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2011年5月 8日 (日)

【読】【震】政府対応の不徹底さよ(浜岡原発停止)

新本では手にはいらないため、図書館から借りてきた。
増刷を希望。
Amazonでは、例によってとんでもない価格がついている。
(本の内容を紹介したいので、リンクを貼ったが……)

寒川 旭 (さんがわ・あきら)
 『地震の日本史―大地は何を語るのか』 中公新書 2007年

<日本は地殻変動によって造られた島国である。当然の宿命として、私たちの祖先は、地震によって家を壊されて、命まで奪われるという、ひどい仕打ちを受け続けてきた。そして、この悲しみを乗り越えながら、今日の豊かな文化を築きあげたのである。>

<大きな地震が発生した場合、震源になったプレート境界や活断層の周辺は激しく揺れるが、地盤によって被害は異なる。……/時代によっても被害は異なる。ひとたび大地震が発生した場合、日々の暮らしを豊かにする文明の産物が、牙をむいて襲いかかってくる。家族の団欒の場である住居や家具、電車や自動車などの交通機関、橋梁や高速道路などの建造物が、私たちの生命を脅かす凶器に一変し、石油などのエネルギー資源が大災害を引き起こす要因となる。……> (本書 「はじめに」 より)

「文明の産物」に、私は原子力発電所を加えたい。
どうして浜岡原発以外は「大丈夫だろう」などといえるのか。

大津波ばかり気にしているようだが、原発の施設が激しい揺れに耐えられるものだろうか。
無数のパイプが張り巡らされている複雑な構造物に、被害のないはずがない。
日本中にあるすべての原発施設は、地震に対して大きな不安要素を抱えている。
それこそ、「科学的にも素人的にも問題」なことだ。

民主党政権は、原発政策を継続(堅持)するらしい。
「小手先だけの対応」というのは、こういうことを指すのだろう。
失望した。

こんなことを本気で考えているこの国の指導者たちに、命を預けるのはゴメンコウムル。
私はね。


Yahoo!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110508-00000027-jij-pol
浜岡原発以外は停止求めず=風評被害は補償―菅首相
  時事通信 5月8日(日)14時23分配信
 菅直人首相は8日午後、中部電力浜岡原発以外の原発の運転停止を求める可能性について、「それはありません」と述べた。……

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110508-00000025-jij-pol
浜岡以外は運転継続=仙谷副長官
  時事通信 5月8日(日)14時7分配信
 仙谷由人官房副長官は8日のNHK番組で、中部電力浜岡原子力発電所以外の原発について、「現時点で30年以内に震度6以上の地震が起こる確率が1%以下のところがほとんどだ。私どものエネルギー戦略、政策は原発を堅持する」と述べ、菅直人首相が稼働停止を要請した浜岡原発と同様に運転停止を求めることはないとの考えを示した。仙谷氏は「特に日本海側、瀬戸内にある原発は心配ない。科学的にもそういう結論が出せる」と述べた。
 浜岡原発に関しては「浜岡だけ87%の確率で起こる。科学的にも素人的にも問題という判断だ」と述べ、政府の判断はやむを得ないとの考えを強調した。

『別冊宝島 1469 改訂版 これから起こる原発事故』 宝島社
 2007/10/10 第1刷
 2011/5/16 第2刷

巻頭 「地震学者の警告が的中! 巨大地震が原発を襲う!」 より
 石橋克彦(神戸大学都市安全研究センター教授
 インタビュー:構成 髙橋繁行(ルポライター)

<阪神大震災は、いかに現代都市が大地震に弱かったかを示し、間接的には、原発の近くで大地震が起きた場合の危険性を証明するものでした。しかし、私も含めて地震学者は、それをはっきりとは指摘してこなかった。そのことを私は深く反省しています。>

<政府や電力会社によれば、原子力発電所の耐震安全性は、1978年に策定されて81年に一部改定された「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」(以下、「指針」)が保証していて、大地震でも絶対安全だということになっています。「指針」では、「将来起こりうる最強の地震である〝設計用限界地震〟」による揺れをS1、さらに「およそ現実には起こりそうもない〝設計用限界地震〟」による揺れをS2として策定し、それらに基づいて原発の耐震設計をするように定めています。>

<しかし、S1、S2の策定の基礎が、現代地震学の常識からみて根本的に間違っています。またそれ以前に、全国にある原発は、私からみると、わざわざ大地震に直撃されやすい場所に立地されているとさえ思えるのです。>

関心のある方は、この(書籍)ムックをご覧いただきたい。
これが、日本の良心的な地震学者の「科学的」な見解である。

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