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2010年5月 3日 (月)

【楽】休日の午後に聴く音楽(レスター・ヤング)

晴れて気もちのいい午後、なんとなくこんな音楽が聴きたくなった。
なんと37年前に買ったLPレコード。
ほんとうにひさしぶりに、ターンテーブルに乗せた。

当時、廉価盤のジャズ・レコードがひんぱんにでていた。
これも1100円。
いいレコードがたくさんでていたはずだが、なぜか手もとにはあまり残っていない。


Pres_on_keynote_2LESTER YOUNG
  "PRES ON KEYNOTE"
 mercury/日本フォノグラム 1973年
 BT-2011(M)

1943年・44年録音の古いジャズ。
もちろんモノラル録音だ。
ジャケットがいいなあ。

テナー・サックス奏者では、レスター・ヤングが好きだ。
President(Presあるいは Prez)というニックネームを持っていたこの人は、ビリー・ホリデイの恋人だった時期もあり、とても親しみを感じる。

【演奏陣】
A面 Lester Young Quartet: Lester Young-tenor sax, Johnny Guarnieri-piano, Slam Stuwart-bass, Sidney Catllet-drums. Recorded December 28, 1943. N.Y.C
B面 Kansas City Seven: Buck Clayton-trumpet, Dicky Wells-trombone, Lester Young-tenor sax, Count Basie-piano, Freddie Green-guitar, Rodney Ricardson-bass, Jo Jones-drums. Recorded March 22, 1944. N.Y.C

A面最後の曲 "SOMETIMES I'M HAPPY (TAKE 2) がいい。
B面は、当時の錚々たる演奏陣による好演。

いいなあ。
こういう音楽をあらためて好ましく思うのは、年齢のせいだろうか。

あらためて録音年月日をみて、驚く。
日本が戦争の泥沼であえいでいた頃、アメリカではこんな音楽をやっていたのだ。


村上春樹さんの 『ポートレイト・イン・ジャズ』 という本が好きだ。
レスター・ヤングの項をみてみる。

Murakami_portrait_in_jazzPres_on_keynotebook


村上春樹/和田誠 『ポートレイト・イン・ジャズ』
  新潮文庫 2004年 340ページ 781円(税別)

<レスタ・ヤングとコールマン・ホーキンズとベン・ウェブスターを、バップ以前の三大テナーと呼ぶことはおそらく誰も異論を唱えないだろう。ホーキンズの鋭く垂直的な、野心的なフレージング、ウェブスターの均整のとれたストレートでスインギーな歌心、そしてより自由な魂の飛翔を求めたヤングの優しくも大胆なリリシズム、それらの優れた音楽は現在の耳で聴いても、決して古さを感じさせることはない。/僕は三人の中ではレスター・ヤングのプレイに個人的にいちばん強く惹かれる。……>

<レスターのソロは聴けばすぐにわかる。テナー奏者の誰もが、リードも裂けよとばかりにばりばりとブローしていたビッグ・バンド時代に、彼はソフトに、慈しみをこめてその楽器を吹いた。自分に向かってなにかを語りかけるように、自然な音を組み立てていった。……それはちょうどヴォーカルの世界でビリー・ホリデイがやろうとしていたことと、とても似通っていた。……>

村上春樹さんのこういう感性が好きだ。
ちなみに、この本にはソニー・ロリンズはとりあげられていても、ジョン・コルトレーンは影もない。
春樹さんはコルトレーンのような音楽が嫌いだったらしい。
その気もちもよくわかる。


この本に写真入りで紹介されているアルバム "PRES and TEDDY" もいいぞ。
私のおすすめは下の3枚。

プレス・アンド・テディ (Verve)
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002T21XS

プレジデント・プレイズ・ウィズ・ジ・オスカー・ピーターソン・トリオ
(Verve)
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000793B4Q

ビリーとレスター (ソニー・ミュージック・エンタテインメント)
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000JAMU
BillielesterBillielester2

― 「ビリーとレスター」 ブックレット(笹尾俊一) より ―
「あたしみたいにサックス吹くの誰!! すみの方でボロボロのサックスを45度ななめに傾け、タバコをキイにはさみ込んで、ちょっとふてくされたような表情で軽ろやかにテナー・サックスで歌ってる、あいつだわ。ちょっとイカすじゃない黒人にしちゃあ、ひかえめで。何んて名前かしら。」
「オレのサックスのように歌う女がいる!! 20才そこそこのちょいとかわいい女がオレみたいな節回ししやがる。オレみたいなプレイをする奴はオクラホマのギター小僧チャーリィ・クリスチャンの外にはいないはずだ。チャーリィもそうだったが、あの女もオレと同んなじこと考える奴にちがいない。しかも黒人にしちゃあ色白なとこも気に入った。」
1936年暮ニューヨークとあるクラブのジャムセッションの夜ビリーとレスターは出会います。ビリーとレスターの共演吹込みは1937年1月末、テディ・ウィルソン楽団のもと「あの人でなけりゃ I MUST HAVE THAT MAN」など4曲に始まった。その春早々ビリーとレスターは同棲生活に入る。……

― Wikipedia より ―
レスター・ウィリス・ヤング(Lester Willis Young、1909年8月27日 - 1959年3月15日)はテナーサックス奏者であり、クラリネット奏者でもある。チャーリー・パーカーらのような偉大なミュージシャンたちから目標とされたジャズの演奏家。
歌手のビリー・ホリデイがテナーサックス奏者のプレジデント(代表)という意味でつけた、プレズ(Prez)の愛称で親しまれる。

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