« 【読】【震】原発労働者 | トップページ | 【楽】上々颱風忘年会ライブ »

2011年12月16日 (金)

【楽】SPレコードと蓄音機

午後から、武蔵野美術大学へ。
「中村とうようコレクションを聴く~機械録音時代のSPレコードを中心に」 と題されたレコード・コンサートが目的だった。
コンサートは、美術館ホールで16:30開場、17:00開演。

この美術館で、杉浦康平さん(グラフィックデザイナー)の展覧会も開催されていることを知り、早めにキャンパスに向かった。
国分寺駅北口から大学行きバスがでているので、今回はこれを利用。

(武蔵野美術大学の美術館)

201112160001201112160002 

 杉浦康平・脈動する本 | 武蔵野美術大学 美術館
  http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/228

杉浦康平という名前は私の記憶にないものだったが、著名なグラフィックデザイナーだと知った。
会場にはいり、ずらりと展示されている書籍を見て、すぐにわかった。
すばらしい装幀・造本の書籍は、どれもよく見知っているものばかりだったから。

広い会場は、13のテーマ別に美しい本やレコード・ジャケットなどが並び、プロジェクター映像もあって、工夫が凝らされていた。
大型豪華本などは、装幀だけで一級の美術品だ。
なかでも、曼荼羅の本が美しく、印象的だった。

会期は、明日、12月17日(土)までなので、いい機会に見ることができたと思う。
いったん会場を出て一服し、もう一度はいって、ざっと回ってみたが、思いきって図録を購入。
図録は3000円もしたが(学生は1000円)、200ページの豪華なものだ。

Sugiura_kouhei_zuroku1Sugiura_kouhei_zuroku2 


さて、目的のレコード・コンサート。

 中村とうようコレクション展 | 武蔵野美術大学 美術館
  http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/205

今年の7月21日に79歳でショッキングな亡くなり方をした音楽評論家・中村とうようさんが、生前に企画していたものだ。
とうようさんの膨大なレコード・コレクション(武蔵野美術大学に寄贈された)から、貴重なSP盤を聴かせてくれる催し。
とうようさんが亡くなってしまったので、今回、田中勝則さんという方(ライスレコード代表)がディスク・ジョッキーをつとめられた。
電気録音以前の「機械録音」によるSP盤が中心。
とうようさんが遺した選曲リストをもとに、生前愛用していた1928年アメリカ製の手巻き蓄音機 「ヴィクトローラ VE8-12 セミクレデンザ」 が使われた。

私は最前列に座ることができたので、この大型蓄音機が目の前だった。
マイクを置いていたのは、コンサートの模様をビデオ収録していたからで、蓄音機からの生の音を堪能できた。

(写真は、終演後、富士レコードの佐藤さんを囲んで)

201112160007201112160004

柔らかく、やさしい蓄音機の音に包まれ、幸せな2時間だった。
田中勝則さんの解説も興味をそそるものだった。
写真に写っているのは、蓄音機を操作された富士レコードの佐藤さんという方。
一枚ずつ、ゼンマイのねじを巻き、鉄針を交換する。

私の幼児の頃、わが家にも小さな手巻き蓄音機があった。
やはり鉄針をしょっちゅう交換して聴いていたのだが、今日のお話だと、一枚演奏するたびに交換しないとレコード盤を痛めてしまうそうだ。

コンサートの最後は、意表をつく、ビートルズのSP盤。
これは英国本国のものではなく、フィリピンで作られたものだそうだ。
中村とうようさんが大切にしていた一枚は、かけるのが憚られたそうで(壁に飾って一度も針を落とさなかった、とか)、田中さん持参の盤をかけてくれた。

今夜は、とてもぜいたくな体験をしたのだった。


2011/12/7(水) 東京新聞記事

<……田中さんによると/SP盤の発明は1887年。音楽を楽しむようになったのは20世紀に入ったころ。それ以降、1950年ごろまでがSP時代で、その前半の25年までは電気なしで録音・再生していた。今回スポットを当てる機械録音時代だ。いくつものレコード会社が生まれ、世界各地のポピュラー音楽がレコード化された。/寄贈された「中村とうようコレクション」には、20世紀初頭のアメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アラブ、アジア、明治時代の日本など多彩の音源があり、何がかかるか注目だ。……>

20111207_tokyo_shinbun_2


ミュージック・マガジン 2011年10月号
 追悼 中村とうよう

富士レコード社
 千代田区神田神保町の中古レコード専門店、SP、LP、EPレコードは富士レコード社へ
  http://www.fuji-recordsha.co.jp/

オフィス・サンビーニャ
 http://www.sambinha.com/
 レコード・コンサートで田中さんから紹介されたCD
  「V.A./アメリカン・ミュージックの原点」
  http://www.sambinha.com/e-commex/cgi-bin/ex_disp_item_detail/id/ASR-4301/

|

« 【読】【震】原発労働者 | トップページ | 【楽】上々颱風忘年会ライブ »

【楽】音楽日誌」カテゴリの記事

こんな音楽を聴いた」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【楽】SPレコードと蓄音機:

« 【読】【震】原発労働者 | トップページ | 【楽】上々颱風忘年会ライブ »