【遊】沖縄訪問記 (13) 竹富島(その3)
東西2.6キロ、南北3.3キロの、竹富島の中心地。
中筋集落(ナージ)の入口あたりまで歩いてきた。
今は使われていない、古く立派な井戸があった。
中筋井戸 (ナージカ)
島では飲料水の確保に苦労したことがよくわかる。
ンブフル展望台 (ンブフルの丘)
展望台にあがる道を探して、民家の敷地に入りそうになった。
うろうろしていると、坂道を、ラジオの音を大きく響かせながら降りてくるおばあさんに会う。
足が悪いらしく、ゆっくりゆっくり散歩しているようだ。
あまりにも日常的な光景に、なぜかちょっと焦ってしまう。
観光客が地元の人と話すには、ちょっとした勇気がいる。
そのあたり、自然に振る舞えないのは、私が旅なれていないからかもしれない。
それでも、こちらから「こんにちは」と声をかけると、「こんにちは」と返してくれて、ほっとする。
結局、丘にはあがらなかった。
人頭税廃止百年記念碑
2003年1月1日の碑文がある石碑。
八重山の歴史の一端を垣間見る気がして、厳粛なきもちになる。
<日本では、琉球王国により宮古島・八重山諸島において「正頭(しょうず)」と呼ばれた15歳から50歳まで(数え年)の男女を対象に1637年から制度化され、年齢と住んでいる村の耕地の状況(村位)を組み合わせて算定された額によって賦課が行われた(ただし、その由来については古琉球時代説もある)。琉球本土でも類似の「夫遣」と呼ばれる賦課があったが、こちらの方が賦課が重く、加えて村役人の恣意的な徴収(中間搾取)が起こりやすい制度で貧民・病人に重い負担となった。この制度は中村十作らの努力により帝国議会などでも取り上げられ、1903年(明治36年)に廃止された。 >
― Wikipedia 人頭税 より ―
この交差路から、道を北西方向にたどり、西集落(インノタ)の方へ。
「イン」は、「イリ(西)」が訛ったものだろう。
竹富小中学校の裏手、通りをはさんだところの広大な敷地が中筋御嶽だった。
入口に鳥居があり、奥へ続く道がある。
部外者が入り込んでいいものかどうか躊躇したが、思いきって中まで見学させてもらった。
中筋御嶽 (なかすじウタキ、サージオン)
神社の境内のように静まりかえっていて、厳かな気配が漂う。
拝殿のような建物に開いた窓の先は、神聖な場所であろう。
これ以上近寄るのは遠慮した。
清明御嶽 (シンミウタキ、前の御嶽 マイヌオン)
竹富小中学校の敷地の一画。
登下校の生徒たちがこの前を通るのだろうな。
(つづく)
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