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2013年8月12日 (月)

【読】装丁/南伸坊

前にも一度とりあげた本。
そういえば、まだ通して読んでいなかったな。
半分は図版なので、一日で読めそうな気がする。

南 伸坊 『装丁』
フレーベル館 2001/3/1発行 231ページ 2,300円(税別)

ずいぶん前に、古本屋でみつけた楽しい本だ。
私はシンボーさんのファンで、この人の文章も好きだ。

<装丁家と名乗ると、ちょっと立派すぎる。おそらく「家」が立派なので、私は単に「装丁」ということにする。こうすれば馬丁、園丁みたいでちょっと職人ぽくていい。/私が装丁になって、かれこれ十数年経ってしまった。最初に装丁した時から数えれば、もっと、二十数年になってしまう。/装丁の仕事をまとめて本にしましょう、と持ちかけられて面喰らった。そりゃちょっとまずいすよ、と私は言いました。「売れませんよ、そんなの出したって」とこれは正直な話。私が南伸坊でないとして南伸坊の装丁の本、買わないもの。……>
 ― 巻頭 「装丁の前口上」 P.4 ―

この本の楽しさは、シンボーさんの文章とセットになった図版(本の装丁写真)にある。
さいわい、Amazonにはたいてい、本の表紙写真があるので、この本で紹介されている彼の「仕事」の一部を紹介してみたい。

Amazonでも、表紙写真のないものは除き、書名・著者名もめんどうなので、いちいち挙げない。
ほんとうは、帯(腰巻ともいう)に味のある本が多いのだが、他人のフンドシを借りているのだから、いたしかたない。
また、単行本刊行後に文庫化され、南伸坊の装丁と思われるものも、一部含む。

こうして並べてみると、本の装丁は美術品だなあ、とつくづく思う。
表紙をながめているだけで、楽しくなる。
本はいいなあ。

                                         

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