【雑】水中写真家 中村征夫さん
きょうは、ときおり薄日がさすものの、どんよりした曇り空。
気温27度、なんとなくじっとり湿っぽい。
午前中、いつものようにTBSラジオ 「大沢悠里のゆうゆうワイド」 を聴いていたら、ゲストに水中写真家の中村征夫さんが出演していた。
バリトンの低音、落ちついた話しぶりで、好感がもてた。
TBS RADIO 大沢悠里のゆうゆうワイド powered by ココログ
http://tbsradio.cocolog-nifty.com/yuyu/
写真展の宣伝をかねての出演らしい。
私はよく知らなかったが、20年前の奥尻島地震の際、たまたま島に滞在していた中村さんは、大津波に飲まれそうになるという経験をしているそうだ。
その時の強烈な体験談と、一昨年、東北の大津波の後、ボランティアに出向こうと準備していたら、寝ているあいだに奥尻島の体験が夢にでてきて、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になったことなど、語っていた。
<中村 征夫(なかむら いくお、1945年7月1日 - )は、日本の写真家。息子の中村卓哉も写真家。娘の中村珠央はエッセイスト。
秋田県潟上市(出生時:南秋田郡昭和町)出身。秋田市立高等学校(現秋田県立秋田中央高等学校)卒業。
水中写真の第一人者で報道写真家でもある。20歳のときに独学で写真術を身につけ、以後専門誌のフォトグラファーを経てフリーとなる。環境問題や水中写真に関する著書・写真集など多数。また、テレビコマーシャルも数多く手掛けている。
作家の椎名誠とは、ともにトークライブを開催するなど縁が深い。中村の写真集『白保SHIRAHO』を原案とした映画『うみそらさんごのいいつたえ』では撮影に全面的に参加している。
東京湾の撮影を35年間続けている。
また、1993年、取材先の奥尻島で北海道南西沖地震に遭遇、滞在していた島南部の青苗地区が火災と津波で壊滅するも避難に成功、九死に一生を得る。機材の全てを流されて裸足で避難したが、唯一持っていたモーターマリンで、災害直後の奥尻島の惨状を撮影。その写真は共同通信社から世界中に配信され、世界中の新聞に掲載された。
また、石垣島白保地区でのアオサンゴ大群落を、モノクロ写真で撮影した写真(写真集『白保 SHIRAHO』収録)が大きな反響を呼ぶ。この写真集に後押しされる形で、同白保地区に海底を埋め立てて建設予定だった石垣島新空港計画が、白紙撤回されたことがある。
弟子にやはり水中写真家の尾崎たまき。>
― Wikipedia 中村征夫 ―
<1993年7月12日に起こった北海道南西沖地震では、島の南西部の青苗地区を中心に津波の被害を受け200人あまりの死者を出した。当時約4,700人ほどあった人口は、被害による転出などがあり減少傾向にある。>
― Wikipedia 奥尻島 ―
中村征夫さんは、椎名誠氏の仲間として知ってはいた。
ひと頃よく見ていた 「怪しい探検隊」 のテレビ放映で見ていたはずだが、これほど魅力的な人物とは思っていなかった。
世界的な水中写真家で、写真集も目にしているはずなのだが……。
本や写真集を読んだり見たりするよりも、ラジオで聴く語り口で、人柄を感じることもあるのだな。
- 写真家中村征夫公式ページ -
http://www.squall.co.jp/ より
2013年7月4日(木)―8月3日(土) キヤノンギャラリーS(品川)
「Magic of the blue」 ~深遠なる海への旅路~
2013年7月4日(木)―7月10日(水) キヤノンギャラリー銀座
「ひさかた」
キヤノン:キヤノンギャラリー
http://cweb.canon.jp/gallery/
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