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2011年2月 4日 (金)

【読】「満洲」をめぐって(続)

「満洲」 をめぐる本読みが続いている。

Watanabe_bazoku_2渡辺龍策 『馬賊 日中戦争史の側面』
 中公新書 40 1964年初版発行
 202ページ
 (1980年復刊 税込1050円)

この本は、いまや「古典」と呼んでもいいだろう。
私の手もとにもあったのだが、いま、友人のところに行っているため、図書館から借りて読んだ。
昭和59年(1984年)の39版である。
1964年の時点で、よくここまで書けたものだと感心する。
著者は、1903年(明治36年)生まれ。
「天津・大連・北京・保定・石家荘・彰徳・開封などで通算25年間在住」という経歴の持ち主で、当時をよく知る人らしい。
小日向白朗(尚旭東)、伊達順之助(張宗援)、川島芳子、といった面々が詳しくえがかれていて、興味深かった。

Fukumoto_outlaw福本勝清
 『中国革命を駆け抜けたアウトローたち 土匪と流氓の世界』
 中公新書 1409 1998年発行
 297ページ 800円(税別)

読みはじめたばかりだが、この本はおもしろい。
巻末の 「中国革命関係人名データ」 には、130人を超える当時の 「アウトロー」 たちが五十音順に列挙されている。
閻錫山、袁世凱……朱徳、蔣介石……張学良、張景恵、張作霖……毛沢東、といった有名人はもちろん、はじめて聞くような名前がずらりと並んでいる。

例えば――「1913年、湘潭地区(湖南)が旱害に襲われ、飢えた農民が地主の家を囲み、食糧を売るように求め、拒絶された時、十五歳の彭徳懐は屋根に登り、瓦を剥ぎ、穀物が倉いっぱいにため込まれているのを見つける。飢民たちは群をなして地主の屋敷に押し入り、倉を破り穀物を奪い、飯を炊き、豚をつぶして大いに食らった。おかげで、彭徳懐は故郷を追われる身となる」――と、本文で紹介されている彭徳懐という人物。
巻末の人名一覧を探すと、こうある。
彭徳懐 (1898-1974) 湖南湘潭人。1928年、入党、同年、平江蜂起により部隊を率いて紅軍に参加。紅軍、八路軍、人民解放軍において、つねに朱徳につぐ地位(軍ナンバー2)にあった。勇猛果敢な将軍として的に恐れられる。55年、人民解放軍元帥。58年、廬山会議で大躍進政策を批判、毛沢東の怒りを買い失脚。剛直な人柄で知られる。」

なんだか、中国近現代史の視界が、ぱーっと開けるような気がして、爽快だ。

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