【雑】他人事なんだろうな
就任したばかりの経済産業大臣が、「失言」で辞任に「追い込まれた」という、まったく情けない話。
東京新聞 2011/9/11(日)朝刊 3面 囲み記事より
― 「放射能」発言の状況 ―
<「放射能をうつす」発言などで辞任に追い込まれた鉢呂吉雄経済産業相。軽率な言動は八日深夜、東京・赤坂の議員宿舎で飛び出した。報道陣が録音しない「囲み取材」でのやりとり。九日の記者会見での「死の町」発言後、テレビ局が報じて表面化、新聞各社も十日付朝刊で大きく取り上げた。
囲み取材の現場にいた共同通信社の記者によると、東京電力福島第一原発の周辺地域視察などを終えた鉢呂氏が議員宿舎に戻ったのは八日午後十一時半ごろ。防災服のままだった。帰宅を待っていた記者約十人に囲まれた。
視察の説明をしようとしながら鉢呂氏が突然、記者の一人にすり寄り、「放射能をうつしてやる」という趣旨の発言をした。…… (共同)>
少し前に騒がれた東海テレビ スタッフの悪ふざけと同じような感じを、私は受けた。
http://youtu.be/OpSaEI05R2M
この大臣も、テレビ局のスタッフも、福島原発の事故を、まったく「他人事(ひとごと)」としか感じていないのだろう。
正直に、「私は、原発事故を他人事のように考えていました」と言うべきだろうな。
そのうえで、自らを反省し、「申し訳ない」と謝罪すべきだと思うのだが、なんだかそうではないのだなあ。
悪いことをしたのだとは思っていないのだろう。
【2011/9/13追記】
どうにも後味の悪い、辞任・交替劇だった。
鉢呂氏は、きっちり釈明すべきだったが、「放射能をうつしてやる」言動についての真相は闇に葬られてしまった。
臭いものに蓋、ということか。
毎日新聞
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110910k0000m010154000c.html
私が受けた感じは変わらない。
鉢呂氏が記者たちにどういう言動をとったのか、真相ははっきりしないが、やはり無責任な悪ふざけだったと思われる。
福島原発事故後の深刻な状況(私だって報道や出版物でしか知らないが)を思えば、「それはないでしょう」ということだ。
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