かの拍子に、ふと口をついて出る歌がある。
週末、一週間のしごとのあれこれを振り返り、こんな風に過ぎて行くんだな、と思う。
暖かいねぐらと、めしがあるだけで、じゅうぶんしあわせだと思う。
あとは、気にいった、いくつかの歌と、読み物と。
そして、たいせつにしたい人がいれば、それだけで生きていけるのだ。浅川マキ 『こんな風に過ぎて行くのなら』
石風社 2003/7/15 初版1刷
2004/7/10 初版2刷
211ページ 2000円(税別)
まえから気になっていた本。
マキさんがいなくなったのを機に、購入した。
石風社は、九州福岡の地方出版社らしい。
http://www.sekifusha.com/index.php
なかなか魅力的な出版社だ。
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