【読】【震】安政大地震(続)
情報量が多く、本文260ページのうち、まだ半分ちょっとしか読んでいないけれど。
魅力的な本だ。
北原糸子 『安政大地震と民衆―地震の社会史』
三一書房 1983年
264ページ 1700円(税別)
いい意味で学者さんらしい緻密な考証なのだが、読むのはたいへんだ。
それでも、私の知らなかった世界に触れることができて、近ごろのヒットといえる。
(いい本に巡りあったという意味だが)
第一部 災害と情報
第一章 災害の社会性
第二章 情報における事実と真実
一 地震とかわら版
二 安政江戸地震
第三章 さまざまな地震誌
一 『安政見聞誌』
二 『安政見聞録』――知識人の混迷
三 その他の地震誌――情報の階層性
第四章 地震鯰絵と民衆
一 地震鯰絵の研究史
二 地震と鯰の俗信
三 地震鯰絵――民衆の内なる真実
第二部 災害と救済
第一章 災害と救済
一 幕府の御救
二 施行
第二章 施行論――抑圧と解放と
一 施行―勧進関係
二 雑芸層と勧進
三 法事施行
四 お蔭参りと施行
こういう目次だけみると堅そうな本に思えるが、著者の考え方は柔軟性があって、好感がもてる。
どうやら、神奈川大学の先生(教授)らしい。
神奈川大学非文字資料研究センター
http://himoji.kanagawa-u.ac.jp/
研究員・スタッフ|神奈川大学非文字資料研究センター
http://himoji.kanagawa-u.ac.jp/about/staff.html
上のサイトから辿りつけなかったが、Google検索「北原糸子」でヒット
http://himoji.kanagawa-u.ac.jp/about/kitahara_itoko.html
北原糸子 プロフィール - あのひと検索 SPYSEE [スパイシー]
http://spysee.jp/%E5%8C%97%E5%8E%9F%E7%B3%B8%E5%AD%90/1276598/
顔写真は見ない方がよかったかな。
いや、失礼。
文庫版はこちら。
ただし、現在入手困難。
私も古本屋で探している。
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