【読】「戦中用語集」(三國一朗)
これも、ずいぶんまえに、大型古書店(ブックセンターいとう)でみつけた本。
「ブックセンターいとう」には、ずいぶんお世話になっているなあ。『戦中用語集』 三國一朗 著
岩波新書(黄310)
1985年発行
209ページ 476円(税別)
学者さんの書いた学術的な歴史書もいいけれど、こういう本が読みやすくて、いい。
三連休後半の二日間、所用で遠くまで行かなければいけないので、旅先にもっていくにも手頃な本だ。
三國一朗さんは、1921年生まれ。
1943年9月、東京大学文学部社会学科を繰り上げ卒業。
1944年1月から終戦まで旧満州、樺太などで軍隊生活。
戦後、朝日麦酒営業部(宣伝)を経てテレビ司会者となる。
(本書 著者略歴より)
次のような構成。
1 関東軍 ――「真珠湾」まで
2 零戦 ――侵攻、そして敗退
3 大東亜共栄圏 ――詐術としての戦中用語
4 疎開 ――「銃後」の暮らし
5 ぜいたくは敵だ ――標語・軍歌・風俗
6 徴兵検査 ――軍隊の内と外
7 引揚げ ――終戦前後
盧溝橋、ノモンハン事件、関東軍、関特演、ハル・ノート、戦艦大和、零戦、死の行進、ミッドウェー海戦、インパール作戦、大本営、八紘一宇、神風、国民総動員、軍神、……。
これぐらいにしておくが、戦中用語(キーワード)がずらりと目次に並んで、まことに興味ぶかい。
巻末の「索引」も、すぐれもの。
「愛国行進曲」、愛国百人一首、「アイ・シャル・リターン」、赤紙、「暁に祈る」(事件)、「暁の陸戦隊」、アッツ玉砕、……といったぐあい。
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