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2011年6月27日 (月)

【震】巨大地震にどう備えるか(続)

長くなりそうなので、別投稿(続編)とした。

地震の規模をあらわす「マグニチュード」と、揺れの強さ(程度)をあらわす「震度」のちがい。

東北地方太平洋沖地震のマグニチュード(以下、M)は、チリ地震(1960年)のM9.5に次ぐM9.0だった。これは、兵庫県南部地震(M7.3)の約360倍のエネルギー。
にもかかわらず、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)では、震度7を記録した。
地震の規模(M)と揺れの強さ(震度)は、必ずしも比例しない。

震度7は、気象庁の「震度階級」の最大のもので、かつては「激震」と呼ばれていた。
震度6(6弱・6強)が「烈震」、震度5(5弱・5強)は「強震」。
「烈震」も強烈な印象だが、それ以上ということなのだろう。 ※

ちなみに、私が3月11日に東京都江東区で体験した本震の震度は5強とされている。
自宅のある小平市は5弱。
(Wikipedia 「東北地方太平洋沖地震の前震・本震・余震の記録」 による)

 【参考サイト】
  気象庁 | 震度について
  http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/shindokai.html

  震度の歴史と求め方
   岐阜大学地震工学研究室
    http://www.cive.gifu-u.ac.jp/lab/ed2/ 内
  http://www.cive.gifu-u.ac.jp/lab/ed2/kensaku/motomekata.html
  (Wikipedia 「震度」 からのリンク先)

※微震、軽震、弱震、中震、強震、烈震、激震という分類は、私たちが学校で習ったものだが(昭和24(1949)年~平成8(1996)年「地震津波業務規則 別表第4付表」)、今は使われていないようだ。


それはさておき、近づく巨大地震にどう備えるか。
東京新聞の記事に、なるほどと思えることが書いてあった。

2011/6/26(日) 東京新聞 朝刊
 世界と日本 大図解シリーズ №998
  「巨大地震 震災と日本」 より

 巨大災害にどう備えるか
 
 池田 浩敬 (いけだ・ひろたか)
  (富士常葉大学教授・社会災害研究センター長)

  【参考サイト】
   池田浩敬教授の紹介サイト(富士常葉大学のサイト内)
   http://www.fuji-tokoha-u.ac.jp/contents/NOD101/335.html


20110626_tokyo_shinbun_2

ここで、池田さんが提起しているのは、
 「リスクの頻度に応じた適切、かつ現実的な目標レベルの設定」
という考え方。
これだけではわかりにくいので、少し詳しく紹介したい。

揺れの大きさ(震度)が上がるほど地震の発生確立は低くなる。
震度7の巨大地震を恐れるあまり、いっさいの地震対策を諦めてしまうより、まずは、頻繁に起こる可能性のある震度5弱~5強の揺れに対して現実的に備える方がよい。

以下、記事から引用すると――

<自宅を震度7の揺れが襲っても、すべての人が無被害であるような耐震性の高い家にすることは、コストの面からも不可能である。かといって、震度7がきたら諦めるというわけにもいかない。>

<ここで重要なのが、リスクの頻度に応じた適切かつ現実的な目標レベルを設定する考え方である。>

以下、池田さんが言う「目標レベル」を要約すると――

■震度5弱~5強の揺れ(頻繁に経験する可能性あり)に対しては……無被害
■震度6弱の揺れ(上記より頻度が低い)
  ……被害はあっても居住機能を維持(避難しなくても済む)
■震度6強の揺れ(さらに頻度が低い)
  ……一時的に居住困難となっても修復可能な被害
■震度7の揺れ(めったに経験することはないが可能性あり)
  ……修復不能な程度に壊れても居住者の命が守られる

というもの。
なるほど、このように考えて対策を打てば、無暗に怖れることもないのだな、と思う。

池田さんは、津波に対しても同様だという。

<……全ての地域で、千年に一度といわれる高い波に対して、市街地が全く浸水しないように防波堤などを整備することは困難である。かといって千年に一度の津波がきたら諦めるといった対応は許されない。ある程度、頻度の高い津波に対しては、市街地を浸水させないことを目標レベルに設定するとともに、千年に一度の津波に対しては、防波堤による浸水の軽減と避難対策を組み合わせ、多少の物的被害は出ても市街地の住民の命を守ることを目標レベルにする……>


このように、現実的に実行可能なプランを、ほんとうなら国をあげて、あるいは地域レベルで計画・実施(国はそれをバックアップ)していくことが、今、求められているように思うのだが……。

日本の国政はあまりにも情けないので、まずは、個人レベルで私は対策を打っていこうと思う(とりあえず、自宅でできることを)。
さらに、地域レベルということであれば、機会があればできるだけ参加していきたいとも。

国政レベルとなると、さて、どうすればいいのか。
新聞やテレビの報道を見ると、腹がたつことばかり。


【2011/7/4補足】
マグニチュードについては、「モーメントマグニチュード」と「気象庁マグニチュード」では数値が異なる。
その点を明記せずに書いてしまったので、補足しておく。
同じ基準(マグニチュードの種類)で数値比較しないと、今回の地震規模を過大評価してしまう。
私は、どうやら混同して比較してしまったようだ。

 ※マグニチュードの種類については、Wikipediaなどを参照願いたい

東北地方太平洋沖地震 (2011/3/11)
 モーメントマグニチュード(Mw) 9.0
 気象庁マグニチュード(Mj) 8.4

兵庫県南部地震 (1995/1/17)
 モーメントマグニチュード(Mw) 6.9
 気象庁マグニチュード(Mj) 7.3

(出典:Wikipedia)

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