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2012年12月12日 (水)

【読】ちくまプリマーブックス

少年少女向けのシリーズ 「ちくまプリマーブックス」 がいい。
B6版サイズで200ページほどの分量。
スイスイ読めるので、面白そうなものを選び、図書館から借りてきて読んでいる。

横田順彌 『百年前の二十世紀――明治・対象の未来予測』
 ちくまプリマーブックス86 (筑摩書房) 1994年11月発行
 204ページ 1,100円(税別)

今から百年前、二十世紀が始まったばかりの頃、未来予測や未来小説が流行したことがあるそうだ。
明治・大正を生きた人々が、百年先の未来をどう想像していたか。
『二十世紀の予言』(明治34年、報知新聞)や、『百年後の日本』(大正9年、「日本及日本人」春季増刊号)といった刊行物に見られる具体例がふんだんに紹介されている。

これが、すこぶる面白い。
なかでも、『百年後の日本』は、当時のあらゆる分野の著名人250名に出した未来予測アンケートへの回答で、島崎藤村、正宗白鳥、菊池寛、賀川豊彦、堺枯川(堺利彦)らの名前が見られる。

荒唐無稽な予測あり、ズバリ的中している予測あり、で、なかなか興味ぶかいのだが、未来予測というものは、しょせん人間の「欲望」に根ざしているような気がする。

22世紀の日本、世界は、いったいどうなっているのだろうか。
横田順彌さんが書いているように、地球・人類がまだ存続していてのハナシだが。

<次の百年間は、どんな世界、どんな社会になるのか?……読者も興味があったら、考えてみてくれないだろうか。……/ただ、ちょっと、偉そうなことをいえば、せっかく考えるのだから、まるっきりの思いつきではなく、どこか心の隅っこのほうにでもいいから、次の百年間は、こうあって欲しいという願望を込めて考えてもらえないだろうか。そして、人類にとっても、その他、地球上に存在する、すべての動物や植物の幸せを前提にして予測してくれないだろうか。>

<お説教じみたことを、いう気はない。でも地球は、人類だけのものではなく、すべての生きものの故郷だ。人類だけの都合で汚して欲しくない。予測した未来が、なるべく平和で自然に優しいものであり、予測のしっぱなしではなく、現実に、そうなるように努力してもらいたいと思う。>

 (終章 「7 ぼくの『二十一世紀の予言』十項目」 P.203-204)


1945年生まれのSF作家である横田さんと同じように、私も考える。
こどもたちに希望ある未来を託そう。

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