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2010年5月22日 (土)

【楽】【読】ポートレイト・イン・ジャズ(CD)

村上春樹・和田誠コンビによる 『ポートレイト・イン・ジャズ』 (新潮社)、そのCD編が二枚でている。
そのうちの一枚を先日紹介したが、もう一枚。
こちらは、Verveレーベル音源(ポリドール)。
CD店にはもうないらしいが、Amazonで新品を手に入れることができた。


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ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション
ポリドール編  ポリドール POCJ 1600
 1998年 2854円(税込)

チャーリー・パーカー、ハーブ・ゲラー(ファッツ・ウォーラー)、アート・ブレイキー、スタン・ゲッツ、ビル・エヴァンス、デューク・エリントン、エラ・フィッツジェラルド、エリック・ドルフィー、カウント・ベイシー、ナット・キング・コール、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンク、レスター・ヤング。
全13曲、魅力的な演奏ばかりだ。
エリック・ドルフィーが選ばれているのが、うれしい。

ブックレットには、村上春樹さんのエッセイが5ページ、掲載されている。
レコード盤への愛着を語っていて、そのきもちは私もおなじ。

<CDのライナーノートにこんなことを書くのはいささか気がひけるのだけれど、僕はLPレコードが昔から一貫して好きだ。LPレコードのかたちが好きだし、手触りが好きだし、匂いが好きだ。その重さが好きだし、そこから出てくる音が好きだ。レコードを両手で持って、ラベルやら溝のかたちやらをじっと眺めているだけで、けっこう幸福な気持ちになれる。コンパクト・ディスクを手に持ってただ眺めていても、それほど楽しくないですよね。> (ブックレットより)


本の方の 『ポートレイト・イン・ジャズ』 のエリック・ドルフィーの項には、"OUT THERE" というアルバムのオリジナル・ジャケットの写真が掲載されている。
私が持っているLPのジャケットは、残念ながらそれとはちがう。


<エリック・ドルフィーといえば、ほとんど反射的にこの『アウト・ゼア』というプレスティッジ初期のLPが僕の頭に浮かぶ。もちろん音楽的内容も優れているけれど、それと同時に(というか、それ以上に)オリジナルのジャケットが忘れがたかったからだ。シュール・レアリスム的というか、もろサルバドール・ダリ風の絵で、空中に浮かんだコントラバスの舟にドルフィーが乗って、なんだか難しい顔でサックスを吹いている。……まるで宇宙の場末みたいに(それとも伝統が切れかけている物置みたいに)暗い。>

<僕らは多かれ少なかれ、みんな宇宙の場末に生きているのかもしれない。エリック・ドルフィーを聴くたびに、そう思わなくもない。>

(『ポートレイト・イン・ジャズ』 新潮文庫 P.114-118)


レコード・ジャケットって、ほんとにいいな。

"OUT THERE" ERIC DOLPHY
(画像左) 私の持っているLPのジャケットと、村上春樹さんが紹介している本のページ
(画像右) そのオリジナル・ジャケット 

Dolphy_out_there_and_book_3 Dolphy_out_there_originaljacket  

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