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2011年9月 7日 (水)

【読】ゲンパツとゲンバク

思うところあって、しばらく「読書日誌」を書かなかった。
このひと月ばかり、偏った読書を続けている。

原子力発電というやっかいなものを生みだした、そもそもの大元である「原子爆弾」(核爆弾)をめぐる本を、読み続けている。

『原爆を投下するまで日本を降伏させるな トルーマンとバーンズの陰謀』
  鳥居 民 著  草思社 2005年
『アメリカはなぜ日本に原爆を投下したのか』
 ロナルド・タカキ 著/山岡洋一 訳  草思社 1995年

 

この二冊は、図書館でみつけて読んでみた。
先の大戦末期、アメリカ大統領ローズベルト~トルーマンが日本に原子爆弾を投下したのは、当時のソ連への牽制が大きな理由だった――ということは、今や定説になっている。
そのあたりの生々しい事情を知ることができた。

原爆を投下された日本側からではなく、投下したアメリカ側からみると、先の戦争もちがった様相を呈してくる。
ちょっと脇道にそれて、やはり図書館でみつけた本。

『世界の教科書は日本をどう教えているか』
 別技篤彦(べっき・あつひこ) 著  白水社 1992年

私にとって「目から鱗」の内容だった。
すこし古い時代のものだが(今から20年ほど前)、私たちが考えているほど日本という国は世界各国から理解されていないものだ、と感じた。
同様の本で、こちらは図書館に置いていないかったため、Amazonで購入。
まっさらな本が、ずいぶん安価で入手できた。

アメリカの教科書に書かれた日本の戦争
 越田 稜(こしだ・たかし) 著  梨の木舎 2006年

これはまだ読んでいないが、この出版社からでているシリーズ 『教科書に書かれなかった戦争』 は、面白そうなものばかりだ。


次に、小平図書館友の会の会報で、ある人が紹介していた本に興味をもち、買って読んでみた。
著者 武田徹の 『偽満洲国論』(中公文庫)を、この2月に読んだのだった。

 → 2011年3月 1日 (火) 【読】偽満州国
  http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-1a75.html

この人の文章は、あまり好きになれなかったのだが、扱っている対象と切り口が面白い。

『私たちはこうして「原発大国」を選んだ―増補版「核」論』
 武田 徹 著  中公新書ラクレ 2011年5月

出版は今年の5月だが、親本は3月の震災以前に書かれている。
 2002年11月 勁草書房 『「核」論――鉄腕アトムと原発事故のあいだ』
 2006年2月 中公文庫
今回の新書版は、中公文庫に若干の加筆・修正をし、改題したもの。

著者は、原発「ハンタイ」派、「スイシン」派のいずれにも与しないという立場をとっているが、その後のフクシマの状況をみれば、そんな悠長なことを言っていられないのではないか――などと、多少の不満をかかえながら読んだ。
本文294ページと、巻末に索引がついている。
私は、この著者の意見に同意できないところも多いが、いろいろ発見もあった。
一読の価値はある本だと思う。

このなかに、オッペンハイマー(原爆の父と呼ばれている)について書かれた伝記的な本が紹介されていた。
訳者が池澤夏樹だというので、図書館から借りて、いま読んでいるところ。
これがまた、7ポ・二段組み、290ページものボリュームで、なかなか進まないのだが、なんとか最後まで読み切ってしまいたい。
池澤夏樹の日本語訳は、さすがに読みやすい。

『ヒロシマを壊滅させた男 オッペンハイマー』
 ピーター・グッドチャイルド 著/池澤夏樹 訳  白水社 1995年

 Peter GOODCHILD
  J. Robert Oppenheimer : Shatterer of Worlds

「世界の粉砕者(Shatterer)=破壊者」という原題は強烈だ。

  Oppenheimer_3


最後に、もう一冊。
手に入れたものの、まだ読めないでいるが、じつに興味ぶかい内容だ。

『原発と原爆 ―「核」の戦後精神史』
 川村 湊 著  河出ブックス 2011年8月 

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コメント

こちらの図書館には、ご紹介いただいた本がありませんでしたので、取りあえず、「世界の教科書は日本をどう教えているか」をアマゾンへ。
私たちに知らされてはいない多くの事柄があります。

日本は、世界は、地球は、どうなっていくのでしょう。

原発に関して、かなり読まれたようですね。
これからも教えてください。

投稿: モネ | 2011年9月 9日 (金) 13時57分

>モネさん
Amazonは、思いがけないほど安価できれいな本が入手できますね。
私も、たまに利用しています。
なかなか本も読めませんが、好奇心のアンテナの向くまま、ぼちぼち読んでいます。
ときどきは、読書日誌で紹介したいと思います。

投稿: やまおじさん | 2011年9月 9日 (金) 15時20分

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