【読】旧軍医学校跡地の発掘調査
きょうの東京新聞、「こちら特報部」の記事に注目した。
東京新聞 2011/2/6(日) 24-25面 こちら特報部
「歴史の闇 解明なるか ―― 新宿の旧軍医学校跡地 初の発掘調査へ」
1989年、新宿区の都立戸山公園付近で、大量の人骨が発見された。
満洲のハルビン郊外にあった 「七三一部隊」 との関連が疑われている、という。
先日読んだ満洲からの引揚記でも読んでいたので、私の記憶にあたらしい。坂本龍彦 『孫に語り伝える「満州」』
岩波ジュニア新書296(1998年)
今井和也 『中学生の満州敗戦日記』
岩波ジュニア新書590(2008年)
少年時代に「満洲」からの引揚体験をした二人の体験記には、そろって、「七三一部隊」のことが触れられている。
当時、ハルビン市街に住んでいた日本人のあいだでも、「七三一部隊」のことはよく知られていなかったらしい。
― Wikipedia 731部隊 ―
http://ja.wikipedia.org/wiki/731%E9%83%A8%E9%9A%8A
図書館に返してしまったので、よく憶えていないが、坂本氏の著書では、かなりつっこんでこの部隊のこと(戦後わかったこと)が書かれていたと思う。
厚生労働省が、ようやく本気で発掘調査を開始するという。
調査の成り行きに注目したい。
「南京虐殺」にしろ、この「七三一部隊」にしろ、日本人自身の手で「事実」を究明してこなかったのではないか。
なんともなさけない、この国(ニッポン)、私たち。
― 東京新聞 2011/2/6(日) 朝刊 記事より ―
<厚生労働省は近く、東京都新宿区戸山旧陸軍軍医学校跡地で発掘調査を初めて実施する。軍医学校に勤めていた元看護婦の女性(88)が「人体標本が埋められた」と証言した場所だ。1989年にはすぐそばで大量の人骨が見つかった。近くには、中国で人体実験をしたとされる「731部隊」の研究拠点もあった。戦後66年、歴史の闇に光が差す可能性がある。 (小国智宏)>
| 固定リンク
「【読】読書日誌」カテゴリの記事
- 【読】北方謙三と船戸与一(2023.01.06)
- 【読】北方謙三版「水滸伝」に嵌る(2023.01.02)
- 【読】2022年12月に読んだ本(読書メーター)(2023.01.01)
- 【読】いつも読みたい本ばかり(2022年総集編に代えて)(2022.12.25)
- 【雑】小松由佳さんのこと(2022.12.04)
「こんな本を読んだ」カテゴリの記事
- 【読】北方謙三と船戸与一(2023.01.06)
- 【読】北方謙三版「水滸伝」に嵌る(2023.01.02)
- 【読】2022年12月に読んだ本(読書メーター)(2023.01.01)
- 【読】いつも読みたい本ばかり(2022年総集編に代えて)(2022.12.25)
- 【雑】小松由佳さんのこと(2022.12.04)
「あの戦争」カテゴリの記事
- 【読】2021年12月に読んだ本(読書メーター)(2022.01.01)
- 【読】2021年 ぼちぼちいこうか総集編(今年読んだ本)その2(2021.12.27)
- 【読】今年も総集編(2019年・読書編 -2-)(2019.12.28)
- 【読】今年も総集編(2019年・読書編 -1-)(2019.12.28)
- 【読】朝鮮戦争・朝鮮分断の起源(2019.08.23)
「満州」カテゴリの記事
- 【読】Book Cover Challenge 2冊目(2020.05.10)
- 【読】満州と沖縄の本を入手(2016.02.25)
- 【読】全巻通読、「満州国演義」(2015.05.04)
- 【読】「満州国演義」、いよいよ最終巻へ(2015.04.29)
- 【読】ようやく三分の二まで読んだ、船戸与一「満州国演義」(2015.04.07)
コメント