【読】【震】なさけないけど あきらめない
今、読んでいる鎌田實さんの本。
『なさけないけど あきらめない』 鎌田實 著
朝日新聞出版 2011/7/30発行
255ページ 1400円(税別)
震災後すぐに活動を開始した鎌田實さんの、「マルに近いサンカクを探る」 ―本書第1章のタイトル― という姿勢は、とてもだいじなことだと思う。
<批判をしたり、グチを言ったり、第三者的な話を軽々しくする前に、みんながちょっとずつあたたかい視線を東北に向けてあげる。ちょっとでもみんなが福島のために汗をかく。子どもたちのために、自分は何ができるかって考える。…(中略)…答えは1個じゃない。みんながちょっとずついろんな手法でやりだしていけば、完璧な解決方法はないけども、選んだサンカクが少しずつ、マルに近くなる。被災者の身になって長い支援をしていく必要がある。東北の傷は深い。> (第1章 マルに近いサンカクを探る P.21-22)
第2章 「カマタ・フクシマノート」 が、この本の大部分を占める。
地震発生日の夜、3月11日午後10時00分から、5月31日までの日記(ノート)だ。
日記のひとつひとつが、ずっしりと重い内容なので、なかなか読みすすめない。
第3章 「三人と意見をぶつけ合ってみる」 は、山下俊一氏(長崎大学教授、被ばく医療の第一人者)、住田健二氏(大阪大学名誉教授)、田中優氏(エコロジスト)の三人との、個別の対談。
鎌田さんは、ご自身のブログでも、発言を続けている。
かまたみのる公式ブログ 八ヶ岳山麓日記
http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/
鎌田實 オフィシャルウェブサイト
http://www.kamataminoru.com/
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コメント
この方の著書は、何冊か読んでいます。仕事の上で、とても参考になるので。公式ブログを、わたしの「お気に入り」に追加させてもらいました。教えてもらって感謝。
投稿: みやこ | 2011年9月30日 (金) 07時04分
>みやこ さん
※同じ内容のコメントが二つ投稿されていましたので、ひとつは削除しておきました。
私は、鎌田先生の本を初めて読みました。
お医者さんらしい視点で、とても勉強になります。
投稿: やまおじさん | 2011年9月30日 (金) 07時35分