【読】道新ウェブサイト記事
きのう書いた「アイヌ民族の津波伝承」の記事が掲載されているかと思って、探してみた北海道新聞(道新)のウェブサイト。
Doshin web どうしんウェブ:北海道新聞の速報ニュース
http://www.hokkaido-np.co.jp/
あいにく、この記事はみつからなかったが、別の興味ぶかい記事をみつけた。
サイト内検索を使い、「アイヌ」で検索した結果である。
知里幸恵、教科書に復活 登別-北海道新聞[道央]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/295318.html
<【登別】教科書出版の教育出版(東京)が、来年度から使われる中学1年の国語の教科書に、登別出身で「アイヌ神謡集」の著者知里幸恵(1903~22年)の伝記を、11年ぶりに復活させる。地元からは「幸恵の生涯を全国に発信できる」と喜びの声が上がっている。>
<内容は前回掲載時と変わらず、B5判で10ページ。尋常小学校時代、成績優秀で低学年の勉強の相談相手になっていたことや、言語学者金田一京助との出会いと交流などを分かりやすく紹介している。>
<歴史の副読本などで取り上げられることは従来もあったが、国語で幸恵の生涯を詳しく解説しているのは同社の教科書だけのため、「知里幸恵 銀のしずく記念館」(登別本町)の横山むつみ館長は「若い世代の人たちに幸恵さんのことが浸透していくきっかけになる。再掲載は大変うれしい」と話している。>
私が愛読する藤本英夫さんの著作、『銀のしずく降る降るまわりに―知里幸恵の生涯』 が、中学校の国語教科書に使われるという。
うれしいニュースだ。
いい本なので、知里幸恵に関心のある方へおすすめしたい。
もちろん、知里幸恵さんの 『アイヌ神謡集』 は、いまや古典的な名著。
藤本英夫さんの著作には、他にも、知里真志保さんの評伝 『知里真志保の生涯―アイヌ学復権の闘い』、幸恵さんのもう一冊の評伝 『知里幸恵―十七歳のウエペケレ』 といういい本がある。
手前味噌だが、私のウェブサイトに、これらの本を紹介したことがある。
晴れときどき曇りのち温泉 > 資料蔵 > アイヌ資料編 > 資料蔵(アイヌ資料 3)
> 知里幸恵と知里真志保 ― 藤本英夫による四冊の評伝 ―
http://yamaoji-hp.web.infoseek.co.jp/k_ainu3.html
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コメント
こんばんは。
「銀のしずくふるふる」はアングラ劇団「風の旅団」のキャッチフレーズでした。劇最後に薪をぼうぼう燃やすんです。山谷労働者に連帯している劇団なのかなあ。今はどうなっているかわかりません。アイヌといえばチカップ美恵子さんを思い出します。名前しか知らないのですが。
釧路に行ったことがあります。幣舞橋を渡った。とても霧が深く何かとても幻想的でした。
ところで、突然ですが、北海道には、「姥捨て山」はあったのでしょうか。
投稿: ろくろくび | 2011年6月13日 (月) 19時30分
>ろくろくび さん
興味ぶかいお話、ありがとうございます。
チカップ美恵子さんは、昨年の2月に亡くなりました。
私のブログに書いたことがあります。
こちらをご覧ください。
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-618a.html
私も、何冊か著書を読んだだけですが、強い意志を持っていた方という印象があります。
『アイヌ民族肖像権裁判』が有名ですね。
―Wikipedia(チカップ美恵子)―
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E7%BE%8E%E6%81%B5%E5%AD%90
北海道の「姥捨て山」については、何も知りませんが、ネット検索してみて興味ぶかいブログ記事がありました。
「雪女と姥捨て山・・日本人の起源はアイヌ」
http://blog.goo.ne.jp/rokunowa/e/f5d2a6a2af9dcf4d2a47bf3277a5e4c7
投稿: やまおじさん | 2011年6月13日 (月) 19時50分
最近の運動の流れを見ていて、アイヌ教育が今後、
日本が悪い、倭人が悪い、差別だ、と連呼する様な、南北朝鮮の様な恥ずかしいプロパガンダになってしまうようで怖いです。
投稿: やまむつこ | 2012年3月28日 (水) 17時24分
>やまむつこ さん
私は過去の歴史を考えるとき、できるだけ善悪の眼鏡で見ないように心がけています。
善悪ではなく、事実を掘り起こし、しっかり見ること。そのための「教育」は必要と思います。
投稿: やまおじさん | 2012年3月28日 (水) 19時14分