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2010年4月の31件の記事

2010年4月30日 (金)

【演】【読】富くじ

このあいだ読んだ本 『江戸の演芸』 に、富くじのことが詳しく書かれていた。
「富くじ」 とは、現代の 「宝くじ」 にあたる。

Aoki_edo_engei青木宏一郎 『江戸の演芸 ――自然と行楽文化』
  ちくま新書 1998年 206ページ 660円(税別)

園芸とか盆栽に、さほど関心はないのだが、「江戸」とつくとつい読んでみたくなる。
読んでみると、園芸に限らず江戸文化論とでもいうのか、なかなか面白い内容だった。

「富くじ」 の項では、思わず膝を打った。
上方落語 「高津の富」 (こうづのとみ、東京では「宿屋の富」)に登場する富くじは、このようなものだったのか。
写真入りで紹介されている。

<……富くじも、寺社の費用調達の手段であるとともに、人々の関心を集めた。関西ではかなり古くから行われていたが、江戸では十七世紀の後半から町人が胴元になって商売にしたのが初めらしい。……寺社にとっては安易な集金手段であり、一方庶民にとっても一攫千金の夢を見られるとあって、すたれるどころか毎日のようにどこかの寺社の境内で富興業が行われるほどであった。……>
(『江戸の園芸』 P.94)


一攫千金 ―― 数日前に買った宝くじがハズレだった。
こうして一生夢をみながら死んでしまうのだろうか。

当たれ!宝くじ ―― 憂歌団にこんなタイトルの歌があったっけ。


Tomikuji

私の好きな上方落語の桂枝雀が演じる 「高津の富」 のなかで、富札に書かれた番号を、慌ててさかさに読むシーンがある。
「子(ね)の千三百六拾五番」 を、「番の五拾六百……」 と読みかけて、あべこべだと気づく趣向だが、こうして富札の写真をみると少し無理があるなと思う。
まあ、クスグリとして笑えるのではあるが。


【参考】
相羽秋夫 著 『現代上方落語便利帳』 (少年社 1987年) P.160 より

高津の富 こうづのとみ 古典
あらすじ 百万長者とふれこみの男が、宿屋の亭主に高津神社の富くじを買わされ、虎の子の一分までとられてしまう。大ぼらを吹いた手前、そのくじが当ったら半分は亭主にやると約束する。翌日、高津にやってきて、当りくじを照合すると、なんと一等の千両が当っているではないか。男は震える足で宿屋に帰るとそのまま寝てしまう。……
高津神社は、大阪市南区高津町に現存する。東京では「宿屋の富」と名を変える。当りくじを照合するくだりに落語のリアリズムが冴える。

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【雑】【読】本所七不思議

職場から錦糸町駅へむかう道すがら、ひさしぶりに人形焼の山田家さんに寄った。
手提箱にはいった10個入の人形焼(餡入り)を買ったら、しゃれた紙袋にいれてくれた。

人形焼・瓦煎餅 山田家
 http://yamada8.com/

本所七不思議。
宮部みゆきさんの時代小説の世界だ。

上にあげた山田家さんのサイトに、宮部みゆきさんのことも書かれている。
宮部さんは、この店のご常連だとか。


「山田家」 さんの紙袋より (宮尾しげを 画)
Yamadaya_nanahushigi1Yamadaya_nanahushigi2

 宮尾しげを (はてなキーワードより)
  http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%DC%C8%F8%A4%B7%A4%B2%A4%F2

 【参考サイト】
  「山田家」本所七不思議の人形焼(錦糸町) - [和菓子]All About
   http://allabout.co.jp/gs/wagashi/closeup/CU20100101A/


Miyabe_fukagawa宮部みゆき 『本所深川ふしぎ草紙』
 新潮文庫 1995年 266ページ 514円(税別)
 解説 池上冬樹

第一話 片葉の芦    第二話 送り提灯
第三話 置いてけ堀   第四話 落ち葉なしの椎
第五話 馬鹿囃子    第六話 足洗い屋敷
第七話 消えずの行灯



【以前の関連記事】
 2008年12月22日 (月) 【歩】【読】人形焼と宮部みゆきさん
  http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-d81c.html
 2008年3月19日 (水) 【歩】錦糸町「山田家」の人形焼
  http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_30aa.html 

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2010年4月28日 (水)

【読】いつも読みたい本ばかり

渡辺一枝さんのエッセイ集に 『いつも読みたい本ばかり』 というのがあったが、今の私がまさにそういう状態。
すぐにでも読みたい本がたくさんあるのに、読む時間のないのが悲しい。

先々週の東京新聞日曜版 読書欄で魅力的な本を知り、ネット注文し、今日、受けとってきた。
よく利用するe-honサイトだが、最寄り駅の前の書店で受け取れるのが便利だ。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032391943&Action_id=121&Sza_id=B0


Akasaka_baba_izanai_2赤坂憲雄 『婆のいざない 地域学へ Metamorphose』  
 柏書房 2010/3/25 269ページ 2500円(税別)

すこし値が張るのでためらったが、実物を手にして、やはり購入してよかったと思う。
表紙のイラストにも惹かれた。
(『菅江真澄民俗図絵』 岩崎美術社 より転載の絵)

さっそく帰りのバスの中でぱらぱらと内容をみていたら、うれしい記述があって、ニヤリ。
講演集らしく、「です・ます調」。 読みやすそうだ。

<わたしは中島みゆきさんのファンなのです。その「EAST ASIA」という歌のなかに、こんな歌詞があるんですね。「世界の場所を教える地図は、誰でも自分が真ん中だといい張る。私の国をどこかに乗せて、地球はくすくす笑いながら回っていく」。わたしたちはみな、それぞれに固有の地図を携えて生きています。その地図の真ん中には自分がいて、自分の家があり、自分の国があります。地球儀ではいつだって、日本列島は赤く塗られているのです。これからの時代の地図は、そうした中心と周縁のダイナミズムから解放される必要があることを、あるいは、「EAST ASIA」という歌はこっそり教えてくれているのかもしれません。けっして夢物語ではないのです。>
(本書 P.262 中島みゆきの東アジアはどこにあるのか)

私の敬愛する赤坂さんが、中島みゆきファンと知って、とてもうれしい。
はやく読んでみたいな。


Miyuki_east_asia_2中島みゆき EAST ASIA
  1992年 PONY CANYON PCCA-00397

EAST ASIA/やばい恋/浅い眠り/萩野原/誕生/此処じゃない何処かへ/妹じゃあるまいし/二隻の舟/糸

 中島みゆき研究所 - The Unauthorized Fan Site
  http://miyuki-lab.jp/  


東京新聞 2010/4/18(日) 朝刊 9面 読書
20100418_tokyo_shinbun

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2010年4月25日 (日)

【読】時代劇の嘘

幕末維新の頃をえがいたテレビドラマがブームらしいが、私は好きじゃない。
どうにも嘘っぽいからだ。
お好きな方は、それはそれでけっこうだし、何も言うことはないのだけれど。

そんなへそ曲がりな私にぴったりの本をみつけた。
いつものように、少しまえに大型古書店で目にして購入していたものだ。


Satoh_bakumatsu_ishin佐藤誠朗 著 『幕末維新の民衆世界』
 岩波新書 1994年発行 242ページ 602円(税別)

何を読もうか迷っていたが、これを読んでみようと思う。
はじめの方を開いていたら、うれしいことが書いてあるじゃないか。

<黒船=ペリー艦隊が浦賀に来航したのは1853(嘉永6)年。この事件を契機に幕末動乱の時代がはじまるといわれる。テレビドラマなどで、戦国の動乱期とならんでくりかえし描かれている時代である。主役は、高杉晋作・坂本龍馬・桂小五郎(木戸孝允)・西郷隆盛・大久保利通・勝海舟ら、幕末の「志士」、維新の「立役者」たちだ。/テレビドラマの多くでは、口角泡をとばして悲壮美を競い合うかのようにふるまう武士たちに対して、庶民は戦火をさけて騒がしく逃げまどう存在としてしか描かれていない。「世直し」を求める民衆の一揆が続発したことや、打ちこわしがおきたことがふれられても、歴史の脇役としてしか扱われていない。だが、庶民はわけもなくいきり立ったり、むやみやたらに逃げまわったりする存在だったろうか。そうではなかった。>
(本書 P.2 序章 「庶民日記に歴史を読む」 庶民は脇役だったか)


e-honサイトより
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000018984473&Action_id=121&Sza_id=F3

[要旨]
黒船来航、幕末の動乱そして「御一新」。庶民はこの変革期をどう捉え、どう生きていったのか。近江商人・小杉元蔵、江戸町名主・斎藤月岑、生麦村名主・関口東右衛門、京都近在の頭百姓・若山要助、宮大工・藤井此蔵、地下医・古谷道庵、等々、庶民が書き残した膨大な日記群を縦横に駆使しつつ描き出される異色の幕末維新史。
[目次]
序章 庶民日記に歴史を読む;第1章 異人、江戸に来る;第2章 張札とさらし首;第3章 京が焼ける;第4章 戦と世直し;第5章 ええじゃないか;第6章 戊辰の戦と商い;終章 庶民にとっての御一新


庶民といっても、日記を残すぐらいの人たちだから、当時のある程度の教養人だったのだろう。
それでも、幕末の「志士」や維新の「立役者」たちとはちがう、下からの視線で見た世相が描かれていることが期待できる。
巻頭に、「本書に登場する主な庶民日記」というのがずらりあげられていて、圧巻。

関口日記 武蔵国橘樹郡生麦村の豪農、関口家の日記
藤岡屋日記 江戸外神田御成道の古本屋、須藤由蔵が編集した記録
斎藤月岑(げっしん)日記 江戸神田雉子町の草創(くさわけ)名主、斎藤市左衛門の日記
野口家日記 肥前国神埼郡渡瀬村の一農家、野口広助の日記
日乗 長門国豊浦郡宇賀本郷の地下(じげ)医者古谷道庵の日記
(面倒なので以下略)
……等々、18の日記が紹介されている。

今となっては、どれも貴重な資料だ。
まめな人が、昔からいたんだなあ。

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【楽】休日の朝に聴く歌 須藤もん

宣伝もかねて。

晴れて気分のいい朝、ひさしぶりに大音量で聴いてみた。
「隧道」 と 「めし」 の二曲が、ことのほか好きだ。

須藤もんさん自身のアクースティック・ギター、告井延隆さんのピアノ・二胡(胡弓)・パーカッション、あおやぎとしひろさんのマンドリン、くみこさんのアコーディオン。
使われている楽器はこれだけ。
シンプルで、アクースティックなサウンドだ。

音を重ね重ねて、これでもか、と、圧倒的に迫ってくるサウンドが多い昨今だが(嫌いではないが)、そんな風潮にあえて背を向けるような、武骨ともいえる素朴な味わいがいい。
まるで、すぐそばで生の演奏をしてくれているようなあたたか味、手づくりの感じがうれしい。


須藤もん  隧道  発売元:(有)M&I音楽出版 YKCR-204

  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FDF0FW

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【収録曲】 全7曲
めし (詞:藤本長門/須藤もん 曲:須藤もん)
雪よ、葬って (詞:三善亜紀 曲:須藤もん)
逃げる (詞・曲:須藤もん)
この川を (詞・曲:須藤もん)
冬は厳しく (詞・曲:須藤もん)
夕焼け (詞・曲:対馬照)
隧道 (詞・曲:須藤もん)

このアルバムのプロデュースは須藤もんさん。
ディレクターは玉井まさじさん。
玉井さんは、憂歌団や上々颱風のマネージャーをつとめた経歴の持ち主。
現在は吉祥寺音楽祭をはじめ、さまざまなイベント、コンサートの縁の下の力持ち的活動を続けていらっしゃる。

伴奏の告井延隆さんは、センチメンタル・シティ・ロマンスの中心メンバー。
あおやぎとしひろさん と くみこさん は、高田渡さんのアルバム (1999年「ベスト・ライヴ」) にも参加しているミュージシャン。

メジャーではないが、じつは錚々たるメンバーなのだ。

「雪よ、葬って」 の作詞者 三善亜紀さんは、もんさんのファースト・アルバム収録曲 「かえろう」 でも詞を提供している(アルバム・タイトル曲 「かえろう」)。

「冬はきびしく」 での、あおやぎさんのマンドリンが絶妙。
「隧道」 他で、くみこさんの素敵なアコーディオン演奏が聴ける。

たくさんの人に聴いてほしいアルバムだ。


センチメンタル・シティ・ロマンス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9

吉祥寺音楽祭
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%A5%A5%E5%AF%BA%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E7%A5%AD

高田渡 「ベスト・ライヴ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FP4F

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【歩】朝の散歩 四月下旬

よく晴れた。
すこし早起きして、団地のなかを歩いてみた。
朝の冷気は、きもちがいいな。


撮影 2010/4/25(日) 朝  小平市

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2010年4月24日 (土)

【楽】山崎ハコさんが歌う「リンゴ追分」

美空ひばりで思いだした。
山崎ハコさんの最新アルバム 「未・発・表」 に収録されている、美空ひばりの歌 「リンゴ追分」 がいいのだ。

今年二月、阿佐ヶ谷のライブハウスでひさしぶりにハコさんのライブを聴いた。
その日も、この 「リンゴ追分」 を歌ってくれて、ひばりさんのことも話していた。

美空ひばりという人はもちろん不世出の偉大な歌手だったが、山崎ハコさんも私のなかでは得難いシンガーなのだ。
天国で、ひばりさんもきっと言っていることだろう。
「ハコちゃん、なかなかいいじゃない」 と。

Hako_mihappyou2山崎ハコ  未・発・表
  コロムビアミュージックエンターテインメント
  2009年11月  COCP-35820

【収録曲】 全13曲
BEETLE(Single Ver.)/ヨコハマ/白い花/織江の唄/新宿子守唄/あなたの景色/リンゴ追分(オリジナル:美空ひばり)/横浜ホンキートンク・ブルース/気分を変えて/未来の花/会えない時でも/飛びます/BEETLE(Acoustic Ver.) ―Bonus Track―



【2010/5/7追記】
ハコさんがこの歌にこめた「こころ」を吐露しているインタビュー記事。
転載禁止とあるので、ここには内容を載せられないが、関心のある方は下のサイトをご覧いただきたい。

web Rooftop
 
http://rooftop.seesaa.net/
web Rooftop: 山崎ハコ('09年12月号)
 
http://rooftop.seesaa.net/article/134613862.html

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【楽】美空ひばりのジャズ

美空ひばりが歌う、ジャズがいいぞ ―― そんな話をラジオで聞いたことがあって気にかけていたら、つい先日、中古CD店で手にいれることができた。

これが、なかなかいいのだ。

美空ひばり ジャズ&スタンダード
  日本コロンビア 1990年 CA-4545

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【収録曲】
 全16曲 (一部モノラル録音)
虹の彼方に/ラブ・レター/上海/恋人よ我れに帰れ/アイ・ラブ・パリ/ばら色の人生/セ・マニフィック/クライ・ミー・ア・リヴァー/スターダスト/アゲイン/ダニー・ボーイ/愛さないなら棄てて/ブルーベリー・ヒル/A列車で行こう/愛のタンゴ/慕情


正直なところ、私はながいあいだ、美空ひばりが好きではなかった。
こどもの頃、テレビで「柔」や「真っ赤な太陽」を歌うこの人をみていたが、どうにもいやだった。

それが、大人になってから、彼女の若い頃の歌をCD(下の画像)で聴いて、目がさめた。
こころにぐっと響いてきたのだ。

このジャズ・スタンダード曲集でも、モノラル録音の若い頃の歌唱など、はっとするほど素晴らしい。
英語歌詞の歌唱 ――「上海」「A列車で行こう」「愛のタンゴ」など―― を聴くと、いったいどこの誰が歌っているんだろうと思うほどだ。

日本語歌詞で甘ったるく歌っている曲もあり、そちらはちょっといただけないが、この人の英語は並じゃない。
(美空ひばりは英語が堪能だったわけではなく、耳で憶えた、という話も聞いている)

めったにでない偉大な歌手だったんだな、と今になって思う。


Hibari_ringoen美空ひばり リンゴ園の少女
  ― 美空ひばり 三回忌に寄せて ―
 日本コロンビア 1991年 COCA-7585

「ひばりが唄えば」「角兵衛獅子」「私は街のメッセンシャー」など、若い頃(少女の頃か)の名歌唱が20曲収録されているが、なんといっても、私は「津軽のふるさと」が好きだ。

You Tube 美空ひばり 「津軽のふるさと」
 やはり、名曲である
 上は若い頃の歌唱(このCDと同じ音源だろう)
 下は昭和60年放映のライブ映像
http://www.youtube.com/watch?v=wsiIeYU7wYM
http://www.youtube.com/watch?v=KKnz4pt3EAA&feature=related

【収録曲】 全20曲 (モノラル録音)
リンゴ園の少女/涙の紅バラ/ひばりが唄えば/愛の明星/角兵衛獅子/私は街のメッセンシャー/父恋し母恋し/ビアノとヴァイオリン/旅のサーカス/二人の瞳/ひとりぼっちのクリスマス/津軽のふるさと/流れのギター姉妹/シャボン玉の乙女/クリスマス・ワルツ/若い歌声/ひよどり草紙/日和下駄/あまんじゃくの歌/母恋い扇


余談だが、晩年、闘病生活をおくる彼女の姿をテレビ番組でみたことがある。
自宅で、化粧っ気のないすっぴんの顔で、しみじみと語る彼女をみて、とても親しみをおぼえたものだ。

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2010年4月18日 (日)

【歩】新緑

団地の銀杏並木も若葉がふえてきて、遠目にも新緑がきれいだ。
ケヤキ、カツラ、コナラなど、団地の敷地に植えられている樹々も、あわい新緑が目にやさしい。

いい季節になってきた。
今日は、晴れてきもちのいい一日だった。


撮影 2010/4/18(日) 小平市

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【歩】【遊】遅咲きの桜

ソメイヨシノの花がいっせいに散り、葉桜になった。

ソメイヨシノを基準に「遅咲き」「早咲き」と言っているのだろうが、ヤマザクラ、サトザクラの類いが咲いている。
ソメイヨシノの派手さとはちがう、落ちついた風情があって、いい。


撮影 2010/4/18(日) 国分寺市(国分寺公園)

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撮影 2010/4/18(日) 小平市

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【歩】【遊】ハナミズキ開く

すこし前から、ハナミズキが開きはじめている。

車で国立の大学通りを通ったら、ぎっしり花をつけたハナミズキをみかけた。
残念ながらその樹の写真は撮れなかったが。

青空を背景に、この花は楚々としてきれいだ。
写真は、団地の小公園と、車で通った国分寺公園付近で。


撮影 2010/4/18(日) 小平市

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撮影 2010/4/18(日) 国分寺市(国分寺公園前)

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2010年4月17日 (土)

【読】みちのくの桜

もうすぐ読みおえるこの本から、いろんなことを教わった。

Hiratsuka_sakura_sukue『サクラを救え』
  ― 「ソメイヨシノ寿命60年説に挑む男たち ―
 平塚晶夫(ひらつか・あきひと) 著
 文藝春秋 2001年
 253ページ  1762円(税別)

私はあいにく訪れたことがないのだが、弘前公園(弘前城)のソメイヨシノがじつにみごとらしい。
この本は、弘前公園のソメイヨシノの美観を陰で支え続けてきた人たちを中心に、サクラの管理に情熱をそそぐ男たちを描いている。

ソメイヨシノは成長が早く、みごとな花をつけることから、明治期以後、日本中に植えられることになった。
しかし、植えたまま放置された樹が多く、それらは、病気やさまざまな理由からどんどんダメになっているらしい。

これまで私は、なんとなく桜の枝を切ることに抵抗があったが、きちんと剪定することで樹の勢いが増すという。
枯枝を放置しておくと、枯れた部分が広がってしまうのだ。
病虫害から守るために薬を散布したり、病気にやられた部分を切ることが必要で、施肥や土壌改良もたいせつなことらしい。

「サクラ切るバカ、ウメ切らぬバカ」 という言葉があるが、これが誤解のもとだという。

すこしばかり、私の桜を見る目がかわった。
また一枚、目から鱗がおちた。


<ソメイヨシノが野生種のヤマザクラなどと比べてはるかに短命であり、忌地(いやち)現象のために植え替えがうまくいかないという事実は、サクラの名所はそう遠くない将来に変わり果ててしまうということを意味している。現にその兆候が各地で見られ、対応に苦慮しているところが多い。>

<ソメイヨシノの樹勢を気にかけて2シーズンを過ごすうちい、サクラに向けられた私の目はすっかり厳しくなってしまった。テング巣病がいくつもついているサクラ、枯れ枝ばかりが目につくサクラ、花がまばらにしかつかないサクラが、気になって仕方なくなってしまったのである。だが、日本のどこへ行っても、そういうサクラの下で盛大に酒宴が開かれている。すると、自分の感覚のほうが異常なのかと思えてくる。……しかし、そうした迷いは、弘前公園へ行くと必ず、跡形もなく吹き飛ばされた。>

 (本書 あとがき より)


弘前、角館、北上展勝地、といったみちのくの名所や、上野公園、井の頭公園、荒川堤、小金井などのサクラについてもくわしく言及されていて、とても勉強になった。


弘前公園のサクラは、いちどこの目で見たいものだ。
そんなことを思いながらJRの駅に置いてあった旅のパンフレットを手に取ると、この地のサクラのみごとさを見せつける写真が掲載されていた。


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弘前公園 弘前城に咲き誇る桜めぐりを堪能
(JR東日本のパンフレット 「桜の北東北」 2010年 より)

弘前公園の桜は、りんごの剪定技術を活かした独自の管理方法と土壌改良によって、長く大切に守られてきたもの。一般的に一つのつぼみから、平均3~5つの花が咲くのに対し、弘前公園の桜は5~7つとボリューム感が違います。樹齢120年を超える樹や、弘前城でしか見られない桜の品種「弘前雪あかり」など貴重な桜も多く、それぞれの花が魅せる趣きの違いを楽しめます。……


参考サイト

 このはなさくや図鑑~美しい日本の桜~
  http://hccweb5.bai.ne.jp/nishicerasus/index.html

 財団法人 弘前市公園緑地協会
  http://www.hirosakipark.or.jp/

 社団法人弘前観光コンベンション協会
  http://www.hirosaki.co.jp/


※2010/4/18 本書を読了、補筆

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【遊】矢川緑地の桜

朝は曇っていたが、すぐに晴れていい天気の一日だった。
立川に用があって車ででかけた。

ホームセンターの駐車場出口から道がわからなくなって裏道をまわっていたら、すばらしい枝垂桜が目についた。
ここが矢川緑地だった。
はじめて訪れたが、静かでいいところだ。


参考サイト

くにたち発☆こどもホームページ くにたちこどもマップ 矢川緑地保全地域
 http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/children/map/yagawaryokuchi.html

東京都立川市 矢川緑地保全地域(青柳北緑地) ~名水アルバム~
 http://starplatinum.110mb.com/dispContents.php?locid=130017v01


撮影 2010/4/17(土) 立川市 矢川緑地

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【雑】春なのに、雪ですか

朝起きてみたら、やっぱり外は白くなっていた。
20年か25年前にも、桜の季節に東京で大雪がふったことがあったっけ。
こういうこともあるさ。


撮影 2010/4/17(土) 朝  小平市

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2010年4月16日 (金)

【楽】【雑】春なのに~

♪ 春なのに お別れですか ♪
    「春なのに」 (中島みゆき 作詞・作曲/柏原芳恵 歌)

……ではなくて。

春なのに、この寒さ。
冬に逆戻りしたかのような、ここ数日。

明日は雪が舞うかもしれない――という予報だ。


中島みゆき SONG LIBRARY VOL.4
 PONY CANYON PCCA-01146  1997年

5枚シリーズのこのアルバムは、なかなかいいのだ。
中島みゆきの作品集(他の歌手への提供曲集)。
提供された歌手たちによるオリジナル歌唱をあつめている。
発売会社の垣根を越えた収録、という点でも貴重な企画といえよう。

たとえば、このVOL.4には、次の12曲が収録されている。

春なのに 柏原芳恵/雨…… 小柳ルミ子/儀式(セレモニー) 松本典子/強がりはよせよ 研ナオコ/ 前川清/おとぎばなし 薬師丸ひろ子/SCENE21・祭り街 郷ひろみ/朝焼け 夏木マリ/な・ま・い・き 長山洋子/あり、か 田中一郎&甲斐よしひろ/ひとりぽっちで踊らせて 研ナオコ/黄砂に吹かれて 工藤静香

どうです。すごい内容でしょ。
あまり知られていない、珍しい歌もはいっているし。


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Miyuki_library_42_3   


作者 中島みゆき自身による歌唱(何枚かでているセルフカバー集)と聴きくらべてみるのも一興。

たとえば、このアルバム。もちろん、私は持っている。
 中島みゆき 回帰熱  1989年
  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001FOSLH4
中島みゆきが歌う 「春なのに」 も好きだ。


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2010年4月13日 (火)

【遊】きょうの桜

用があって、立川まででかけた。
病院の周辺や広い駐車場の桜がきれいだった。
今日は天気がよく、歩いていると汗ばむほどだった。

遅咲きの八重桜が開きはじめた。


撮影 2010/4/13(火) 立川市

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2010年4月12日 (月)

【読】イヴの七人の娘たち(続々)

このところ本を集中して読めない生活が続いていたので、一週間かかってしまった。
ようやく読了。
目から鱗が落ちるような、目の前がぱっと開けるような、そんな体験をさせてくれた一冊だった。

Bryan_sykes_seven_daughters『イヴの七人の娘たち』
 ブライアン・サイクス 著 大野晶子 訳
 ソニーマガジンズ 2001年
 358ページ 1600円(税別)

国籍とか人種とか民族といったカテゴリーが無意味に思えてくる。
数百万年前の類人猿の時代から、延々とつながっている「生命(いのち)」。
母と娘のあいだでしか受け継がれないという「ミトコンドリアDNA」をたよりに、母系のルーツをさかのぼっていけば、私たち地球上に住むホモ・サピエンスの系統は、いずれひとつに繋がっているのだ。

つまり、この私の母親の母親の母親……と、たどっていけば、それは途切れることのないひとつの糸で結ばれている。
その糸は、途中で「姉妹」がいれば分岐している。
枝わかれした先に、私の知らない人が(世界中に!)いるかもしれないし、満員電車で隣りあわせた人が、ひょっとしたら私の母系の先祖たちとどこかで繋がっているかもしれない。
そんなことを考えると、うれしくなる。


<こうした物語を考えると、人類を分類する生物学的根拠など、まるっきりナンセンスだとわかる。……> (第23章 自分とは? 「人種」という概念の崩壊 P.348)

<……本書のなかでサイクス教授がなにより強調したかったのは、科学的データからはじきだされた結果そのものではなく、そこから人類が読み取るべきメッセージではないだろうか。遺伝学的に見て、人類を国籍や人種に基づく枠組みにおさめる意味などない、と教授は語る。たとえば「日本人」が住んでいるのは事実だが、彼らを「日本人」という枠組みに閉じこめて人類の歴史をさぐることの意味があるのだろうか、と。ミトコンドリアDNAから見れば、日本人はもちろんのこと、この世の誰もが「混血」なのだ。……なにかと争いごとの多い世の中だが、顔つきや、肌の色がちがっても、信じる宗教はちがっても、人類はみなきょうだいであり、その証拠がじっさいからだに刻みこまれている――この事実が、とげとげした人々の心に少しでも影響を与えられれば、教授にとってそんなうれしいことはないだろう。> (大野晶子 訳者あとがき P.356)


読みおえたので図書館に返すけれど、こうなると手もとに置いておきたくなる。
それほど魅力的な本だ。

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2010年4月11日 (日)

【歩】たてもの園 花日和

小金井公園の中にある、江戸東京たてもの園にも、ひさしぶりにはいってみた。
古いたてものと、桜や季節の花がおりなす庭園は、きもちがよかった。

今日のお昼は、園内のうどん屋で、冷たい糧うどん。
季節がら、桜色の麺と二色だった。
暑い日だったので、冷たいうどんがことのほかおいしかった。

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【歩】小金井公園 花日和

先週末、桜まつりでにぎわったようだが、今日はそれほどの人出ではなかった。
桜の樹木の多さには、いつも圧倒される。

ハナモモが満開。
遅咲きの大輪の桜がきれいだった。

写真をたくさん撮り、花の色が目に焼きつくほど、桜を堪能してきた。

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【歩】上水遊歩道 花日和

天気がよかったので、ひさしぶりに自転車で小金井公園へ向かった。
五日市街道沿い、玉川上水遊歩道をゆっくり走る。
古くからの桜並木がきれいだ。

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2010年4月10日 (土)

【歩】銀杏の若葉

今年も、団地の銀杏並木の若葉が開きはじめた。
ちいさな、かわいらしい葉つぱだ。

一本か二本、毎年、他の樹よりも早く若葉をつける樹がある。
樹木にも個性があるのだな。


撮影 2010/4/10(土) 小平市

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【読】気になる本は買っておけ

よく行く、相模原市の大型古書店(ブックセンターいとう)で、つい先日みかけた本。
買おうかどうか迷ったあげく、書棚に戻したのだが、どうも気になってAmazonで買ってしまった。

まえに読んだ本を開いて、気になったわけがわかった。

Hiratsuka_sakura_sukue_3 『サクラを救え』
  ― 「ソメイヨシノ寿命60年説に挑む男たち ―
 平塚晶夫(ひらつか・あきひと) 著
 文藝春秋 2001年
 253ページ  1762円(税別)

買ったのはこの本。
新刊では手にはいらない。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000030809754&Action_id=121&Sza_id=F3

結果的には、Amazonで買った本は状態がよく(ほとんど新刊)、送料とあわせた価格も大型古書店とほぼ同じだった。


まえに読んだ本は、これ。

Iwanami_satou_sakura佐藤俊樹 著
 『桜が創った「日本」 ―ソメイヨシノ 起源への旅―』
 岩波新書 2005年

この本も、いい内容だった。

【読】桜にまつわる本 2008年4月 1日 (火)
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_c9d3.html

巻末のブック・ガイドに、上の本が紹介されていたのが、記憶のすみに残っていたのだろう。
本との出会いは不思議なものだと、いつも思う。

出会ったときが買いどき。
あらためてそう思った。

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【読】イヴの七人の娘たち(続)

きのうの新聞に、南アフリカで190万年前の新種猿人の化石が発見されたニュースがでていた。

東京新聞 2010/4/9(金) 朝刊

  190万年前の新種猿人化石  南ア研究グループが発見
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<南アフリカ共和国の首都プレトリア近郊の洞穴から約百九十万年前に生きていた新種の猿人の化石を発見したと、南アのウイットウオーターズランド大などの研究グループが九日付の米科学誌サイエンスに発表した。化石は少年と成人女性の二人分。頭や腰、腕、脚などの骨が部分的に見つかった。……>

<新種猿人は、ホモ属の起源であるとの意味を込め、現地のソト語の「水源」という言葉にちなみ「アウストラロピテクス・セディバ」と命名された。>







ヒト属祖先? 南アフリカで新種の猿人化石を発見   - MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/science/science/100408/scn1004082323014-n1.htm


ちょうどいま読んでいる 『イヴの七人の娘たち』 という本の内容とつながるニュースなので、興味ぶかく読んだ。
地球上に生命体が誕生してから現代まで、気のとおくなるような、悠久の時の流れを思う。

Bryan_sykes_seven_daughters『イヴの七人の娘たち』
 ブライアン・サイクス 著 大野晶子 訳
 ソニーマガジンズ 2001年
 358ページ 1600円(税別)

第14章 七人の娘たち
第15章 第一の娘 アースラ
第16章 第二の娘 ジニア
第17章 第三の娘 ヘレナ
第18章 第四の娘 ヴェルダ
第19章 第五の娘 タラ
第20章 第六の娘 カトリン
第21章 第七の娘 ジャスミン

現代ヨーロッパ人のミトコンドリアDNA配列を分類すると、七つのグループ(「群」クラスター)がある、というのが著者の説で、その科学的根拠が詳しく書かれていて説得力がある。

読みものとしても、たいへん面白い。
第15章からは、なかば空想の世界だが、数万年前のヨーロッパで生きていた人類の祖先たちの姿が目の前に見えるようで、わくわくしながら読みすすめている。


この本の魅力を伝えたいと思うので、内容の一部を引用して紹介しておこう。


<進化の歴史を再構築した結果、ヨーロッパ人のなかには七つのおもな遺伝学的群(クラスター)があることが明らかになった。それぞれのクラスターに属するDNA配列は、互いにぴったり一致するか、非常に似通っている。現代ヨーロッパ人の95パーセントが、この七つのグループのいずれかに当てはまる。そのクラスターの年代特定を行った結果、ヨーロッパの先史と、旧石器時代の狩猟採集民が重要視されることになった。>

<七つのクラスターの年代は、四万五千年前から一万年前のあいだに広がっている。その歳月の意味するところは、元となるひとつの配列から、いま見つかる突然変異のすべてが発生するのにかかった時間の長さということになる。そして理論的には、七つのクラスターそれぞれの元となるひとつの配列は、すべてたったひとりの女性によってもたらされたということになるのだ。……>

<彼女たちに名前を与えるだけで、その存在にずっと現実味が増してくる。そうなると、彼女たちの生活ぶりについて強烈な興味をそそられるようになるはずだ。アースラ、ジニア、ヘレナ、ヴェルダ、タラ、カトリン、ジャスミンの七人が、血の通うほんものの人間となる。名前はそれぞれ、アントニオ・トッローニのアルファベット分類システムをもとにしてつけた。アースラ(Ursula)は、Uクラスター一族の母だ。Hクラスターの根元にはヘレナ(Helena)がいる。ジャスミン(Jasmine)はJクラスターの共通祖先。そんな具合だ。そこにはもはや、理論的な概念や、統計学やコンピュータ・アルゴリズムによる不明瞭さはない。いまや彼女たちは、ほんものの女性となった。
 ヨーロッパで暮らすほぼ全員が、その女性たちと、遠い過去までさかのぼってもとぎれることのない、ほとんどへその緒のようなつながりを持っている。そんな彼女たちは、いったいどんな女性だったのだろうか。>

 (第十四章 七人の娘たち)


<アースラが生まれた四万五千年前の世界は、いまとはまったくちがっていた。現在よりずっと寒くて、そのあとの大氷河期へとつづく千年期はさらに気温が下がっていった。アースラは、現在のギリシャパルナッソス山の麓に切り込まれた浅い洞窟で誕生した。……>

 (第十五章 第一の娘 アースラ)

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【雑】四月は花ぐもり

いい写真ではないが、今朝の団地の桜。

このところ、身のまわりにしんどいことが多く、疲れぎみだが、葉桜を目にしてほっとする。
新緑が待ち遠しい。


撮影 2010/4/10(土)  小平市

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2010年4月 6日 (火)

【読】イヴの七人の娘たち

日曜日、図書館でこんな本をみつけて借りてきた。
読みはじめると、じつに面白い。

Bryan_sykes_seven_daughters『イヴの七人の娘たち』
 ブライアン・サイクス 著
 大野晶子 訳
 ソニーマガジンズ 2001年
 358ページ 1600円(税別)

 THE SEVE DAUGHTERS OF EVE
   by Bryan Sykes, 2001

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789717593

「ミトコンドリア・イヴ」に関する、興味ぶかい話だ。


― 以下 Wikipedia より ―
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%96

ミトコンドリア・イブ

ミトコンドリア・イブ(Mitochondrial Eve)とは、人類の進化に関する学説に対してマスコミが名付けた愛称で、アフリカ単一起源説を支持する有力な証拠の一つである。

カリフォルニア大学バークレー校のレベッカ・キャンとアラン・ウィルソンのグループは、できるだけ多くの民族を含む147人のミトコンドリアDNAの塩基配列を解析した。これを元に彼らは全てのサンプルを解析し系統樹を作成した。すると、人類の系図は二つの大きな枝にわかれ、ひとつはアフリカ人のみからなる枝、もう一つはアフリカ人の一部と、その他すべての人種からなる枝であることがわかった。これはすなわち全人類に共通の祖先のうちの一人がアフリカにいたことを示唆する。このように論理的に明らかにされた古代の女性に対してマスコミが名付けた名称が「ミトコンドリア・イブ」である。

ミトコンドリアDNAは必ず母親から子に受け継がれ、父親から受け継がれることはない。したがってミトコンドリアDNAを調べれば、母親、母親の母親、さらに母の母の母の…と女系をたどることができる(この場合、父親の系統を遡ることはできない)。またミトコンドリアDNAは組換えを経ることがないため、個々人のミトコンドリアDNAの違いは突然変異のみによると考えることができる。

「すべての人類は母方の家系をたどると、約15-30万年前に生きていた一人の女性にたどりつく」

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【歩】満開

ひさしぶりに晴れて暖かい一日。
南風に桜も散りはじめている。

今日は、小学校の入学式だったんだな。


撮影 2010/4/6(火) 小平市

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2010年4月 4日 (日)

【歩】ハナカイドウ

桜の季節、私の好きな花がひらきはじめている。
バラ科だから、これも桜の仲間なんだろう。

私が住んでいる団地の階段をおりて外にでると、目の前にある樹。
ソメイヨシノのようなおしつけがましさがなく、オオシマザクラやヤマザクラとおなじで葉がいっしょにでる、こういう樹が好きだ。


ハナカイドウ Malus halliana
<花海棠>紅色の華やかな花が咲くので、ミカイドウ(実海棠)に対してこの名がある。単にカイドウと呼ぶときは、ハナカイドウをさすことが多い。中国で古くから栽培されている落葉低木~小高木で、日本にも中国から入ってきた。葉は互生し、楕円形または卵形。花期は4月。花は垂れ下がって咲き、直径3.5~5センチで半八重。果実は直径1センチ以下。ミカイドウ M.micromalusの花は一重で垂れ下がらず、果実が大きい。
(山と渓谷社 「山渓ポケット図鑑1 春の花」)


撮影 2010/4/3(土)  小平市

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2010年4月 3日 (土)

【遊】桜めぐり (2)

桜の名所でもなんでもない、青空駐車場の端に一本植えられていたソメイヨシノ。
むやみに枝を剪定していないので、自然のままの樹形がいい。

ソメイヨシノについては、「六十年寿命説」というのがあるらしいが、ほんとうだろうか。
車の通行が多い道路ぎわのソメイヨシノは痛々しいが、この樹は住宅地にあるためか、元気そうだった。


撮影 2010/4/3(土)  相模原市

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― 以下 Wikipedia ソメイヨシノ より ―

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%B7%E3%83%8E#.E5.AF.BF.E5.91.BD

ソメイヨシノには大きな欠点がある。数百年の古木になることもあるヤマザクラやエドヒガンに比べて高齢の木が少ないことである。「60年寿命説」なる俗説があるほどである。ただし、正確な寿命に関しては、統計数値がないため不明であり、また、大径になる木は理論上は寿命がないと考えられている。

老木の少なさの原因ははっきりしていないが、「ソメイヨシノは成長が早いので、その分老化も早い」という説があるほか、街路のように排気ガスなどで傷むこと、公園と言った荒らされやすい場所に植樹されているということも、寿命を縮める原因となっているのではないかとの指摘もある。ソメイヨシノは接ぎ木によって増やされる為、接ぎ木の台木とされたヤマザクラが腐って心材腐朽を起こし、寿命を縮めているという説もある。また、全てのソメイヨシノが同一の特性を持つために全てのソメイヨシノが病気や環境の変化に弱く、それらに負け一斉に枯れるという点もある。

しかし、こうしたイメージの一方、ソメイヨシノの老木も存在している。東京都内の砧公園のソメイヨシノは1935年に植えられたものなので、すでに70年以上が経過している。また、青森県弘前市ではリンゴの剪定技術をソメイヨシノの剪定管理に応用するなどして樹勢回復に取り組んだ結果、多くのソメイヨシノの樹勢を回復することに成功している。但し、紅葉・落葉直後にすぐ剪定することでC/N比(炭素/窒素比)を変えたり、根回しや土壌交換による細根の発生をもたらすなど管理に留意を要する。弘前城跡公園には樹齢100年を超えるソメイヨシノがあり、これは本種の現存する最も古い株であろうと言われる。なおこのソメイヨシノを1882年に植林したのは、擬似科学批判で知られる物理学者菊池誠の曽祖父で、「青森りんごの始祖」とも言われる菊池楯衛である。

人によって広められたソメイヨシノは人の手を借りることでその命を永らえ、花を咲かすことができるのである。

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【遊】桜めぐり (1)

午後から車で相模原の親戚の家へ。
途中、桜のみどころがたくさんあって、桜漬けの一日だった。


撮影 2010/4/3(土)  多摩市 (乞田川沿い)

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【歩】桜の季節がきた

今年も忘れずに、しっかり桜が咲いた。
「この先、あと何度、桜をみることができるのだろう」 と言ったのは、私よりもずっと若い友人だった。
自然は、ありがたいな。


撮影 2010/4/3(土) 朝  小平市

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2010年4月 2日 (金)

【読】希望をもつ理由

Goodall_reason_for_homeREASON FOR HOPE
     ――A SPIRITUAL JOURNEY
 by Jane Goodall with Philip Berman, 1999

この本の原題だ。
「希望をもつ理由」「魂の旅」――読みおえて、なるほどと思った。


邦題 『森の旅人』
 ジェーン・グドール/フィリップ・バーマン 著
 上野圭一 訳  松沢哲郎 監訳
 角川書店  2000年発行

半生をチンパンジーとともに過ごした世界的霊長類学者、ジェーン・グドールの魂の遍歴――キャッチコピーふうにまとめると、こういう本だ。


幼い頃、イギリスでドイツ軍の空襲を体験し、ナチスを憎み、結婚、離婚、出産を経験し、癌で二度目の夫と死別して絶望を味わい、チンパンジーの社会にもある殺し合いを目にして心を痛め、人類の行く末に絶望し――それでも、未来に希望をもって生きる。
強い人だ。

その強さはどからくるのか。
幼い頃からの信仰、キリスト教的倫理観。
科学者の冷静で論理的な思考。
たぐいまれな忍耐力。
そして、なによりも、この人はあらゆる生きものが好きなのだ。

まったく頭がさがる。
私は、この人ほど未来に希望がもてないが、勇気づけられる一冊だった。
たくさんの人たち、とくに、人類の将来をになう若い人たちに読んでほしい、と思う。


<本書は……二度の結婚生活とその破局や死別をはじめ、プライベートな側面も率直に記すことによって、たましいの旅路を淡々と描いた、著者のはじめての本格的な自伝である。> (訳者あとがき:上野圭一)

<本書では、あかんぼうのときの記憶にさかのぼって、生い立ち、青春時代が綴られている。多くの人が経験するような、初恋や、激しく人を想う恋があったことも吐露している。……>
<……本書には、宗教・哲学・詩という三つの要素が色濃い。人間ならだれでもが、生来、ナチュラリストとしての資質をもって生れてくるのかもしれない。その魂が、暖かい母子の絆とキリスト教的倫理観に育まれ、アフリカの森や自然に触れて、さらに深く普遍的なものになった。…・・> (解説:松沢哲郎)



さて、続いて読んでいる本がこれ。

Mitsui_jinrui700mannen_2『人類進化の700万年』
   ― 書き換えられる「ヒトの起源」 ―
 三井 誠 著
 講談社現代新書 2005年発行

新聞社勤務のジャーナリストだけあって、読みやすく、学者がおちいりがちな偏狭な視点にたつことなく、興味ぶかく人類進化の歴史が書かれている。

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