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2013年7月 8日 (月)

【読】もうすぐ読了 「岡本太郎の見た日本」

今日も35度を超える暑さ。
昼前、車で買い物にでかけたが、まさに茹だるような暑さだった。

帰宅後、しばらく窓を開けて扇風機をまわしていたが、午後になって、たまらずにエアコンをつけている。
熱中症、他人事ではない。
コンクリート造の集合住宅に籠る暑さといったら……。

十日ほど前から読んでいる本。
だんだん面白くなってきて、もうすぐ読了。

赤坂憲雄 『岡本太郎の見た日本』
 岩波書店 2007年6月発行 375ページ 2,300円(税別)

赤坂さんの文章、私はあまり好きではない。
なぜかというのは難しいのだが、読みにくいのだ。
それでも、この人が書くものには不思議な魔力のようなものがあって、結局最後まで読んでしまう。

岡本太郎。
とてつもなくスケールの大きな人だったと知る。
赤坂さんが太郎に名づけたニックネームは、「身をやつした民族学者」。

私はよく知らなかったが、岡本太郎は1929年(昭和4年)に両親(岡本一平・かの子)に連れられ、18歳でパリに渡り、そこで民族学をまなんでいる。
パリでは、ジョルジュ・バタイユやマルセル・モースといった高名な思想家に出会い、いっしょに活動した。
太郎が日本に帰国したのは、1940年5月、ドイツ軍がフランスに侵攻してパリが陥落する直前だった。

そのあたりが、第一章に詳しく書かれている。

目次
はじめに 岡本太郎とはだれか
第一章 前史/パリのおもかげ
第二章 身をやつした民族学者
第三章 獣の匂い、または東北的な
第四章 沖縄、ひとつの恋のように
第五章 臍の緒として、韓国へ
第六章 世界とはなにか
おわりに ふたつの対話から
あとがき
参考文献

第二章では、縄文土器の美しさを発見した太郎について。
第三章では、1957年の秋田に始まる東北紀行について。
第四章が沖縄、そして第五章の韓国。

赤坂さんの、岡本太郎への熱い入れ込みようが伝わってくる本だ。
赤坂さんによれば、岡本太郎の日本紀行にかかわる重要な著作が四冊あるという。
さらに、『日本再発見』以後の三つが、「日本紀行三部作」とも。

『日本の伝統』 1956年9月
『日本再発見――芸術風土記』 1958年9月
『忘れられた日本――沖縄文化論』 1961年1月
『神秘日本』 1964年9月

     

『日本の伝統』は、文庫版(光文社・知恵の森文庫)で出たばかりなので、買ってみようかと思う。
他の本も(著作集・全集を含み)、図書館にいけばあるのだが、そのうち気が向いたら……。

赤坂さんは、この本の後でもう一冊、岡本太郎の評論を出版している。
きのう古本屋でみかけたので手にとってみたが、いまひとつ食指が動かず、買わなかった。

赤坂憲雄 『岡本太郎という思想』 講談社 2010年

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