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2010年9月14日 (火)

【読】船戸与一 「夜来香海峡」

このところ、船戸与一ワールドにはまり込んだようで、日曜日からこんな小説を読んでいた。

Funado_yelaixiang船戸与一 『夜来香(イエライシャン)海峡』
 講談社 2009/5/28発行
 429ページ 1800円(税別)

― 帯より ―
花嫁斡旋業・国際友好促進協会の蔵田雄介が中国満州の黒龍江省から仕入れ、山形の寒村に嫁がせた輸入花嫁・青鈴。日本の暴力団から中国の黒社会への資金二億円を持って遁走した。蔵田はやくざに脅され、花嫁を捜しに北へ北へと向かう。怪死事件が相次ぎロシア・マフィアも蠢く闇の世界に引きずり込まれる蔵田。女は津軽海峡を渡り日本最北端の稚内へ逃げる――
疲弊した地方に繰り広げられる、夢を追う花嫁と蒼然と死にゆく男たちの哀愁のバイオレンス。


舞台は東北(山形、秋田)と北海道。
最後は稚内で、血の殺戮が繰り広げられる。
このての暴力描写が苦手な人には薦められないが、私たちの日常のすぐ隣に、このような「黒社会(闇社会)」はあると思う。

エンディングに多少納得のいかないものがあったが、面白い小説だった。

「夜来香(イエライシャン)」とは、その昔、一世を風靡した李香蘭の歌のタイトル。


― Wikipediaより ―
夜来香(イェライシャン)は李香蘭(山口淑子)のヒット曲である。
本作は黎錦光が作詞作曲し、1944年(中華民國33年)に李香蘭(山口淑子)の歌唱により上海の百代唱片公司から発売された中国の歌謡曲。全中国にヒットした。やがて新中国建国の後は、国情とは合わず廃れてしまったものの、何十年もの長い時間を経て、夜来香(イェライシャン)の甘い香りに寄せた情緒纏綿としたこの歌は、鄧麗君(テレサ・テン)の歌声で復活した。「何日君再来」等と共に、中国(中華人民共和国)政府により、聴くことも歌うことも禁止されてしまった時代もあったが、現在は中国大陸でも解禁され、今や全世界の中国人に好んで歌われるチャイナ・メロディーの代表曲となっている。
日本で歌った歌手は、渡辺はま子、胡美芳などがいるが、最も有名なものは李香蘭が日本に帰国後、山口淑子の名前で吹き込んだ日本語版である。山口淑子の夜来香は1950年(昭和25年)年1月にビクターレコードから発売されている。なお日本語訳詞は、佐伯孝夫が行った。だが、1943年に発売されたオリジナルの夜来香とは、歌詞の内容が少し異なっている。   作曲家の服部良一はこの曲を元に「夜来香幻想曲」を作り、1945年6月、李香蘭は上海の大光明大戯院(Grand Theatre)でコンサートを開き、観客に語りかけた。“夜来香の香りもやがて消える。今の内に楽しみましょう、その香りを”と。その2ヵ月後に戦争は終結。やがて混沌とした時代を経て、今や中国でも誰でも知る名曲となっている。


Teresa_teng_best_1Teresa_teng_best_2テレサ・テン 「ベスト+ベスト」
 日本語&中国語 ヒット曲聴き比べ
 ユニバーサル UPCY-6483
「夜来香」(日本語バージョン、中国語バージョン)収録

きっと誰もが聴きおぼえのある名曲である。
このCDもおすすめ。 

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