【読】アイウエ音楽館(中村とうよう)
中村とうようさんが自ら命を絶ったのは、昨年の夏だった。
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2011年7月22日 (金) 【楽】中村とうようさん死去
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-c072.html
私はそれほどのファンではなかったが、とうようさんから、音楽についてたいせつなことを教えてもらったと思っている。
『大衆音楽の真実』 (ミュージック・マガジン、1986年) という本は、いまでも大事にしているし、この本とセットになっている2枚組×2セットのレコード(*)は、私の宝物だ。
(*)
THE PEOPLE'S MUSIC
A Global Re-view Of Pop (SOUP RECORDS TW1)
THE PEOPLE'S MUSIC
A Global Re-view Of Pop - Ⅱ (SOUP RECORDS TW3)
【参考】 中村とうよう / 大衆音楽の真実 | EL SUR RECORDS
http://elsurrecords.com/2012/08/02/%e4%b8%ad%e6%9d%91%e3%81%a8%e3%81%86%e3%82%88%e3%81%86-%e5%a4%a7%e8%a1%86%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e3%81%ae%e7%9c%9f%e5%ae%9f/
ちくまプリマーブックスに、とうようさんの書いた楽しい本があった。
図書館から借りていたものを、今日、窓際の陽だまりで、ゴロゴロしながら読んだ。
外は北風がつめたいけれど、よく晴れている。
『アイウエ音楽館』 中村とうよう
筑摩書房(ちくまプリマーブックス18)
1988年 190ページ 980円(税込)
ポピュラー音楽のよもやま話が、アイウエオ順に51項目並んでいる。
項目のあいだに関連はない。
あえてそうしなかったところに、とうようさん流のコダワリがある。
<なぜアイウエオにしたかというと、話の筋道をキッチリ順序だてた書き方をしたくなかったからです。身のまわりにころがっている音楽を、手あたりしだいに話のタネにしちゃうような調子で書こうと思って、アイウエオ順にしてみました。> (P.9 まえがき)
アメリカの音楽
イギリスの音楽
ウクレレという楽器
エスニックな音楽
オリエントは楽器のふるさと
ガムランのなぞ
ギターという楽器
クロンチョンの古い歴史
ゲットー生まれの音楽
コンガとボンゴ
・
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ちくまプリマーブックスは、中学生程度から上の青少年向けシリーズだが、この本はおとなが読んでもじゅうぶん面白い。
もちろん、いまのこどもたちにも読んでもらいたいな。
すこし古い(四半世紀前の)本だけれど、あたらしい発見があるはず。
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