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2013年8月16日 (金)

【読】読みたい本がいっぱい

これも、ずいぶん前に古本屋で目にし、帯に魅かれて買った本。

読みたい本がたくさんあって迷うのだが、これを読もうと決めた。

 この一冊が、
 勇気を与えた――。
 オーロラ撮影のため厳冬期のアラスカ山脈で
 一ヶ月に及ぶ単独キャンプ生活を送った星野道夫は、
 携行したこの本によって、困難な状況に
 耐える勇気を与えられた――。

 
 (本書帯より)

Endurance_2

アルフレッド・ランシング 著/山本光伸 訳
 『エンデュアランス号漂流』

 新潮社 1998年10月30日発行 372ページ 2,200円(税別)

下は新潮文庫(2001年刊)

星野さんが読んだのは英文の原著。
"ENDURANCE-Shackleton's Incredible Voyage"
 by Alfred Lansing,  1959

星野さんは、その著書 『アラスカ 光と風』 のなかに、この本を読んだときの感動を綴っている。
本書の邦訳は、星野さんの生前の努力によって実現したという。
巻末に、青木久子さん(フリー編集者)が、そのあたりの事情を書いている。

少し長くなるが、抜粋・引用してみたい。

<“Endurance” を写真家星野道夫さんから手渡されたのは、いまから約十年前のこと。彼がアラスカに住みついて十年ほどたったときだった。以前から星野さんはよくこの本について語り、エッセーにも書いていた。それで、わたしが読みたいと言うと、ある冬、アラスカから持ち帰ってくれたのだった。“Endurance” を手にしたとき、不思議な暖かさを感じた。少し湿っぽい匂いもした。多くの人に読まれた古い本の感触だった。本を開く前に、『アラスカ 光と風』(星野道夫著 六興出版1986年、福音館書店1995年)の中の星野さんの言葉が浮かんだ。それは、1983年に三十歳の星野さんがはじめて厳冬期のアラスカ山脈でオーロラ撮影のために、風邪をひいたり、凍傷になったりしながら、一ヵ月間テント生活をしたときの日記の抜粋である。……>

<“Endurance” を読み終えたとき、わたしは表現し難い感動を覚え、しばらく茫然とした。それから、この本が日本語でも読み継がれるようになればどんなにいいだろう、という思いにとらわれた。……>

<……星野さんの了解を得て、“Endurance” を山本光伸さんに渡した。……何年かたつ間に、日本語版が出ることを願う星野さんの気持ちは、直接編集者に伝わった。……>

<日本語訳が完成したいま、“Endurance” はわたしのもとへかえってきた。星野道夫さんの手に渡せないこの本を、星野直子さんともうすぐ四歳になる元気いっぱいの翔馬くんにお返しする、星野道夫さんへの限りない感謝の念とともに。>

(星野道夫さんと『エンデュアランス号漂流』 青木久子 1998年8月)

 

coyote No.2 「特集 星野道夫の冒険 ぼくはこのような本を読んで旅にでかけた」 (2004年10月)という魅力的なムックに、星野道夫さんが生前愛読した本が紹介されており、本書もとりあげられている。

Coyote_no2_hoshino_2

― Wikipediaより ―

アーネスト・ヘンリー・シャクルトン(Sir Ernest Henry Shackleton、1874年2月15日 - 1922年1月5日)はアイルランド生まれの探検家である。1914年、南極を目指す航海の途上で氷塊に阻まれ座礁、約1年8ヶ月に渉る漂流の末、生還したことで知られる。
彼の経歴において、探検そのもの以外で非常によく知られているものに、以下に示す南極探検の同志を募るために出した募集広告がある。

MEN WANTED for Hazardous Journey.
Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful.
Honor and recognition in case of success.Ernest Shackleton

— 「求む男子。至難の旅。
僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証無し。
成功の暁には名誉と賞賛を得る。アーネスト・シャクルトン」

(中略)

ロアール・アムンセンが1911年に南極点到達を果したことから、シャクルトンは目標を南極大陸横断に切り替え、1914年エンデュアランス号(英語版)にて南極に向け出航した(帝国南極横断探検隊)。南極大陸まで320kmの点で氷塊に阻まれ、身動きが取れなくなる。10ヶ月ほど氷塊に囲まれたまま漂流を続けたが、氷の圧迫でエンデュアランス号が崩壊を始めたため、船を放棄し、徒歩にて(そして、氷山が溶けてからはボートにて)氷洋上を踏破し、約500km先のエレファント島に上陸した。そこから分遣隊を率いて救命ボートで航海を行い、約1300km先のサウスジョージア島に到達。登山道具も満足に無い状態でさらに山脈を越えて漁業基地に到達し救助を求めた。その後貸与された救助船の損傷や接岸失敗などの困難に見舞われたものの、ついに全隊員の救出に成功した。約1年8ヶ月にわたる漂流にも関わらず、27名の隊員と共に、1人も欠けることなく生還を果している。 当初の探検目的は果たせなかったものの絶望的な状況下において隊員の希望を失わせず、かつ、冷静な判断と決断力で奇跡ともいえる全員帰還を成功させたことで、優れたリーダーとして今でも称えられている(ただし、南極大陸の反対側に派遣したロス海支隊は3名の死者を出している)。

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