引っ越し後のバタバタもようやく落ち着き、すこしは本が読めるようになった。
昨年の震災後に 『つなみ』 という本を読んで感動したことがあった。
2011年7月18日 (月)
【読】被災地のこども80人の作文集「つなみ」
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/80-16e9.html
『文藝春秋増刊 「つなみ」 被災地のこども80人の作文集』
森 健(もり・けん) 企画・取材・構成
文藝春秋社 2011/6/28発行
東日本大震災による津波に直面した子供たちが、地震の瞬間や、津波を目の当たりにした時に何を感じたのか。家族や親友を失った悲しみ、避難所の暮らし、そして今、何を支えにしているのかを綴ってくれた文集です。半分以上は直筆文章を原稿用紙のまま掲載します(それぞれ写真と解説文つき)。
●3・11地震の瞬間、津波の恐怖
●家族・親友を失って
●避難所のくらし
●これからのこと
〔カラーグラビア16ページ〕 被災地での子供たちの写真と絵画作品集
涙なくして読めない作文集だった。
この続編を読み始めた。
『「つなみ」の子どもたち――作文に書かれなかった物語』
森 健 著
文藝春秋社 2011/12/10発行
18万部のベストセラーとなった作文集から生まれた、10の家族の喪失と再生のドキュメント。作文を書いてくれた子どもたちの「その後」。
あいかわらず遅読で、まだ三分の一しか読んでいないが、胸に迫る内容だ。
「一所懸命生きる」 とは、こういうことなんだな、と思う。
日本中から「頑張れ」「頑張ろう」と言われて、「何を頑張ったらいいのかわからん」 と洩らし、学校をやめて働く、と言いだした高校一年の男の子(石巻市 東松島高校・鈴木啓史くん)。
作文集からではわからなかった、金髪・ロングヘアーのやんちゃ坊主の素顔が見えた。
森 健さんの根気強い仕事には、頭がさがる。
森 健 (もり・けん) ― 本書巻末 著者プロフィール より ―
ジャーナリスト。1968年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。
「文藝春秋」「週刊文春」をはじめ各誌で人物ルポ、経済記事を中心に執筆。
(中略)
東日本大震災に際して、「文藝春秋」で被災地の子どもたちの取材を続けている。
『つなみ 被災地のこども80人の作文集』の企画・取材・構成にあたった。
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