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2010年12月の15件の記事

2010年12月29日 (水)

【雑】「一年安鯛」だったのか

明日から四日ほど留守にする予定なので、今年のブログ投稿もこれが最後になりそうだ。

正月三日、近くの熊野宮でいただいたおみくじは大吉だった。
振り返ってみると、それほどいいこともなかったけれど、とりたてて悪いこともなかった。
おおきな怪我や病気もしなかったから、まあまあの一年だったと思う。

こんなふうに、これからも暮らしていくのだろうな。

♪ こんなふうに 過ぎて行くのなら
  いつか 又 何処かで
  なにかに出逢うだろう ……♪  (浅川マキ)

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一年間、このブログをみてくださった方々へ、お礼を申しあげます。
よいお年をお迎えください。

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2010年12月28日 (火)

【読】読了 「中原の虹」(浅田次郎)

三週間かけて、ようやく読みおえた。
四巻。読みごたえがあった。

さんざん誉めておいて今さらなのだが……。
浅田次郎の小説は、読み終えた途端になにかもの足りなさを感じるのは、私だけか。

『マンチュリアン・リポート』 も、Amazonの書評(というか、クチコミ)なんかをみると、けっこう手厳しいものが多い。

それでも、別の小説を読んでみたいと思わせるのは、浅田次郎の小説の「うまさ」かもしれない。
語り口の歯切れがいい。
その一方で、構成に凝りすぎるところが、ちょっと鼻につく。


浅田次郎 『中原の虹』 (一)~(四)
 講談社 2006年~2007年

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しかし、まあ、史実はどうにしろ、登場人物たちのなんと生き生きしていることか。
張作霖、袁世凱、溥儀、西太妃、……歴史上の有名人が、誰もみな、とても魅力的に描かれている。
人間臭くて、いいのだ。

歴史書ではけっしてわからない歴史の「真実」とは、あんがいこういうフィクションに込められているのかもしれない。
ちょうど、船戸与一の 『蝦夷地別件』 のように。


引き続き、満洲に関する本(学者さんの書いたもの)を読んでいる。
書店でたまたま目ついたので買ってみた。

Miyawaki_manshu宮脇淳子 『世界史のなかの満洲帝国と日本』
 ワック 2010/10/28発行
 新書版 280ページ 933円(税別)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898316352

いきなり「自虐史観」などというぶっそうな言葉でてきて、この人は右寄りの人かと心配したが、そうでもない。
いたってニュートラル(中立・不偏不党)な視点から書かれた本のように思う。
(まだ四分の一しか読んでいないけど)

― e-honサイトより ―
[要旨]
「王道楽土」とまで呼ばれた、今はなき満洲帝国―。なぜ日本人は満洲にむかったのか?それは、日本と満洲の関係だけでなく、清朝中国、モンゴル、朝鮮、ロシアそれぞれの思惑と利害を眺めてこそ見えてくる。「歴史に道徳的価値判断を介入させてはいけない。歴史は法廷ではないのである」と語る著者による、歴史学的な位置づけの「満洲」入門書。
[目次]
第1章 満洲とは何か―もともと種族名だった満洲。地名になったのは日本がはじまり;第2章 満洲の地理と古代―中国文明とは「漢字」と「都市」と「皇帝」;第3章 東アジアの民族興亡史―日本人と朝鮮人は、中国から同時に独立した“双子の関係”;第4章 元朝から清朝へ―モンゴル人の元朝、満洲人の清朝による中国の支配;第5章 ロシアの南進と日露関係―ロシアが奪うアムール北岸と沿海州;第6章 日本の大陸進出 日清・日露戦争―近代化できない清国・朝鮮にロシアの触手が…;第7章 日露戦争後の満洲と当時の国際情勢―欧米列強が承認、南満洲と韓国という日本の勢力圏;第8章 満洲帝国の成立―ソ連の謀略と中国の排日運動、満蒙権益を守るための満洲建国;第9章 日本史のなかの満洲―官・民あげて満洲投資、最大二百二十万人の日本人が満洲に;第10章 日本敗戦後の満洲―満洲帝国の“遺産”が現代中国をつくった

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2010年12月24日 (金)

【雑】イヴ・イヴ

きのう(23日)の午後のことだが……。
三鷹に住む友人夫妻が、今年もまたクリスマス・ケーキを持って遊びに来てくれた。
うれしいね。

クリスマス・イヴの前夜を、近ごろは「イヴ・イヴ」などと言うらしい。
クリスチャンでもないし、もう若くもないので、いまさらクリスマスでもないのだが、なぜか、ささやかな飾り物とケーキは欠かさないのだ。
毎年同じ店で買ってきてくれるケーキは、生クリームが甘すぎることなく、絶妙なおいしいさだった。
四人でこのケーキを一個食べたので、さすがに満腹。

これも友人夫妻が買ってきてくれた「お子さまシャンペン」(ノンアルコール)で乾杯。
四人で楽しいひとときを過ごした。

ともだちは、ありがたいものだ。

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2010年12月23日 (木)

【楽】2010年 こんな音楽を聴いた(ライブ編)

今年も、数えるほどしかライブを聴きに行けなかったが、その中で印象にのこったもの。

2010年2月14日(日) 山崎ハコ ライブ
 阿佐ヶ谷 ロフトA
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-6333.html

10021300011002130002_2そういえば、これを書いている今夜(12/23)も、同じライブハウスでハコさんのライブが、まさに進行中のはずだが、残念ながら行けなかった。
彼女のライブは年に一度行けるかどうかという状態が続いているが、その印象は深い。
この人もいろいろ苦労しながら、息の長い演奏活動を続けている。
昔からのファンの私も、嬉しく、心強い。
中島みゆきさんとともに、いま私が生きている時代を走り続ける長距離ランナーだ。


7月31日(土) MOTELライブ
 めおとアワー ~MOTEL CD発売記念LIVE~
 三鷹 バイユーゲイト
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/motel-3392.html

10073100051007310033MOTEL(須藤もん&対馬照)のお二人のファースト・アルバム 「檸月 Lemon Moon」 発売記念ライブ。 
ゲストに、河野俊二さん、井上としなりさん、佐藤GWAN博さんを迎えて賑々しいライブだった。

須藤もんサイト(アルバム情報)
http://homepage2.nifty.com/sudomon/album.htm


10月22日(金)
 上風(しゃんぷう) VS 渡野辺マント&ザ・クライマックス
 吉祥寺 Star Pine's Cafe
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/starpinescafe-3.html

20101022_star_pines_cafe2_2今年は、毎年恒例の世田谷パブリックシアターにも、七夕の花園神社にも行けなかったので、私にはひさしぶりの上々颱風関係ライブだった。
「上風」(しゃんぷう)は、女性三人の穏やかなライブ。
対する渡野辺マントのバンドは、ベースやトランペット、ギターをまじえての賑やかなステージだった。
そういえば、リーダーの紅龍さんを除いてバンドのメンバー勢揃いという感じだったが、紅龍さんも客席にいたらしい(顔は見なかったけど)。
タイミング的にどうかと思ったが、彼の初アルバムをこの会場で購入。



12月18日(土) 上々颱風ライブ
 SHANG SHANG NIGHT FEVER!
 鴬谷 東京キネマ倶楽部
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-82a0.html

201012180010上々颱風(フルメンバー)のライブは、今年、これ一回しか行けなかった。
元キャバレーの会場は人いきれでムンムンしており、文字通り熱いライブだった。
白崎映美さんが大暴れ、もとい、大活躍。
猪野陽子さんのアコーディオンがたっぷり聴けたし、西川郷子さんのソロも聴きごたえがあった。
ひと足早いクリスマスというか、忘年会というか、お祭り気分で楽しかった。
スタンディング(立ち見)の会場は、さすがに疲れたけど。
来年は、世田谷も花園神社も、行きたいなあ。

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【楽】2010年 こんな音楽を聴いた(CD編)

今年聴いた音楽、手に入れたCDで印象に残ったもの。

なんといっても、このアルバムを筆頭にあげたい。

Motel_lemon_moon_bMOTEL 「檸月 Lemon Moon」
 MOTEL(須藤もん&対馬照)
 2010年5月発売
 MT-3791 1500円(税込)
収録曲
シルバーウィンド/流れ者/海/ハモニカ/Salud!/レモンムーン

ギター2本と男女のヴォーカル・デュオだけで、奥行きのあるサウンドを聴かせる。
臨場感のある録音もいい。
いかにも音楽を心から楽しんでいる様子が伝わってくるアルバムだ。


Motel_lemon_moon_c友人の死を悼んでつくられたという 「ハモニカ」 が心に沁みる。
井上としなりさんがつくった 「流れ者」 もいいし、陽気な 「Saluid!」(スペイン語で「乾杯」の意)や、タイトル曲 「レモンムーン」 も好きだ。
香川拓士さんの手になるアルバム・デザインも洒落ている。

購入方法は、須藤もん公式サイトに案内がある。
たくさんの人に聴いてほしいアルバムだ。

須藤もん公式サイト
http://homepage2.nifty.com/sudomon/


さて、もう一枚。
ひさしぶりに発売された、上々颱風のセルフカヴァー・アルバム。

Shangshang_carnaval上々颱風 「風の祭り ~CARNAVAL~」
 上々颱風(しゃんしゃんたいふーん)
 2010年12月発売
 YKCS-3002 2800円(税込)
収録曲
愛より青い海/いつでも誰かが/アジアのこの街で/流れのままに/鳥の歌/メトロに乗って浅草へ/連れてってELYSION/平和が戦車でやって来る/瞳の中の青い海/ハイ・ハイ・ハイ/名もなくまぶしくスチャラカに/上々颱風のテーマ2010

まるで上々颱風のライブ一回分のような収録曲がうれしい。
あたらしいアレンジが新鮮だ。
ジャケットが楽しい。
トーナス・カボチャラダムスさんの絵だ。
この人は上々颱風のファンだという。
よく見ると、ジャケットの絵の中で、上々颱風が演奏している。

その上々颱風のリーダー 紅龍さんも、初のソロ・アルバムをだした。
ソロ・ライブで何度も聴いた曲が収録されているが、なんといっても 「サムトレディアの市場へ」 がいい。
なぜなら、私が贔屓にしている西川郷子さんがサイド・ボーカルで参加しているから。

Koryu_barudo2Koryu_barudo1_3紅龍 「バルド」
 紅龍(こうりゅう)
 2010年10月発売
 YKCS-3001 2500円(税込)
収録曲
旅芸人の唄/急行列車は好きじゃない/MINATO HOTEL/サムトレディアの市場へ/山賊の唄/大虐殺のバラード/夢をみてた頃/夜明けの歌が聴こえる/世界のしめす友情について/星が墜ちてくる

曲名からも連想されるように、いかにもヒューマニストの紅龍さんらしい歌の世界。
サイド・プレイヤーがしっかりしているので、みごとなサウンドになっている。
永田雅代(ピアノ他)、西村直樹(ベース)、向島ゆり子(ヴァイオリン)といった面々だ。

紅龍さんのブログ
http://mandi.blog.ocn.ne.jp/reddragon/


その他、やや古いアルバムだが、今年手に入れて、いいなと思ったもの。

Miyuki_paradise_cafe_1中島みゆき 「パラダイスカフェ」
 1996年/2008年

吉田拓郎への提供曲 「永遠の嘘をついてくれ」 が聴きたくて買った。
なんたって、みゆき姉さんのジャケット写真が、かっこいい。
彼女のここ10年ほどの近作アルバムは、ほとんど聴いていないが、今も現役で歌っているこの人の活躍ぶりを見ていると、同年代の私は嬉しい。
偉大な「同時代のランナー」である。


村上春樹・和田誠の二人が編集したジャズのオムニバス・アルバムも、今年、手に入れることができた。
『ポートレイト・イン・ジャズ』 (有名なビル・エヴァンスのアルバム・タイトルにちなんだ書名だろう)という本に紹介されているジャズの名演奏から、十数曲ずつセレクトしたCD。
村上春樹さんの選曲眼はさすが。和田誠さんの絵も素敵だ。
本とあわせて聴くと楽しい。

Portrait_in_jazz_1Portrait_in_jazz_p1Portrait_in_jazz2_2
(右)
村上春樹/和田誠(絵) 『ポートレイト・イン・ジャズ』 (新潮文庫)

「Portrait in Jazz」 selected by Makoto Wada and Haruki Murakami
 (左) Sony Records SRCS 8680  1998年 2400円(税別)
 (中) POLYDOR POCJ 1600  1998年 2718円(税別)
収録曲(ソニー・ミュージック編) 全11曲
When You're Smiling(Billie Holiday)/Moonlight On The Ganges(Benny Godman)/I'm Comin' Virgina(Bix Beiderbecke)/What is There To Say(Gerry Mulligan)/It's You Or No One(Dexter Goron)/A Ghost Of A Chance(Ghu Berry With The Cab Clloway Orchestr)/West End Blues(Louis Armstrong)/Breakfast Feud(Charlie Christian)/Singin' The Blues(Bix Beiderbecke)/Walkin'(Miles Davis)/I Can't Get Started(Billie Holiday)
収録曲(ポリドール編) 全13曲
Bloomdido(Charlie Parker)/The Jitterbug Wltz(Herb Geller)/No Problem(Art Blakey)/Move(Stan Getz)/My Foolish Heart(Bill Evans)/The Rocks in My Bed(Duke Ellington)/These Foolish Things(Ella Fitzgerald)/Out There(Eirc Dolphy)/Shiny Stockings(Count Basie)/Sometimes I'm Happy(Nat King Cole)/Dizzy's Blues(Dizzy Gillespie)/Jakie-ing(Thelonious Monk)/Louise(Lester Young)

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2010年12月21日 (火)

【読】2010年 こんな本を読んだ

西暦2010年も残すところ10日ばかりとなった。
今年もまた 「こんな本を読んだ」 の総集編を書いてみよう。

毎年、年間100冊は読みたいと思い続けて幾星霜。
今年は今のところ88冊目。
なかなか100冊は読めないなあ。

あいかわらず、乱読と言えば言えるし、傾向が偏っているとも言える。

■人類のルーツをめぐって

Lucy_no_hiza年始から、なぜかこんな本を集中して読んでいた。
『ルーシーの膝』 が面白かった。

・ニコラス・ウェイド 『5万年前』 イースト・プレス(2007年)
・馬場悠男 『ホモ・サピエンスはどこから来たか』 KAWADE夢新書(2000年)
・イヴ・コパン/馬場悠男・奈良貴史訳 『ルーシーの膝』 紀伊國屋書店(2002年)
・崎谷満 『DNAでたどる日本人10万年の旅』 昭和堂(2008年)

「われわれは、何処から来たのか? 何であるか、そして何処へ行くのか?」 (ゴーギャン)
ヒトという生き物は、なんと面白いものか。


Goodall_reason_for_home_23月。
星野道夫 『アフリカ旅日記 ゴンベの森へ』 メディアファクトリー(1999年) を再読したことがきっかけで、星野さんと親交のあったジェーン・グドールの本に出会い、感動した。

・ジェーン・グドール 『森の旅人』 角川書店(2000年)
・三井誠 『人類進化の700万年』 講談社現代新書(2005年)
・ブライアン・サイクス 『イヴの七人の娘たち』 ソニー・マガジンズ(2001年)

このテーマへの興味は尽きない。
これからも、いろいろ知りたいと思う。


■船戸与一ワールド

Funado_ugetsu_1今年読んだ船戸与一さんの小説は、6作(8冊)。
意外と少なかったが、読み落としていた近作を読むことができてよかった。

最新作 『新・雨月』 と、二年前の 『藪枯らし純次』 が読みごたえあり。
今は、初期の船戸小説を読みかえしたい気分だ。
『満州国演義』 の続編は、はたして出版されるのだろうか。
気になるところだ。

『降臨の群れ』 集英社(2004年) 年をまたいで読んだ
『新・雨月 戊申戦役朧夜話』 上/下 徳間書店(2010年)
『緋色の時代』 上/下 小学館(2002年)
『藪枯らし純次』 徳間書店(2008年)
『金門島流離譚』 毎日新聞社(2004年)
『夜来香海峡』 講談社(2009年)


■「あの戦争」 をめぐって

このテーマは、たぶん、これから先もずっと私につきまとうだろう。
フィクション、ノンフィクションをまじえて、今年もたくさん読み、思うところが多かった。
浅田次郎の小説に出会えたことも、今年の収穫。

Asada_manchurian_report ・加藤陽子 『戦争の近現代史』 講談社現代新書(2002年)
・三國一朗 『戦中用語集』 岩波新書(1985年)
・西牟田靖 『僕の見た「大日本帝国」』 情報センター出版局(2005年)
・岸本葉子 『禁じられた島へ 国後・色丹の旅』 凱風社(1992年)
・西牟田靖 『写真で読む 僕の見た「大日本帝国』 情報センター出版局(2006年)
・西牟田靖 『誰も国境を知らない』 情報センター出版局(2008年)
・安島太佳由/吉田裕 『歩いてみた太平洋戦争の島々』 岩波ジュニア新書(2010年)
・安島太佳由 『日本の戦跡を見る』 岩波ジュニア新書(2003年)
・早川タダノリ 『神国日本のトンデモ決戦生活』 合同出版(2010年)
・畑谷史代 『シベリア抑留とは何だったのか―詩人・石原吉郎のみちのり―』 岩波ジュニア新書(2009年)
・澤地久枝 『昭和・遠い日 近いひと』 文春文庫(2000年)
・多田茂治 『石原吉郎「昭和」の旅』 作品社(2000年)
・水島吉隆 『写真で読む昭和史 太平洋戦争』 日本経済新聞社 日経プレミアムシリーズ(2010年)
・松本健一 『畏るべき昭和天皇』 毎日新聞社(2007年)
・松本健一 『日本のナショナリズム』 ちくま新書(2010年)
・武田知弘 『教科書には載っていない! 戦前の日本』 彩国社(2009年)
・浅田次郎 『終わらざる夏』 上/下 集英社(2010年)
・浅田次郎 『マンチュリアン・レポート』 講談社(2010年)
・浅田次郎 『中原の虹』 全四巻 講談社(2006年/2007年)


■勢古浩爾ワールド

Seko_miyuki 勢古浩爾さんの本は、これで、あらかた読み尽くした。
ちょっとマンネリ化してきたように感じるが、あと何冊か読んでいない本をどうしようか。
手に入りにくい初期の著作(中島みゆき論)を入手して読めたのが、よかった。
『定年後のリアル』 は身につまされた。

『負けない』 ちくまプリマー新書(2009年)
『自分に酔う人、酔わない人』 PHP新書(2007年)
『日本を滅ぼす「自分バカ」』 PHP新書(2009年)
『中島みゆき・あらかじめ喪われた愛』 宝島社(1994年)
『定年後のリアル』 草思社(2010年)
『ビジネス書大バカ事典』 三五館(2010年)


■関野吉晴と長倉洋海

すっかりファンになってしまったこの二人の本。
長倉洋海さんの本は、まだ読んでいないものが手もとに何冊かある。
『グレートジャーニー』 シリーズも、ぶ厚い本がまだ二冊。
長倉さんの写真集(下の画像)は、高価なので(4800円)、図書館から借りた。

Nagakura_chi_o_kakeru・長倉洋海 『地を駆ける』 平凡社(2009/10/8初版)
・関野吉晴 『グレートジャーニー 人類5万キロの旅13 チベットの聖なる山へ』
 
小峰書店(2003年)
・関野吉晴 『インカの末裔と暮らす アンデス・ケロ村物語』 文英堂(2003年)
・関野吉晴 『新グレートジャーニー 日本人の来た道1 北方ルート シベリアの旅』 小峰書店(2006年)
・関野吉晴 『新グレートジャーニー 日本人の来た道2 北方ルート サハリンの旅』 小峰書店(2006年)
・関野吉晴 『グレートジャーニー 人類5万キロの旅』 全5巻 角川文庫(2010年)


■山野井泰史さんとの出会い

今年いちばんのヒットは、これかもしれない。
山好きの私なのに、去年までほとんど知らない人だったのだから。
山野井さんの本(下の画像)は、はじめ図書館から借りて読み、その後、じぶんで買って再読した。

Yamanoi_iwatoyuki_1・山野井泰史 『垂直の記憶 岩と雪の7章』 山と渓谷社(2004年)
・沢木耕太郎 『凍』 新潮社(2005年)
・丸山直樹 『ソロ 単独登攀者 山野井泰史』 山と渓谷社(1998年)

東京新聞(夕刊)連載の、山野井さんのエッセイ風読み物 「この道」 もよかった。
新聞連載といえば、池澤夏樹さんの連載小説 『氷山の南』 を読み通すことができたのも、私にしては珍しいことだった。




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2010年12月19日 (日)

【読】いよいよ最終巻へ(浅田次郎「中原の虹」)

三巻目も残すところ50ページほど。
図書館から最終巻を借りてきた。

清朝末期の中国大陸を舞台に繰り広げられるスペクタクルとでも言おうか。
壮大な小説。
いろいろ書きたいこともあるが、後日。

Asada_chugen_niji_3_2Asada_chugen_niji_4浅田次郎 『中原の虹』(三)   
 講談社 2007/5/15発行
 376ページ 1600円(税別)

『中原の虹』(四)
 講談社 2007/11/8発行
 363ページ 1600円(税別)

最終巻に参考資料の掲載されていないのが残念だが、著者はそうとう詳しく調べたのだろうと思う。
とても面白く、勉強になる小説だ。
登場人物が多彩で、それぞれ生き生き描かれているのがいい。

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【楽】忘年会ライブで魂の解放

昨夜、鴬谷「東京キネマ倶楽部」へ上々颱風の「忘年会ライブ」に行ってきた。
ひさしぶりに魂の解放。
やっぱりスタンディングのライブが、このバンドには似合っている。

201012180010_22010/12/18(土)
 東京キネマ倶楽部(鴬谷)
 「SHANG SHANG NIGHT FEVER!」
 上々颱風

オープニングから意表をつく演出。
ステージに一人だけ出てきた紅龍が三弦バンジョーで奏でる「上々颱風のテーマ」にのって、客がひしめく会場後方から、メンバーが練り歩いて登場。
アコーディオン(猪野陽子)、チューバ(西村直樹)、チンドン太鼓(渡野辺マント)、ツイン・ボーカル 白崎映美と西川郷子。
この五人がテーマを演奏しながらステージに向かう。
やんやの喝采である。
ときどきこういう演出をするのだが、この会場でまさかね。
びっくりするやら、うれしいやら。

衣装がクリスマス風というか、派手だったのも、忘年会らしい。
紅龍はサンタクロースの衣装(映美さんいわく、大黒様の恰好)。
キャベツ・ダイエットで35キロ減量したという西村直樹は、マリリン・モンローもどきの女装をしてカツラまでかぶっていた。
(休憩をはさんで、後半はいつもの衣装に衣替え)
最後まで、忘年会ライブのハチャメチャぶりが楽しかった。
こころなしか、メンバー全員、気合いのはいったライブだったように思う。

そうそう。
サトちゃん(西川郷子さん)の「おひとりさま挽歌」が、堂に入っていたなあ。
淋しい内容の歌だけれど、サトちゃんが真面目に歌う歌詞が、笑いを誘う。
サトちゃんの歌唱はさすがだね。

 配信限定シングル 『おひとりさま挽歌』
→上々颱風offical website に案内あり
 http://www.shangshang.jp/shang.html

最後は、「エンドテーマ」できっちり締め、アンコール曲の演奏も凝っていた。
アンコール最終曲では、白崎映美を除く全員がギターを弾きながら「名もなくまぶしくスチャラカに」を演奏。
エミちゃん何やら書き初め風に筆で書いたのは「ラー ラー ラー」という文字。
「スチャラカ」の一節である。
会場は大合唱。
飲んで踊って、忘年会ライブにふさわしいひと時だったなあ。
立ちっぱなしで疲れたけれど。

201012180005_2201012180009


会場で配られていた、次回ライブの案内ちらし。
じつはもう一枚、興味ぶかいライブ予告(来年3月)のちらしも配られたのだが……こちらは、この日のライブに来た客への限定先行予約案内なので、ここには載せられない。
来年、行ってみたい気持ちが強いが、今からチケットを買うのもなあ。


Shangshang_cafe_20110205Shang Shang Cafe 2011
 ハリセン・ローズ LIVE
 ~ ようこそ、ローズの部屋へ ~

2011/2/5(土)
18時開場/19時開演
吉祥寺 スターパインズ・カフェ
前売 5,000円/当日 5,500円 +1ドリンク
出演:ハリセン・ローズ(vo)/西川郷子/紅龍/渡野辺マント/猪野陽子/西村直樹 from 上々颱風

おお、なんと、あの「ハリセン・ローズ」がフィーチャーされている。
うーん。 怖いもの見たさ(?)の気持ちが募る。

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2010年12月12日 (日)

【楽】MOTEL歌い納めライブ(吉祥寺のろ)

和気あいあいとした、いいライブだった。
吉祥寺「のろ」(再開店)は、こぢんまりとしたスナック風のお店だった。
ここに載せられるような演奏写真は、残念ながら撮れなかった。

珍しく、椅子に腰かけたままでの演奏。
PAも使わず(狭い店なので必要なし)、生のギター演奏と歌声が、心地よかった。

間近でギターを奏でる指使いをじっくり見ていたが、MOTELの二人のギター演奏はすごいなあと思う。
あらためて感心した。

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2010年12月10日 (金)

【楽】明日は吉祥寺へ行こう

MOTELの歌い納めです。

2010/12/11(土) 吉祥寺 のろ
 MOTEL(須藤もん&対馬照) ライブ

武蔵野市吉祥寺本町1-31-3 みそのビル1F(奥突き当たり)
TEL 0422-20-5117
出演  MOTEL(須藤もん&対馬照)
18:00 開場  19:00 開演
1,500円 (ドリンク別)

WELCOME TO LIFE HOUSE NORO
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/noro/

吉祥寺駅南口にあった 「のろ」 は、老舗のライブハウス。
数々の著名アーティストがライブを行なってきましたが、昨年末閉店。
今年、あらたに北口で開店したそうです。
移転後、私はまだ行っていません。
上記のサイトに写真入りで、お店までの道案内が掲載されています。

MOTELファンの皆さん、「のろ」ファンの皆さん、ぜひお越しください。
私も駈けつけるつもりです。

須藤もん公式サイト
http://homepage2.nifty.com/sudomon/


Motel_lemon_moon_1MOTEL(須藤もん&対馬照)
 「檸月 Lemon Moon」

 MOTEL RECORD MT-3791
 2010/7/31発売 1500円(税込)
 好評販売中!
 お買い求めは、須藤もん公式サイト(通販)
 または、ライブ会場で
【収録曲(全6曲)】
シルバーウインド/流れ者/海/ハモニカ/Salud!/レモンムーン


名曲 「めし」 「隧道」 が収録されている、須藤もんのセカンド・アルバム 「隧道 zuido」 も好評発売中。
売り切れる前に、お早目にお買い求めください。
購入方法は、須藤もん公式サイトのAlbumページをご覧ください。
こちらは、Amazonなどのネット販売でも購入できるようです。

Zuido2須藤もん 「隧道 zuido」
 Red Inc. YKCR-204
 2006/6/7 発売  2000円(税込)
【収録曲(全7曲)】
めし/雪よ、葬って/逃げる/この川を/冬は厳しく/夕焼け/隧道





このブログの右サイドバーに、「須藤もんアルバム紹介」がありますので、ご覧ください。
簡単な紹介ですが。
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/photos/sudomon/index.html

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2010年12月 9日 (木)

【読】第二巻へ(浅田次郎「中原の虹」)

浅田次郎という作家は、さすがだ。感心した。

Asada_chugen_niji_2_3浅田次郎 『中原の虹』(二)
 講談社 2006/11/1発行
 371ページ 1600円(税別)

この先がいよいよ楽しみだ。

第一巻のおわり、感動的な場面があった。
張作霖(チャンヅオリン)の手下のひとりが、昔別れた妻を殺さなければいけない羽目におちいった。
なぜなら、八年前に別れてからずっと行方の知れなかった妻と再会できたとき、彼女は敵対する馬賊の一員になっていたから。
その男(馬占山=秀芳 シウフアン)のせりふ。

<別れてから八年の間、ずっと考え続けていた。俺は命知らずの馬賊だけれど、賛賛(ツアンツアン)は俺の命だった。かけがえのない命は、俺のこの命じゃなくって、賛賛だった。>

<俺はもう神も仏も信じねえ。観音様も文殊菩薩も、太上老君も孔夫子も関帝様も、くそくらえだ。/信じられるのは人間だけだと、俺はあのとき思い知らされた。神仏のひどいいたずらを、あんたは体を張って被い隠そうとした。>

<なあ、雷哥(レイコオ)。あんたはあんな芝居が、白虎張(=張作霖)に通用すると思ったか。たぶん自信はなかったろう。だとすると、あんたはてめえがぶち殺されるのを覚悟で、賛賛の命を助けようとしたことになる。/たしかに神仏は信じられねえ。だが、人間は信じられると、俺はあのとき初めて思い知ったんだ。……>

「信じられるのは人間だけだ」 ―― ひさしぶりに温かい言葉に出会って、電車の中で読みながら涙が出そうになった。

さて、明日からはいよいよ二巻目だ。
『マンチュリアン・リポート』 で馴染みのある、李春雲(リイチュンユン=春児 チュンル)や、日本軍の少尉・吉永将(よしなが・まさる)、新聞記者の岡 圭之介といった面々が、はやくも登場。
面白くなってきたぞ。


【2010/12/12追記】
参考サイト 「中原の虹」特集 (講談社のサイト)
講談社BOOK倶楽部:中原の虹
http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/chugen/index.html

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2010年12月 8日 (水)

【楽】待っていたんだよ(上々颱風ニュー・アルバム)

Amazonから、今日届いた。
待望のニュー・アルバム。

Shangshang_carnaval_2上々颱風 風の祭り ~CARNAVAL~
 2010/12/8発売
 M&I Company 2800円(税込)

【収録曲(全12曲) セルフカバー・アルバム】
愛より青い海/いつでも誰かが/アジアのこの街で/流れのままに/鳥の歌/メトロに乗って浅草へ/連れてってELYSION/平和が戦車でやって来る/瞳の中の青い海/ハイ・ハイ・ハイ/名もなくまぶしくスチャラカに/上々颱風のテーマ2010

ゲスト・プレーヤーにうれしい名前がいくつか。
Kazutoki Umezu:Soprano Sax (M1), Clarinetto (M6)
MIN:Chango,/Kuengoari/Jing (M5)
Yuriko Mukojima:Violin (M3)
Nobuo Yagi:Harmonica (M2) 他

冒頭の数曲を聴きながら、これを書いているのだが、まるでライブ会場にいるような気分だ。
「今」の上々颱風が聴ける。
(もちろん、全曲が新録音だから)
古いアルバムを何度も何度も擦り切れるまで聴いた人に、ぜひおすすめしたい。

そういえば、12/18(土)は鴬谷「東京キネマ倶楽部」で、年末恒例のライブだなあ。
前売りを買っていないけど、きっと行くだろうな。
いっそ、前売券を買ってしまおうかな。
と言いながら、チケットぴあのサイトで、思わずプチっと。

サトちゃんの「鳥の歌」にしびれながら書いている。
そして、サトちゃんのあの歌(新曲)もダウンロードできた。
新曲というか、1年以上前から歌っている未発売曲だけど。
うれしいね。 (12/8夜記)


上々颱風 オフィシャル・サイト
http://www.shangshang.jp/

~デビュー20周年記念~
「上々颱風 シャンシャン・ナイトフィーバー! 2010」
ニューアルバム『風の祭り』発売記念 グランドキャバレー・ツアー
<東京公演>
2010年12月18日(土)開場17:30/開演18:30
東京キネマ倶楽部
前売¥5,500/当日¥6,000(1Fスタンディング・整理番号/1ドリンク代¥500別)

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2010年12月 7日 (火)

【読】こいつは面白い(浅田次郎「中原の虹」)

きのうから今日にかけて、一巻目の半分ほど読みすすんだ。
まだ全体(四巻)の八分の一だが、なかなかいい。

Asada_chugen_niji_1浅田次郎 『中原の虹』 (一)
 講談社 2006年

今日読んだ部分で、とくに印象に残ったところを引用してみよう。
 <生まれ育ったこの国がいったいどんなことになっているのか、春雷(チュンルイ)は知らなかった。シベリアからやってきた何十万人もの大鼻子(ダアビイヅ)と海を渡ってきた何十万人もの東洋鬼(トンヤンクイ)が、満州の大地を戦場に変えてしまった。清国はその両方から金を貰って、戦場を貸したのだという。
 そもそも満州は皇帝陛下のふるさとである。だから永らく聖なる封禁の地とされて、漢族でさえ立ち入ることはできなかった。その侵すべからざる大地で、こともあろうに日本とロシアが派手な戦をしたというのだから、話はまるでわからない。>
<満州の民を守ることができるのは、自警団として立ち上がった馬賊だけであった。みなが無知で野蛮ではあるけれども、壮士なり義士なりという呼称は、あながちお題目ではなかった。>

「 大鼻子(ダアビイヅ)」とは、日露戦争に敗れたロシア兵の残存部隊を指すことばである。
よそさまの国に土足で踏み込んだ日本軍はもちろん、日本との戦争に敗れたはずのロシア兵(コサック兵)によっても、「満洲」の地は踏みにじられていたのだ。
「坂の上の雲」が日本とロシアという軍事大国の視点からの日露戦争の物語りとするなら、この小説は、中国の民衆の立場から日露戦争後の混迷する「満洲」を生き生きと描いたものだ。

ちなみに、「東洋」とは、もともと中国から日本を指す呼称だった。
だから「東洋鬼(トンヤンクイ)」なのである。

私たちが学校で教わった歴史の授業では、「馬賊」だの「軍閥」だのと簡単に片づけられていたが、この物語に登場する、張作霖(チャンヅオリン)や馬占山(マーチャンシャン)といった「馬賊」の男たちの、なんと魅力的なことか。

中国語の地名や人名の読み方が難しいのだが、ルビがふんだんに振られているので、ありがたい。
これからしばらくのあいだ、どっぷりと浸かることができそうな長篇小説だ。


― Wikipedia 張作霖 より ―
張 作霖(ちょう さくりん, Zhang Zuolin)は中華民国初期の軍閥政治家で、北洋軍閥の流れを汲む奉天派の総帥。満州の統治者であり張学良・張学銘・張学思の父。字は雨亭。
 遼東半島の付け根に位置する海城県で生まれる。生家はあまり豊かではない上に早くに父と死別、継父とは気が合わず、家を飛び出したと言われている。その後吉林省に渡り、馬賊に身を投じた。当時の東三省は警察力が弱く、非合法組織が数多く存在した。張はその中でたちまち頭目となり、朝鮮人参や、アヘンの密売で利益を得ていたと考えられる。彼の仲間には後に満州国の国務総理を務めた張景恵などがいた。
 1904年に日露戦争が勃発し、東三省は戦場となった。張はロシア側のスパイとして活動し、日本軍に捕縛されたが、張に見所を認めた陸軍参謀次長・児玉源太郎の計らいで処刑を免れた。この時、児玉の指示を受けて張の助命を伝令したのが、後に首相として張と大きく関わることとなる田中義一(当時は少佐)である。その後は日本側のスパイとしてロシアの駐屯地に浸透し、多くの情報を伝えた。
 日露戦争後の1905年、東三省の統治体制を引き締める為に八旗兵の出身である趙爾巽が同地に派遣された。彼は行政手腕を以て知られ、財政収入の確保に奔走するとともに、地域の治安向上にも努め、馬賊に対しては帰順すれば軍隊に任用する旨を頭目たちに伝えた。張はこうした状況の変化にいち早く対応し、清朝に帰順して2千程度の規模を持つ軍の部隊長となった。この帰順は形式的なものであり、馬賊として広く知られていた張の下には更に多くの馬賊が集まり、隠然たる勢力を形成していった。
 この時期の東三省は、中国各地からの漢族の大量移住とロシア・日本による介入のため急速に開発が進んでいた。……

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2010年12月 6日 (月)

【読】読んでみようかね(浅田次郎「中原の虹」)

図書館から借りてきたのだが、いったい幾人の手を経てきたのだろう。
本がかなり傷んでいるのは、それだけ人気のある証拠か。

Asada_chugen_niji_1浅田次郎 『中原の虹』 (一)
 講談社 2006年9月発行
 313ページ 1600円(税別)

張作霖(チャンヅオリン)の物語りである。
『マンチュリアン・リポート』でも、張作霖が魅力的な人間として描かれていたが、あの時代の「馬賊」の魅力は、船戸与一『満州国演義』で先刻承知している。
船戸さんの小説にはとうていかなわないけれど、また、ちょいと読みにくいところもあるけれど、辛抱して読んでみようかね。
全四巻というのは長いなあ。

― e-honサイトより ―
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031778158&Action_id=121&Sza_id=B0
<英雄たちが、大地を駆ける。隠された王者の証「龍玉」を求めて、壮大な冒険が、いま幕を開ける。人間の強さと美しさを描ききった中国歴史小説、刊行開始!「鬼でも仏でもねえ。俺様は、張作霖だ」「汝、満洲の覇者となれ」と予言を受けた貧しき青年、張作霖。のちに満洲馬賊の長となるその男は、大いなる国の未来を、手に入れるのか。栄華を誇った王朝に落日が迫り、新たなる英雄が生まれる。>

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2010年12月 2日 (木)

【読】浅田次郎 「マンチュリアン・リポート」 を読む

浅田次郎の小説を読むのは、これが二作目。
『終わらざる夏』 もそれなりに面白かったが、この小説もなかなかのもの。
楽しめた。

Asada_manchurian_report浅田次郎 『マンチュリアン・リポート』
 講談社 2010/9/17発行
 303ページ 1500円(税別)

『終わらざる夏』(上下二巻)は、敗戦まぢかの千島列島 占守島が主な舞台だったが、こちらは「満州」が舞台。
時は、張作霖爆殺の翌年、昭和4年(1929年)だ。

なぜ 『マンチュリアン・リポート』 などと気取ったタイトルなのか、不思議なきもちで読んでいたが、後半に、タイトルの謎を明かす会話が綴られていて、はたと膝を打った。

― 以下 引用 (本書P.192-193) ―
「そりゃああなた、報告書じゃなくて上奏文でしょうに」
「いえ、儀礼的な言辞は一切無用と命じられておりますので」
「しかし、報告書じゃいくら何だって畏れ多い――あんた、軍人やろ。満州報告書なんぞと新聞の特派員のようなこと言うて、よう口が腐らへんな」
(中略)
「せめてモダンな名ァを付けたらどうや。英語でいうなら、マンチュリアン・リポートやね」
― 引用 ここまで ―

あまり書くと、まだ読んでいない人へ「ネタバレ」になるので、これ以上は書かない。

各章の扉に印刷されている章題が凝っている。
すなわち、「満洲報告書 第一信」は楷書体(?)で、その上に英語で「A Manturian Report No.1」とあり、これが第七信まで。
報告書の合間に、「鋼鉄の独白 1」と、こちらは明朝体。その上に英語で「A Monologue of Iron No.1」とある。こちらは、No.6まで。
(書体に詳しくないので、ちがっていたらお許しを願うが、要は書体を変えるという芸の細かさを言いたい)

「鋼鉄の独白」とは何ぞや。それも、ここには詳しく書かないが、意表をつく発想で、この作品に厚みをもたせている。

浅田次郎氏の他の著作を知らないが、小説の構成に凝る作家のように思える。
構成に凝りすぎると小説としての面白さをそぐことになりがちだが、ここではみごとに成功していると思う。

それはともかく、有名な「張作霖爆殺」(当時は「満洲某重大事件」と呼ばれていた)を、このようにユニークな視点で小説に仕立てたあげたことに、驚き、感心した。
私には、ひさしぶりのヒットだった。

この作家の他の作品も読んでみたいきもちになってくるが、読みたい本が山ほどあるので、買わずにいよう。……そう言いながら、古本屋でつい買ってしまいそうな予感がして、自信はない。
例えば 『蒼穹の昴』、『中原の虹』 といったタイトルに食指がうごく。


― オンライン書店 e-honサイトより ―
『蒼穹の昴』 全4巻セット
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000008248015&Action_id=121&Sza_id=A0
『中原の虹』 第1巻
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032477428&Action_id=121&Sza_id=B0

……市立図書館にあったので(貸出中ばかりだったが地区館の一部に数冊)、ネットで「予約ボタン」をプチっとやってしまった。便利だなあ。
とりあえず、『中原の虹』(全4巻中、1・2の二巻、単行本)を予約。週末には受け取れるだろう。

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