【読】大型古書店で
「ブックセンターいとう」という大型古書店チェーンがある。
「BOOK OFF」よりも、このチェーン店のほうが珍しい本が多い。
あちこちの店舗をよく利用させてもらっている。
http://www.book-center.co.jp/
今日の夕方、国分寺店をのぞいてみた。
ずっと探し続けていた、講談社現代新書『南方熊楠を知る事典』があった。
奇跡的だ。驚いた。
Amazonではとんでもない値段がつけられている絶版本だ。
それが650円。
本の状態はよくないが、迷わず買ってしまった。
すでに一冊持っているのに……。『南方熊楠を知る事典』
講談社現代新書 1142
1993年4月20日発行
653ページ 定価1500円(本体1456円)
消費税が3%の時代に出版された本だ。
発売当時、書店で見かけたおぼえがあるが、当時、私は南方熊楠をよく知らず、関心がなかった。
その後、あることがきっかけで、南方熊楠を読みはじめた頃、図書館でこの本を目にし、手元においておきたくなった。
すでに絶版となっていたので、価格がいくらだったか忘れたが、ネットで手に入れた。
かなり汚れのめだつ古書だったが。
そのあたりは、私のWebサイトにも書いたことがある。
http://yamaoji-hp.web.infoseek.co.jp/books.html
今日も、一瞬、「持ってるんだけどなあ……」と躊躇したものの、みつけた嬉しさが先にたち、手にとってレジに向かった。
勘定をすませた後、レジの店員さんに、「この本はめったにない本なんですよ、Amazonでも高い値段がついてる」なんて得意げに言ってしまった。
店員さんは、「そうなんですかあ。絶版なんですか?」と言っていたが、「失敗した(もっと高い値段をつけておけばよかった)」なんて顔は、もちろんしていなかった。
むこうは、あくまでもマニュアル通りにやる商売だから。
本の価値は、やっぱり読む人(コレクターもいるけど)が決めるものなんだなあ。
【参考サイト】
e-honサイト
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000018818146&Action_id=121&Sza_id=F3
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