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2010年2月14日 (日)

【楽】ひさしぶり ハコさんのライブ

昨夜、みぞれまじりの小雨のなか、阿佐ヶ谷へ。

阿佐ヶ谷 ロフトA
 VINTAGE A VOL.1 ~山崎ハコ 阿佐ヶ谷ライブ~

1002130001阿佐ヶ谷駅南口、パールセンターにある地下の店。
ロフト(LOFT)といえば、1980年代初頭、新宿LOFTへハコさんのライブを聴きにいった頃のことを思いだす。
Hako_ticket3あれから三十年近い歳月が流れ、ハコさんも私も変わってしまったけれど、ひさしぶりに元気なハコさんの姿を見ることができて、うれしかった。

「阿佐ヶ谷ロフトA」は、地下の小広いライブスペースで、荻窪の「ルースター」や、吉祥寺の「のろ」に似た感じがした。

開場の18時前に店に着き、入場を待つ。
前売りチケットの整理番号が一桁台だったので、地下への階段を降りた店の入口で待たせてもらったが、階段には開場を待つ行列ができていた。
大入り満員である。
阿佐ヶ谷という場所のせいもあるのだろうが、ハコさんの人気は根強い。
うれしくなる。
    
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19時過ぎ、開演。
体格のいいギターの安田裕美さんがステージにあらわれ、2台のギターのチューニングがおわる頃、華奢な体つきのハコさん登場。
この人が登場するだけで、ステージがぱっと華やぐ。

その昔、ハコさんがステージにあらわれると、彼女の緊張が伝わって開場はしーんと静まりかえっていたものだったが、今は全くちがう。

明るく、よくしゃべるようになった。

冒頭一曲目の出だしから、右手の爪が割れるというハプニングもあったが、安田さんが楽屋からガラス製の爪やすりを持ってきてくれる。
そういえば、これも昔の話だが、吉祥寺の「曼荼羅」ライブで、演奏中に弦が切れたことがあった。
あの頃は、弦を張り替えるあいだも客席はぴーんと張り詰めた空気だったが……。

セイタカアワダチソウ――「織江の唄」の歌詞(五木寛之)に触れて、先日亡くなった立松和平さんのエピソードが語られる。
「高田渡トリビュート」に収録されている「祭(フィエスタ)」では、高田渡さんのエピソードも。

立松和平さん(ハコさんは「わっぺいさん」と呼んでいた)も、渡さんも、遠くへ行ってしまった。


休憩をはさんで、後半は、ビリー・ホリデイ、美空ひばり、藤竜也/エディ蕃、サッチモなどのカバーが中心だったが、これもよかったな。

「恋は愚かというけれど」 (I'm A Fool To Want You)
「りんご追分」
「横浜ホンキートンク・ブルース」
「このすばらしき世界」 (What A Wonderful World)
(ハコさんが歌う日本語詞は、渡辺えり子さんによるものだということを初めて知った)


一夜あけて、曲目も曲順もあいまいになってしまったが、ひさしぶりにいいライブを体験できて満足。

私のすぐ前に座っていた若い女性(隣りに座っていた男性に連れて来られたようで、ハコさんのライブは初めての様子)が、ずっと食い入るようにステージをみつめていたのが印象的だった。

帰りに店を出て歩いていると、おそらく四十代とおぼしき男性二人が、「いいライブだったなあ」「セカンド・アルバムを聴いたのが俺たち高校生の頃だったな」などと話しているのを耳にはさんで、うれしくなった。

ハコさんの、歌に賭ける熱意が、こうして伝わっていくのだな。

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