【遊】えどはくカルチャー 「古文書講座」 二回目
「えどはくカルチャー 2012新春」 古文書講座の二回目を受講。
場所は、両国駅前の江戸東京博物館会議室。
今回も、講師は田原昇先生(江戸東京博物館都市歴史研究室)。
開講前に会場にはいると、米山勇先生がいらしたので、はじめてご挨拶させてもらった。
米山先生には、昨年11月、江戸東京たてもの園での 「たてものツアー」 と、12月の 「えどはくカルチャー」 でガイドと講義を受けていて、私の方でははお顔を覚えている。
ネット上では、TwitterとFacebookで何度かやりとりしていたのだが、先生にとっては初対面に近い。
2011年11月 3日 (木) 【遊】江戸東京たてもの園 見学ツアー
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-cf15.html
2011年12月 6日 (火) 【雑】えどはくカルチャー
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-0a98.html
ここでもやはり、「ああ、あなたでしたか」 を実践したのだった。
さて、今日の講義。
昨夜自宅で苦戦していた宿題は、講義直前の予習と講義内容で、ようやく判読できた。
私がどうしてもわからなかった部分は、以下のとおり。
(右から三行目)
らば夫ま○妻を ・・・「多」のくずし字「た」
(六行目)
夫ま○己がおやを ・・・同上
(八行目)
我身○かざり ・・・「於」のくずし字「を」
(九行目)
○○らんよりハまづ ・・・「た」ではなく「於」のくずし字「お」、二文字目は「ご」
(十行目)
夫の衣を○○げ ・・・「春」のくずし字「す」、続く文字は「ゝ」
(十一行目)
他○夫の正しきを ・・・「能」のくずし字「の」
(十二行目)
見○はミづから ・・・「て」と読んだのは正しかったが、「天」のくずし字
「春」→「す」、「能」→「の」は、読みからいえば納得できるが、字体があまりにもくずされているため、想像もできなかった。
「於」→「お」も、字体からみると「た」に見える。
「多」→「た」のくずし字などは、皆目見当もつかなかった。
まあ、このあたりは慣れて覚えてしまうしかないのだろう。
この例題は、「女實語教」というもの。
今日いただいた講義テキストで、種明かしされた。
<このテキストは多種出版された「女実語教」の異本の一つ。オリジナル版「女実語教」の初版刊行は元禄8年で、元禄期を代表する女流書家であり画家としての才能にも恵まれた居初津奈(いそめつな)の作。女性による女性向け教訓書の草分けで、女性の心持ちの大切さを、箇条書きにした教訓で示した。> (配布テキストより)
現代のフェミニストがこれを見たら、目くじらたてそうな内容だ。
しかし、見方を変えれば、このような「教え」が必要とされるほどに、江戸時代の女性は(いわゆる男尊女卑からほど遠く)強かったのだと思う。
そういえば、落語にでてくる長屋のおかみさん連中も、みんな強い。
帰り際、両国駅で階段に飾られた雛人形を見た。
ふだんは使われない貨物線のホームの階段を雛段にみたてて、飾ってあった。
これには圧倒された。
ひなまつりが近いんだな。
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コメント
両国階段いいね。千葉勝浦ひな壇もみたことあるけど、都会の階段はみたことない。19日、札幌道立文学館で「李恢成」展示会と対談をやっている。締切満杯。入場できないとのこと。ファンとして乱入するしかないね。格安切符を手に入れた。
わたしが参加した古文書解読は「大阪城残石」関係。小豆島からどの位、切り出したかの役所文書。格闘したものの、何せただの観光客。その後がないのが残念。サークルしめきりの写真短歌がまだできていない。うーん、脳みそが短歌モードに変換していないな。
投稿: ろくろくび | 2012年2月11日 (土) 21時18分
>ろくろくびさん
古文書は興味ぶかいです。
私は安政地震のときにでた「鯰絵」の瓦版が読めるといいなと思っています。
札幌で開かれているらしい李恢成展には、北海道に住む友人が行ったと聞いています。
投稿: やまおじさん | 2012年2月12日 (日) 13時15分