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2013年8月25日 (日)

【読】蔵書の苦しみ?

東京新聞日曜版の書評ページを、毎週たのしみにしている。
今日のページに、書評家・岡崎武志さんの新刊が紹介されている。
評者は、川村湊さん。

『蔵書の苦しみ』 岡崎武志 著
 光文社新書 2013/7/17発行 810円

― Amazonより ―
内容紹介
<著者は2万冊を超える蔵書の持ち主。時々まとめて古本屋に引き取ってもらうが、売ったはしから買ってしまうので、一向に減ることはない。そんな、つねに蔵書の山と闘い続けている著者が、煩悶の末に至った蔵書の理想とは?――「本棚は書斎を堕落させる」「血肉化した500冊があればいい」「自分の中で鮮度を失った本は一度手放す」「トランクルームを借りても安心するべからず」など、本といかに付き合う知恵が満載。>
出版社からのコメント
<本は売るべきなのである。スペースやお金の問題だけではない。その時点で、自分に何が必要か、どうしても必要な本かどうかを見極め、新陳代謝をはかる。それが自分を賢くする。蔵書は賢明で健全でなければならない。初版本や美術書など、コレクションとしていいものだけを集め、蔵書を純化させていくやり方もあるだろうが、ほとんどの場合、溜まり過ぎた本は、増えたことで知的生産としての流通が滞り、人間の体で言えば、血の巡りが悪くなる。血液サラサラにするためにも、自分のその時点での鮮度を失った本は、一度手放せばいい。
――と、悟ったようなことを言えるようになったのは、じつは、2011年秋に、身を削るような蔵書の処分をしたからだ。>


東京新聞 2013/8/25(日) 朝刊 9面

20130825_tokyo_shinbun

ご自身も「蔵書家」を自認する、評者の川村湊さんいわく。

<……蔵書家とはいかなる人種が? おそらく人一倍執念深く、吝嗇で、偏屈なのに違いない。これは己を顧みればすぐ分かる。人の持たない本を自慢する。本は貸さない。そのくせ見せびらかす。時には妻子を質に入れてでも(古臭い比喩だが)、欲しい本を手に入れたがる。ただし蔵書の大半は読んでいない。>

私は、とてもそこまでいかないが――なんたって川村さんの蔵書も2万冊というから、私とは桁がちがう――、耳の痛いことばかり。

「ただし蔵書の大半は読んでいない」 というところなど、私にもそのままあてはまる。
そのくせ、「蔵書」をさしおいて、図書館から借りて読んだりしている。

まあ、本好きといえば聞こえはいいが、われながら困ったものだ。
私も岡崎さんのように、思いきって整理しようかなあ――「血液サラサラにするためにも」。

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